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トレンド・プロ、パーパス経営へ乗り出す!!〜その一部始終を赤裸々に公開!④〜

近年、経営論でよく耳にするようになってきた「パーパス経営」。しかし、実際に「パーパス経営」に取り組んでいる企業はまだまだ少ないのが現状です。「パーパス(Purpose)」とは、目的や意義を指す言葉で、そこから経営論では「会社の存在意義」として使用されています。

弊社トレンド・プロでも、この度パーパスを設定することになりました。そんな折、代表岡崎の友人でありパーパス経営のコンサルティング事業を行なっている菊地天平氏(以下天平さん)にお声がけいただき、パーパスづくりをスタートしました。2022年11月〜2023年3月にかけて、毎週パーパス設定ミーティングを行い、トレンド・プロのパーパスを設定しています。

前回は社会の課題・実現したい未来、そしてそんな社会で幸せになるための要素を考えました。議論の結果、幸せになるための重要なキーワードとして、「自己決定力」が登場しました。今回は、これまで思考をめぐらせ意見を交わしてきたことを基盤とし、いよいよパーパスを検討していきます!

いよいよパーパスを作成!


「会社の存在意義」を表すのがパーパスです。
では、そのパーパスとはどんな構造になっているのでしょうか?
パーパスは、以下の構造を基本とします。

*独自の価値提供(提供してきた、していきたい価値)
    ×
*社会的な意義(誰を、どんな状態に)

今回パーパス策定のコンサルティングをしていただいている天平さんの会社(天平株式会社)のパーパスを例として見てみましょう。

<パーパス>
思考と組織をアップデートすることで、イキイキと働ける会社・社会をつくる

分解すると、
「思考と組織をアップデートすることで」=独自の価値提供                                
     ×  
「イキイキと働ける会社・社会をつくる」=社会的な意義
となります。

そして、上記のパーパスの理解を促すための補足文が以下です。

<補足文>
死んだ魚の目をした大人たち。それを見た子どもは「大人になるのは人生の終わり」だと思っています。
子どもたちが未来に希望の持てる社会を作りたい。
そのために世界一安全なロジカルシンキングのオンラインスクールの運営、企業の社員研修やパーパス経営コンサルティングを提供。人と組織がもっと輝き、希望の持てる社会を共創しましょう!!

いかがでしょうか?
パーパスは天平株式会社の目指すものが簡潔・明快にわかる文章となっています。補足文は、パーパスの解釈を統一し、さらに理解を深められるものになっています。

また、SONYや、サイバーエージェントなど、パーパス経営を先立って取り入れている企業のパーパスも上記の構造になっています。
これら他社のパーパスも参考にしつつ、パーパスとその補足となる文章を各自検討し、案を持ち寄りました。それらを組み合わせ、パーパスの第一案を作成しました!

トレンド・プロ独自の価値提供として「マンガ×〇〇」や「マンガ+α」、「トータルプロデュース」というワードが上がってきました。
社会的な意義としては、「コミュニケーション変革を起こす」や「「伝えたい」「わかりたい」が叶う世界に」などの案が出てきました。
ここから、トレンド・プロが将来的に実現したいことやわかりやすさなどの観点からワードを絞り組み合わせた結果、完成したのが……

マンガ+α で世界中の「伝えたい」に革命を

です!
(ついにできた…!お待たせしました!)

パーパスを補う補足文の検討


次に、パーパスの一文だけでは伝えきれない情報を補う文章として、添える補足文分の検討です。上記のパーパスの場合、「革命」とはどういうことなのか?など、パーパスのみではどうしても抽象的になってしまう部分を補足文で具体化する必要があります。

補足文も、参加メンバーそれぞれが案を持ち寄り、最適なものを抽出・組み合わせるなど検討を重ね、下記のような補足文が完成しました!

【パーパス】
マンガ+αで世界中の「伝えたい」に革命を

【補足文】
欲しいものはなんでも手に入るこの時代。選択肢に溢れているからこそ必要なのは「自己決定力」です。しかし、無限に広がる情報のなか、それらを吟味して自己決定することは至難の業。これが積み重なって大きな損失となり、私たちの幸福度を下げているのではないでしょうか。
トレンド・プロはそんな情報社会にマンガ+αの武器をもたらし、受け手の「考える・理解する・判断する」を支え、発信者の「伝えたい」に革命を起こします。

補足文をブラッシュアップしていく上で、ポイントとなったのは主に下記の点でした。
・これまでのmtgで話すことで見つかった、社会課題やそれに対するトレンド・プロの存在意義をどう入れ込むか?
・パーパス検討を始めた当初から重ねて議論していた、「自己決定力」や「幸せとは何か?」についてわかりやすく伝えるにはどうしたらよいか?
・情報の発信者と読み手、両者にとって革命的であるというニュアンスはどうすれば伝わるか?
etc…

正直、これらのワードや文章を推敲することは一筋縄ではいかない作業でしたが、天平さんが第三者の視点でワードと伝えたいメッセージの交通整理をしてくださったので、わかりやすいパーパス&補足文に仕上げることができました。

まとめ


いかがでしたでしょうか?本シリーズが始まって、第4回目にしてようやくパーパスが決まりました(大変お待たせしました)。しかし、これくらい時間をかけて経営者の考えや自社についての解像度を上げ、未来への価値提供を検討したからこそ、納得感のある・影響力のあるパーパスが策定できたと思っています。

次回は、パーパスに付随するコアバリュー(パーパスを体現するために核となる価値観)について検討します。また、今までは限られたメンバーで検討し策定していたパーパスを社内へ共有し率直な意見をつのった際の様子も盛り込みます。
果たして社内の反応は!? お楽しみに。



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