パワーアップした思い出アルバム:『女の園の星』レビュー
女子校で働く国語教師・星先生の、なにげないけどおもしろすぎる日常を描いたこちらの漫画。
すでに話題ですが、もっと多くの人に読んでもらうべき!!と思ったので、レビュー書きます。
私が考えるこの漫画(というか和山やまさんの漫画全般かも)の魅力ポイントは、以下の3つです。
(1)懐かしい×かっこいい×色気のある絵
(2)独特の笑いのセンス
(3)ひとひねり加えられた「あるある」
(1)懐かしい×かっこいい×色気のある絵
これは、見ていただくのが一番早い!
はい、すき~~~~
ちょっとホラー漫画みもありますよね。
人体を描くのが好きなんだなあ…いっぱい描いてきたんだろうなあ…!という絵で、大好きなんですよ〜。手や首だけで色気が出せる漫画家さんは強い…ッ!
(2)独特の笑いのセンス
(3)ひとひねり加えられた「あるある」
この2つのポイントは関連するので、一緒に書いてみます。
前に「『面白い!』のつくり方」という本のレビューを書いたんですが、その本の中で、面白さには「自分と『同質』であることに感じる面白さ」と「自分と『異質』であることに感じる面白さ」がある、と述べられてました。
この漫画に出てくるエピソードは、ベースが「同質」なんだけど、さらに高度な「異質」を混ぜてくるんですよ。だから最強に面白い。パワーアップした思い出アルバム見せられてる、って感じ。
例えば、先生に変なあだ名つける、っていうのは、学生時代あるあるじゃないですか。
(私の中学時代にも、身長が高いというだけの理由で「ガリバー」と呼ばれていた先生がいました)
しかし、この漫画で出てくるあだ名の独特さたるや…!
〔中略〕
(『女の園の星』1巻より引用)
ここで「アンバサダー」、出ます…?
(出ないよね!!!!)
(そのあとの星先生と小林先生の会話も好き)
(毎回小林先生のポロシャツのワンポイントが違ってて、それぞれ妙ちくりんでかわいいのも好き)
酔ってる人が、どうでもいいようなことに言いがかりつけるのもあるあるだと思うんですが…
(『女の園の星』1巻より引用)
「秘伝のペット」が出てくる日常は、レアケースでっす…!
(ちなみにこのあと、星先生のあだ名が「秘伝のペット」になった)
まあちょっと何も言わずにさァ…
特設サイトから試し読みしてみてよォ…
とりこになっちまうからさァ…(誰)
私は、テキトー者なくせして色気たっぷりの小林先生が…大好きです…同い年だし…(なんでも共通点があると嬉しい)
↑和山さんご自身がこう書かれてるから…近くにいたら嫌かもしれないけど…!でも、「うざーー」とか言ってるうちに好きになっちゃってるパターンだと思う…ッ
この漫画はたぶんドラマ化されるんじゃないかなーと思うのだけど、その際には、小林先生は高良健吾氏がいい!!!!!
星先生は、誰がいいかなあ…。
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いずれこちらについても何かしら書こうと思ってますが、和山さんの出世作(?)『夢中さ、きみに』もすんごくおすすめですよ~い。
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