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ボリンジャーバンドの正しい使い方をマスターしよう

ボリンジャーバンドの正しい分析方法

トレンド発生のサイン1:エクスパンション

ボリンジャーバンドのエントリーサインは、
「エクスパンション」といい、
ボリンジャーバンドの5つの線の間隔(幅)が
広がり始めるタイミングを指します。

そのため、ボリンジャーバンドでは、
5つの線の間隔に着目して、
その線の間隔が広がり始めたときが
トレンド発生のサインになります。

ボリンジャーバンドのトレンド発生のサイン(エクスパンション)

トレンド発生のサイン2:バンドタッチ

ボリンジャーバンドの+2σの線または、
-2σの線にローソク足が接することを
「バンドタッチ」といいます。
これも、エントリーサインの1つになります。

実体が大きい陽線のローソク足が
明確に+2σの線に接した時が
ロングのエントリーサインです。

実体の大きい陰線のローソク足が
明確に-2σの線に接したときが
ショートのエントリーサインです。

実際にエントリーするときは、
ボリンジャーバンドのエクスパンションに加えて、
ローソク足が±2σの線に接している時を狙うと
ダマシを減らすことにつながります。

バンドタッチとエクスパンションによるショートエントリーのサインの一例

上の図のエクスパンションの説明のチャートにも、
エントリーサインのところで、
バンドタッチが発生していますね。

トレンド継続のサイン:バンドウォーク

トレンドが継続していることを示す
ボリンジャーバンドのサインは「バンドウォーク」です。

上昇トレンドが継続しているときは、
ローソク足が+1σの線と+2σの線の間を維持して
価格が上昇し続けます。
これが上昇のバンドウォークです。

下降トレンドが継続しているときは、
ローソク足が-1σの線とー2σの線の間を維持して
価格が減少し続けます。
これが下降のバンドウォークです。

下降のバンドウォーク

つまり、エクスパンションが発生した後で、
+1σの線と+2σの線の間もしくは、
-1σの線とー2σの線の間に
ローソク足が留まり続けている間は、
ポジションを持ち続ける方が良い
ということになります。

トレンド終了のサイン:ボージ

ボリンジャーバンドのそれぞれの線の間の幅が
広がっている状態から細くなる状態に
変化することがトレンド終了のサインです。

このサインを「ボージ」といいます。

ボリンジャーバンドによるトレンド終了のサイン(ボージ)

つまり、ボリンジャーバンドでは、
それぞれの線の間の間隔(幅)が
特定の区間において、最大になっているとき
(極大になっているとき)が
トレンドが終了することを示すサインになります。

実際に上のボージの説明をしているチャートでは、
ボージが起きたタイミングのローソク足を境に
下降傾向が終わり、価格が少しずつ上昇し始めています。

トレンド発生の予兆とレンジ相場のサイン:スクイーズ

ボリンジャーバンドは、
ボリンジャーバンドの線の間の間隔(バンド幅)が
広がっている時をトレンド相場と判断します。

そのため、レンジ相場では、
ボリンジャーバンドの線の間の間隔(バンド幅)が
かなり細く、狭まります。

このような状態を「スクイーズ」といいます。

ボリンジャーバンドによるレンジ相場とトレンド発生のサイン(スクイーズ)

このチャートの左側では、レンジ相場が発生していて、
ボリンジャーバンドのバンド幅が小さくなっています。
これがスクイーズであり、レンジ相場のサインです。

また、トレンド発生のサインである、
エクスパンションは、バンド幅が広がることなので、
エクスパンションが起きる前はバンド幅が小さい傾向にあります。

このことから、バンド幅が小さいことを表す、
スクイーズはトレンド発生の予兆になる場合があります。

ボリンジャーバンドの間違った分析方法

ボリンジャーバンドは一般的に、
-1σの線と+1σの線の間に
ローソク足がある確率が68%であり、
-2σの線と+2σの線の間に
ローソク足がある確率が95%と言われます。

しかし、このように考えるのは
ボリンジャーバンドの間違った使い方です。

68%や95%という確率が出てくるのは、
データが正規分布に対応している場合だけです。

FXや株式相場は正規分布に対応していないため、
-1σの線と+1σの線の間にローソク足がある確率が
68%であるとは限らないのです。

ボリンジャーバンドの正しい分析方法の詳しいYouTube解説動画

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