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具体的に褒めよう


私が、特別に性格も見た目もよくないのに、それでもいいなと思う人と付き合えてきたのは、

「好きな人の好きだと思うところを、これでもかというほど褒めてきた」

ことがだいぶ大きいと思っています。


昔は、「好きな気持ちって言葉に出すと、なんか軽い感じがする…」と思ってました。

でも、最近は口に出すべきだなと思ってます。

だって思ってるだけじゃ、伝わらないから。

言わなかったことって、簡単になかったことになっちゃうから、です。

相手が自信を失ってしゅんとしてるところ、お腹の中で渦巻いてたその言葉をぶつけたらちょっとでも救えるかもしれないのに、勇気を出し惜しんでる限り、あなたは、相手にとって、「相手のことをなんとも思ってない人」と同じでしかありません。

私は態度で示すよ!という方もいるかもしれませんが、「好感をもってそうな態度」って、感じ取れる人と取れない人がいると思います。
(もし感じ取れても、「好きっぽい雰囲気は感じるけど、私の思い込みかもしれないな…」と考える人が多いと思いますし…)

だったら、ちゃんと声に出して、ここがスキ!ここがステキ!って言ったほうがいいじゃありませんか。

(とはいえ、気持ちの押しつけはだめです。相手の負担にならない程度にすること。これについては、忘れなかったら別の章で書きます)
↓書きました

しかし、難しいのが、「褒められていることに慣れている人は少ない」というところ。突然褒められると、「いい気にさせられて、なにか騙されるんじゃないか?」とか「思ってもないのにお世辞で言われてるんじゃないか?」、と疑ってしまう人が多いように思います。

ここで、就活本に書かれている「自己PRは具体例とともに」というコツを思い出してみます。「向上心があります」というだけでは説得力がないので、「アルバイトの洋菓子店の売上を伸ばすために、人気店のギフトセットの価格帯やポップ、並べ方を研究して売り場を改善、その結果売上が5%増加しました」と話してね、というやつです。

これ、「褒められると疑っちゃう人」を褒めるときにも、取り入れてみましょう。

つまり、「具体例とともに褒める」ようにするのです。

例えば、「優しいね」だけじゃなくて、「私が好きじゃない食べ物覚えててくれて、避けてくれて、優しいね」と言ったり、「さすがだね」だけじゃなくて、「事前にこの辺のお店のことめちゃめちゃ調べておいてくれて、さすがだね」と言ったりするのです。

あなたが、どういうことをされると嬉しくなる(あるいは心地よくなったり感動したりする)人間なのかも伝わって、一石二鳥です。

見た目を褒めるときは、「かっこいい」とか「きれい」というと否定してくる人も多いと思うので、「好き」とか「かわいい」とか「素敵」という、「(世間の人とか一般的な見方はさておき)私はそこがいいと思ってる」言葉に置き換えるのもよいと思います。こうすると「お世辞」として受け取られにくいからです。

※ただし、かわいいというとバカにされてると感じる人もいるので、この言葉については様子を見ながら言うとよいかもしれません。この現象がなぜ起こるのか知りたい方は、四方田犬彦さんの『かわいい論』を読まれることをおすすめします。


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