YMS(イギリスワーホリ)から帰国後、半年経った今の心境
2021年9月5日。
イギリスから帰国して、今日でちょうど半年が経ちました。
私が渡英したのは、2019年3月23日。
YMS(イギリスのワーキングホリデービザ)に抽選で当たったため、
約2年間、日本を離れることにしました。
Edinburgh (June 2019)
YMSで渡英した人のブログはロンドンの情報が大半ですが、
私が選んだ場所はマンチェスター、イングランド北部にある街です。
マンチェスターと言えば、
フットボールを思い浮かべる人が多いかもしれませんが、
かつては産業都市として栄えた街でもあります。
Manchester Town Hall (March 2019)
ロンドンを「東京」に例えるなら、
マンチェスターは「大阪」とも言われているほど、
私の地元・大阪に似た要素がいくつかあります。
日本人に出会うのはとても難しく(実際に渡英後約3か月間は、日本の方と関わることがありませんでした…!)ときどき母国語で誰かと直接会って話がしたいな…と日本が恋しくなることもありましたが、
あまり国外にいる感じがしなかったのは、
大阪に近い雰囲気の中で過ごしていたからなのかもしれません。
街で偶然日本語を耳にしたのは、2年間の生活の中でも片手で足りる程度。
(もしかしたら日本語で話していなかっただけで、気付かない間にもっと日本人とすれ違っていたのかもしれませんが…。あと、コロナの影響もあったので、実際には1年間とカウントした方がいいのかもしれません。)
だからと言って、すべてが英語なのかというとそうでもなく、
スペイン語や他の欧米諸国の言語、中国語やアラビア語など、
多種多様な言語が街中を飛び交っていました。
Manchester Central Library (December 2020)
ほぼすべてが日本語で行われる生活の中に戻るのはどんな気分なんだろう…と帰国前は少しソワソワしていましたが、
違和感を覚えたのは、やっぱり最初の数日間だけ。
いつの間にか、「日本語のみ」の日常に
すんなりと馴染んでいる自分がいました。
というよりも、最初から渡英したことは夢だったんじゃないか、
ここを離れて生活していた日々は、単なる私の想像だったんじゃないか…と
自分の記憶を疑うほど、あまりにも自然に日本での生活が再スタートしました。
現地で撮った写真や、
知り合って仲良くしてくれた友達との今でも続く交流がなければ、
すべてが幻だったかのような、もしくは
遠い遠い過去の記憶のような気がしています。
Princes Street Gardens (November 2019)
実はイギリスでロックダウンが始まる少し前から帰国するまで、
約1年間ニート生活を送っていました。
2社目の会社で働いていたときに、本社のアメリカから人員削減の要請が出され、当時日本のマーケットがそこまで忙しくなかった&もともと短期の契約社員として雇っていただいていたこともあり、突然契約が終了することになりました。
その頃(2020年3月上旬)には、すでに日本や韓国ではコロナが広まっていましたが、ヨーロッパの国々はまだまだ日常が続いているといった状況のところも多く、どこか他人事のような空気が流れていました。
また仕事探さなきゃな~と漠然と考えてはいましたが、
すぐに動く気にもなれずぼんやりしていると、
いつの間にかイギリスにもコロナの波が押し寄せて、
2020年3月23日、イタリアやスペインの後を追うようにして、
ついにロックダウンが始まりました。
(実はその後、少し状況が変わったようで何度か「また一緒に仕事をしませんか?」と有難くもお声がけいただいたのですが、自信を喪失していて、テレワーク不可でオフィスから家まで片道1時間半以上かかっていたこともあり、戻れる気がしなくてお断りしてしまいました。)
Edinburgh (June 2019)
約1年間も無職だった自分が働ける会社なんてあるのかな…という不安は大きく、「帰国するのが恐い」と感じていましたが、
幸いにして、
帰国してから約1か月後に、
地元の大阪で雇ってもらえることになりました。
Inverness (June 2019)
私は今、30歳。
同世代の友達の多くはすでに数年前に結婚し、
子供を育てながら働いている人も少なくありません。
自分はというと、有難いことに実家に戻り、
今でも学生のように自分がしたいことを自由にさせてもらっています。
結婚願望はなく、両親もパートナーがいないことを否定的に見たりはしないので、シングルでいることに対して焦りを感じることはありませんが、
このままのんびりとした日々を過ごしていていいのだろうか…と漠然とした不安は最近自分の中で大きくなってきています。
Edinburgh (June 2019)
今の職場の平均年齢は比較的低く、
みんな将来のために勉強をしていたり、別の仕事とも両立させながら、
ステップアップのために働いているという人もいます。
将来設計がきちんとできていて、目標に向かって頑張っている人達が周りにいると日々刺激をもらえますが、同時に、
深く考えずに日々を過ごしてしまっている自分に対しての劣等感は強まります。
無職だった頃は、仕事探しをするだけでも恐怖だったのに、
働き始めてからも前に進んでいる実感が持てなくて、
どこに向かったらいいのかがわからなくて悩んでいる…
結局、どんな状況になっても悩みって尽きないものなんですよね。
Edinburgh (September 2016)
イギリスでニートになってから、今でも続けていることがひとつあります。
趣味というよりかは、
もう無意識のうちに開いてしまう、はてなブログ。
イギリスにいた頃は、無職で時間がたくさんあったのと、
当時感じたことを形として残しておきたいという気持ちもあり、
日々の生活の中で経験したこと・考えたことを言語化していました。
最近は「情報発信の手段」として使用するようになり、
「今、想っていること」を書き残す機会が減っていました。
自分の経験が少しでも誰かの役に立つことができたらいいなという気持ちから、ブログで検索流入が増えるのはとても嬉しいことなのですが、
自分の「感情の記録」として気持ちを置いておく場所がほしくなって、
この度 note を始めることにしました。
Edinburgh (September 2016)
写真を撮るのも趣味のひとつです。
この投稿に掲載している写真は、
マンチェスターで撮った写真と、イギリスの中で(イングランドではなくてスコットランドですが)一番好きな街、エディンバラで撮影したものです。
ブログでも自分が撮影した写真を使って記事を書いているのですが、
note でも日々考えたこと、感じたことともに、
写真を使って自己表現ができたらいいなと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。