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課題解決に向き合う姿勢が信頼を呼ぶ〜営業担当者からの学び

人事の研修担当になってからずっとずっとやりたかった、今後の会社の変化を見すえた期待成果・行動や、人事制度で求められる要件から導き出した研修メニュー設計。

単に従業員満足度の高い研修をするのでなく、真に経営に資する人材育成方針。

研修を単発で行うのではなく、現場での実践と、その評価の場をプロセス設計してつながりを持たせること。

大まかなイメージはあるものの、自分の覚悟の弱さや力不足で、上司や経営陣の調略(説得)ができず、時を過ごしていたところ救世主あらわる。

研修会社営業担当、エルメくん(推定28歳)。

なぜエルメかと言うと、打ち合わせのときにたまたまあったパウンドケーキ(200円)をあげたら、その次の打ち合わせにピエールエルメのクッキー詰め合わせをお返しにくれたから。

彼は、今年度の研修企画があらかた終わった12月に、来年度の研修メニューを当社の人事制度と連動させたものにしたい、つきましては一緒に考えるお手伝いをさせてほしいと申し出てくれた。

はじめはいつかコンサル料とられるのか?
高い研修メニューを営業しようとしてるのか?と思ったのも杞憂に終わりそうである。

もちろん、営業だから自社商品を売るのは当たり前。

だけど彼の素晴らしいところは、パッケージの研修商品をただ売りつける研修ベンダーに成り下がらないところ。

むしろ、こちらが良かれと思って考えた研修案を、それはやってもあまり効果ないですね、と伝えてくれる。彼らにとってはお金になるかもしれないのに。

そしてこれはわたしが個人的に助かったことだけど、人事部長や上司を巻き込んで議論をファシリしてくれたこともよかった。人材育成に関してアマチュアの上司たちに同じテーブルの席につかせ、プロとして人材育成の考え方や理論の土台を話してくれるのでいろんな手間が省ける。

発注側から考える良い営業とは

良い営業とは。
単に短期の利益を追求するだけでない。

長期的に見て顧客の利益になること、この場合でいえば企業の価値創造に人材育成の観点で役立てること。どこまでも描いてるスケールがデカく、「その先へ」って姿勢が共鳴できる。

営業トークがうまいとか、陽気だとか、そういう派手さはないのだけど、良心的で誠実。

いやーほんと誠実だよ。

わたし自身もお手本として真似したい仕事ぶり。だいぶ年下だけど!


そして何よりもいいのは、こうした議論を彼がとても楽しんでること。

ほんとに好きだからやってるんだな、プライスレスなんだな、というのが伝わってくる。


こういう営業さんと巡りあえてほんと幸せだし、わたしも楽しい!



ちなみに、去年までの担当者は単発の研修企画の段階でも切れ味が鈍く、物足りなさを感じてた。こういうのもめぐり合わせなんですかね。

もしかしたらエルメくんがここまで申し出てくれたのも、我々との相性を見てくれたのかも。

見返りがなければ、我々に応えてくれるだけのやる気と熱量がなければ、ここまでやってくれないだろう、と都合よく解釈しておきたい。(今年は研修4つ発注したから、感謝の無料コンサルかもしれないけど)

こういう損得を超えたビジネスのあり方というか、理想形に携われてることが、これまでの3年間から考えると奇跡!

ふと、その会社さんのビジョンを見たら「協走力」ってワードが書いてあった。まさに、一緒に作っていってる感覚がある。

エルメくん、来年もよろしくね。

エルメくんの描くプランが壮大すぎて少しげんなり感を見せた上司には、いやこれわたしずっとやりたかったんですよね、いまを逃したらこんなチャンスないですよ!となだめすかして、陰で援護射撃をしておくので。

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