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【ドイツで子育て】就学前の語学試験 ~移民社会を生きる

[初出:2009年7月]

二年前から4歳児の語学能力テストが導入された。就学前にドイツ語力の不足を発見し、補おうという州のプログラムである。その大義名分に則って、どの子供にも平等にテストが課されるが、基本的には移民の統合政策だろう。トルコ系移民のなかには子供を幼稚園にやらない家庭もあり、学校に入ってから問題になるらしい。

日系の幼稚園に通う息子は現地の幼稚園で行われる一次テストを受けることなく、直接、二次テストに呼び出された。30分に及ぶ専門的な試験である。箱庭のような絵を見せられ、質問が行われる。

はらはらしながら外で待っていたが、まずまずの得点で我が子は合格した。成績表を見たところ、「複数形の作成」という項目だけ目立ってスコアが低かった。こればかりは、日本人の子に生まれたハンディキャップではなかろうか。

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