自然×ゴハン×人から生まれるものとは？ L.L.Lと山で遊ぶ

土曜日の朝6時に駅に向かう。外はまだ薄暗く、月がきれいに見えた。
正直寝不足だ。多分、寝たのは3時間以下。
のそのそと電車を乗り継ぎ、高尾山へ。
到着するころには、スカッと晴れて青空が見えた。高尾山口駅で.L.L.Lのみんなと会って、テンションが上がってやっと目が覚める。

L.L.Lとは？

L.L.Lとは「Local,Link,Lead」の略称で、東京都多摩地区で生まれ育った8人が運営する団体。「人と地域と自然を繋ぎ、導いていく」という理念の下、アウトドアスポーツを通して地元の素晴らしさを多くの人に知ってもらい、地元を盛り上げていきたいと活動している。彼らの一番の目標は、地元・国立でフルマラソンレースを開催することだ。

L.L.Lのメンバー、ショウさん、シバさん、テラさん、イタさん

気持ちのいい人たちと山でゴハンを食べる

今回、なぜ彼らと山飯コラボをしてもらうになったかといえば、twitterで見かけた彼らの山飯活動がなんだかほのぼのとして楽しそうだったからだ。
男だけで山でゴハンを作って、なんやかんや話して食べるだけの動画は、何かを狙っている感じはない。
純粋に好きな人と好きなことをしてる人たちの様子は見ていて、ほのぼのするもので、思わず「混ぜて〜」と、こちらから声をかけてしまった。
すると、彼らは喜んで山飯に招待してくれた。

普段ひとりで考えることが多いからか、仕事柄、いろいろな方に会ってインタビューをするからか、会えば、その人が持つ雰囲気がわかる。

L.L.Lのみんなをひとことで表すなら「気持ちのいい人たち」だ。
みんながそれぞれのメンバーが大好きで、お互いを想いあっている。そして、大好きな仲間と活動することを楽しんでいる。

そんな純粋な好きが溢れている人たちと山に入っていくと、なんだか自分が浄化されるような感覚があった。こういう人たちの周りには、気持ちのいい空気が流れている。彼らはいろいろ発信しているけど、この空気は実際に合わないとわからないだろうなと思う。

山でゴハンを食べて話すと

山飯斑のイタさんとテラさんが、腕をふるってもてなしてくれた。メニューは「バターチキンカレー」と「キャリキャリうどん」。どちらも個性あふれる美味しい山飯だった。食べる人に喜んでもらいたいという気持ちがある人の料理は食べたら幸せな気持ちになる。

朝から山を登って、ゴハンを食べてもまだ土曜の午前10時。ここからコーヒーを飲みながら、みんなで動画を撮影しながらいろいろと話す。

自然の中でおなかが満たされて、気持ちのいい人たちと話せば、お互いに何か感じるものがある。人と自然からもらうエネルギーで、自分の思考も活性化するといった感じだろうか。とにかく、マイナスな要素がない。何かいいアイデアを考え出したかったら、朝、仲間と山に登り、美味しい食事を共にしたらいいんじゃないだろうか。「マウンテンミーティング」みたいなのが確立されてもいい気がする。

アウトドアアクティビティは人と街を繋ぐ

彼らに共感するところは、スポーツで人と人とをつなげ、ひいては地元を盛り上げたいと考えているところだ。スポーツというと、ハード過ぎる響きかもしれない。
アウトドアアクティビティは、人と人を、人と地域を結ぶフックになることは間違いない。そこに、年齢や身体能力の差は関係ない。誰でも参加できて、誰でも楽しんで、誰でも幸せを感じることができる。

そんなことを多くの人に感じてもらおうと、本業とは別に多くの時間を割いて活動している彼らのことを知ったら、「多摩地区って恵まれているな」と思う。熱のある若者のいる街は、それだけで楽しい街になる可能性を秘めているからだ。

彼らが地元・国立でフルマラソンレースを開催する日は来ると思う。多摩地区に長く住んできた私は、その日を楽しみにしている。

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◆Local,Link,Lead YouTube
◆Trail Story 山飯インスタLIVE

文＝一瀬立子