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フランスに行って不食者になりたくなった話(1)

大切な友人の誕生日を祝いに1週間パリに行ってきました。旅行はすっごく楽しみだったけど、心配だったのは食事。食べると体調を崩す食品が、ここ10年ほどで分かってきたからです。

小麦(グルテン)
乳製品
着色料
酒類

むむむ… これはまずい。
着色料はいいとして、フランスでパンやチーズやワインを避けるなんて可能なのかな?

幸い、ひどいアレルギー症状がすぐに出るわけではなく、食べ過ぎるとお腹を壊す程度です。だから旅行の1週間前から上記の4食品を一切摂らずに腸の調子を完璧に整え、フランスで少しお腹を壊すくらいならオッケー、せっかくだから美味しい食事を楽しもう!と決めました。

Boulangerie BO&MIE
https://www.boetmie.com/

そうしてパリに到着し、5日間バターたっぷりの焼きたてクロワッサンを毎朝食べ、昼も夜もワインを飲み、チョコレートムースやクリームブリュレなんかをご機嫌で食べながら、あら、案外大丈夫じゃん!と思っていました。

ボーンマロー(牛の骨髄)入りポトフ
カフェ・グルマン(エスプレッソとデザートの盛り合わせ)

でも意外とキツかったのは、食べ残しを持ち帰れないこと。

アメリカで外食するとすごい量が出てくるけど、食べきれなければ気軽に持ち帰れます。昔はよく「doggy bag(ドギーバッグ)」なんて言ってたけど(持ち帰って犬のエサにするという意味)、最近は聞かない表現です。動物愛護の意識が高まって、塩分・糖分・油分たっぷりの人間の食べ物なんてあげちゃダメ!という認識が広まったおかげでしょうか。そもそも犬のエサにするなんて料理を作ってくれた人に失礼ですよね。今は「to-go box(持ち帰り用の箱)」が一般的だと思います。

「 持ち帰れないよね? でも出てきた食事を残すのは失礼だよね?」と友人に確認すると「その通り」とのこと。だから毎回がんばって食べ切りました。残すのは失礼というのもあるけど、食べ物を無駄にするのは何よりも心苦しいですよね。このへんは日本と同じですね。

夫が注文したステーキ フリット
奥は私が注文したレモン チキン パイヤール
https://www.lesaintregis-paris.com/

フランスではテイクアウトの文化が全くなかったけどコロナ禍で変わったそうです。これも日本と似てますね。

とにかく好きな物を食べ、美術館をめぐり、最初の5日間は何の問題もなく楽しく過ぎていきました。

(続く)

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