空気を読むってなんですか??
○挨拶
おはようございます!!自分では空気を読めているつもりが、周りから「空気を読め」と言われてしまうT.Puです。
さて(笑)。
あなたは「空気を読む人」ですか?それとも「空気を読まない人」ですか?
自分でははっきりわからないですよね・・・。私のように自分では読めているつもりが、客観的にみたら読めてないってこともあるので。
なぜこんなことを聞くかというと、実は人のタイプはこの「空気を読む人」と「空気を読まない人」の2つに分けられるというのです。
そして私たちが感じる生き辛さは、この2つのタイプの存在に起因するというのです!!
今日は老松克博さんの書かれた
『空気を読む人 読まない人 人格系と発達系のはなし』
を読んで学んだことを共有できたらなと思います!!
○タイプ1 「空気を読む人」 (人格系)
本書では「空気を読む人」のことを人格系と呼んでいます。この記事ではそんな人格系の代表としてナターシャ・ロマノフ(ブラックウィドウ)さんに登場してもらいましょう!よろしくお願いします!
人格系は多数派です。ほとんどの人がこっちの傾向が強いと言われています。人格系の特徴は
・将来に悩み、過去を悔いることが多い
・人の和を乱すことを恐れる
・行動の指針は「常識」
・自分に自信を持てない
・「居場所」を確保することが一番優先順位が高い
・気配りがうまい
・逸脱した行動を許せない
・不満は抱えているものの口に出せない
・大人っぽいと言われる
といったところです。
このタイプは空気を読みすぎて苦しみます。人の顔色を伺い、周囲の評価ばかり気にしてしまうことに疲れてしまいます。常に同調圧力を感じてしまいます。
人格系はこういったことで生き辛さを感じてしまうのです。
○タイプ2 「空気を読まない人」 (発達系)
本書では人格系に対して、「空気を読まない人」を発達系と呼びます。この記事ではスコット・ラング(アントマン)さんに発達系の代表として登場してもらいましょう!!よろしくお願いします。
発達系は少数派です。「発達障がい」という言葉があります。ここでは詳しい説明をしませんが、そういった障がいを持つ人と比較的特性が近い人たちです。発達系の特徴は、
・今現在のことに心を奪われやすい(目の前のことに熱中すると周りが見えなくなる)
・関心がすぐ別のところに移り、以前やっていたことを忘れる
・興味関心のおもむくままに行動し、熱しやすく冷めやすい
・行動の指針は「マイルール」。「常識」、「ルール」という言葉が嫌い
・思っていることがすぐ口にでる
・ちょっとしたことに関心を持ち、感動する
・耳から入ってくる情報を処理するのが苦手
・子供っぽいって言われる
まさに人格系とは真逆ですね。
発達系は良い意味でも悪い意味でも空気が読めないので、よく周りと衝突します。しかし本人はなぜ衝突してしまうのかわからずに悩んでしまいます。それによって周囲に理解されない孤独を感じたり、時には怒りがわきあがります。
発達系はこういうことで生き辛さを感じてしまうのです。
私は、、、発達系の傾向が強い気がしますが、人格系の要素も持っています。比率で考えると人格系:発達系=4:6くらいでしょうか。限りなく薄い発達系です。
発達系と人格系ははっきり分けられるものではないです。しかし、必ずどっちの傾向が強いかどうかがあるはずです。ここで自分はどっちの傾向が強いのか考えてみましょう。
決まりましたか??「なんとなくこっちかも」程度で良いので、それを踏まえて次の章に入っていきましょう。
○人格系と発達系は必ず衝突する
ああっ、ナターシャとスコットが喧嘩しているみたいです。面白そうなのでちょっと覗いてみましょっか(笑)
👧ナターシャ 「何で、あのタイミングで大きくなったの?」
👦スコット 「男の子が危なかったんだ。だから、ここしかないって!」
👧ナターシャ 「でも作戦では、スティーブの合図で大きくなることになってたわよね?」
👦スコット 「でも、結果はどうだった??ロキをやっつけられたじゃないか!目的は果たせただろ?」
👧ナターシャ 「作戦通りにやっても勝てたわ。もっと確実によ。スコット、あなたにはみんな期待してる。私もよ。だから、アベンジャーズの一員だという自覚を持って欲しい。作戦っていうのは守るべき最低限のルールなのよ。」
👦スコット 「でもあそこで待っていたらあの男の子は助けられなかったかもしれないだろ!!そんなにルールが好きなのか??だったらルールと結婚することをオススメするよ。第一、俺より大した働きしてないくせによく言えたもんだ!」
👧ナターシャ 「(何よこいつ。こっちはスコットが傷つかないように気を使って話してるのに。ズケズケと言いやがって。ルールの必要性も全く理解できてない。本当に自己中な奴だわ)」
👦 スコット 「(さっきはキャップにも怒られたし、、、。何ならクリントもすごい目でこっち見てるし。怒られるんだろうな。誰も俺のこと理解してくれないのかな。クソっ、俺のことを理解してくれないみんなが悪いんだろ?そうだよな・・・?)」
見事に人格系と発達系の喧嘩の特徴がよく出た喧嘩ですね。さすがアベンジャーズ。
人格系のナターシャは相手を傷つけないように慎重に言葉を選んでいるのがわかります。
一方のスコットはどうでしょう?思ったこと全部が口に出てますね。
発達系のスコットは「マイルール」で動きました。そして結果、男の子も助けられたし、目標も達成することができました。
しかし人格系であるナターシャはこれを許せません。人格系は周りとの調和を何よりも大事にします。時には結果よりも調和を大事にするあまり、集団全体が黒を白と主張する場合もあります。
だからスコットのような逸脱行動をする存在は大きな脅威なのです。全力で矯正しにかかります。
多数派の人格系が少数派の発達系を矯正しにかかる・・・、だから発達系は人格系の人たちに怒られちゃうという構図になることが多いんです。
発達系も発達系で思ったことをすぐに口に出しちゃいますから、ますます衝突はヒートアップします。そして最終的には存在を無視し合う・・・。最悪の結末ですね。子ども食堂での苦い経験を思い出します・・・。
このように人格系と発達系はその性質上、必ず衝突してしまうんです。
でも皆さん、知っていますか?実はあなたには「もう一人の自分」がいて、その「もう一人の自分」は自分とは真逆の存在(人格系だったら発達系、発達系だったら人格系)なんですよ・・・?
○もう一人の自分
皆さんにはこんな経験がありますか?
「ぼーっとしてたらいつの間にか家に着いていた」
「勝手に口から独り言が漏れていた。鼻歌を歌っていた」
「気がついたら世界を救っていた(バナー博士談)」
ありますよね?1つ目の例なんてしょっちゅうあります私。
こんな時、体を動かしてるのは誰なのでしょうか?そう、それが「もう一人の自分(以下自分2号)」です。
自分2号は自分とは全く真逆の性質を持っています。それもそのはず、自分2号とは自分が選ばなかった可能性の集合体だからです。
詳しく説明します。もともと私たちは全ての性質を備えた人間として生まれてきます。それこそ「発達系」としての性質も「人格系」としての性質もです。
しかし成長していく中で、様々な経験をし、様々な人と出会っていく中でそれらの性質から、自分が好むものを選択していきます。
そうした選択によって生まれたのが現在の自分です。
では選ばなかった性質はゴミとして消えてしまうのでしょうか?いや、違います。選ばれなかった自分は無意識としての自分、もう一人の自分(自分2号)として確かに自分の中に残っています。
自分2号は人格を持っています。ただ私たちに認識できないだけで、たまに顔を覗かせてきます。
ただ覗かせてくるだけなら良いのですが、これが自分にとって良くない効果を生むことがあります。このよくない効果こそが、生き辛さなのだと筆者は述べます。どういうことなのでしょうか?
○生き辛さの正体
生き辛さの正体、それはズバリ!
「自分と自分2号の主張のズレ」です!!
その一例として、先ほどのナターシャとスコットの喧嘩を、ナターシャ視点で再度見ていきましょう。
自分2号は自分とは真逆の性質を持っていると説明しました。だから人格系であるナターシャにとっての自分2号とは、発達系の性質を持っている存在です。
そしてナターシャは、ナターシャ2号と同じ発達系の性質を持つスコットと言い合いになりました。その時、実はナターシャ2号がスコットに重なって現れているのです。
それを筆者は「もう一人の自分の投影」と表現していました。
実はナターシャはスコットと争って嫌な思いをしていると思いきや、違う主張を持つナターシャ2号が顔を覗かせて、自分の心に矛盾が生じたために嫌な気持ちになっているというのです。
普通に生きていたら自分の中にもう一人の自分がいることなど意識しませんよね。私自身もまだ完全に理解しきれていないので、こうやって記事を書いています。
ですが筆者は、”自分の中には真逆の存在である自分2号がいる”、ことを意識することこそが生き辛さを解消してくれる鍵になるというのです。
どういうことか、最近人格統合に成功したらしい、最強の二重人格者バナー博士にお伺いしに行ってみようと思います!
○バナー博士に聞く、生き辛さの解消法
まずは彼の説明から。
バナー博士はひょんなことから、怒るともう一人の人格、ハルクに変身する能力を身につけます。その能力を活かし、アベンジャーズとして活躍されていました。
バナー博士は心優しくて、平和主義で、非常に頭も良く、少々臆病な性格です。「人格系」的な性質が目立ちます。
一方のハルクは、怒りっぽくて、なんでも破壊する腕力を持っていて、とにかく直感で行動する「発達系」的な性質が目立ちます。
こんな正反対な人格を持っているバナー博士ですが、最近この2つの人格を統合することに成功したようです。それについて詳しいお話を伺っていこうと思います。
👦Pu 「こんにちは。バナー博士。今日はよろしくお願いします。」
😄バナー 「こちらこそ、よろしく!」
👦Pu 「では早速質問させていただきます!人格統合前様々な苦労があったと思いますが、一番苦労したのはどういったことでしたか?」
😄バナー「やっぱり、意見が合わなかった時だね。出てきてほしくない時に出てきて暴れちゃったり、逆に一番出てきてほしいときに出てきてくれなかったり・・・。そのお陰でたくさんの人を傷つけてしまうこともあった。いくら謝罪しても一生罪悪感は消えないだろうね・・・。」
👦Pu「なるほど・・・、辛いことを思い出させてしまって申し訳ありません。」
😄バナー「いや、いいんだ!この経験のおかげで伝えられることもたくさんあるからね。人には誰しも”もう一人の自分”がいる。それを誰よりも理解しているのは僕だからね。じゃんじゃん質問してくれよ。」
👦Pu「ありがとうございます!では、一番聞きたかったことを聞かせてもらいたいと思います。以前、『最近は随分と生きやすくなった』とおっしゃられていましたが、それは人格統合に成功したことと関係があるのですか??」
😄バナー「大いに関係があると思うね。さっきも言ったけど、意見が合わず、思った通りにできないことが一番辛いことだったんだ。自分の体なのにね。でも、人格を統合したことによってそれがなくなった。今は僕もハルクも同じ方向を向いている。やっと自分の人生を自分でコントロールできているって感じだよ」
👦Pu「なるほど!では、人格を統合していく時に意識したことはありますか?」
😄バナー「やはり、相手のことを尊重して、敬意を払って、理解しようと努めることだね。僕はハルクのことを病気の一種かなんかだと思っていたんだけど、それじゃあ何も解決しなかった。だからアプローチを変えて見たんだ。一人の人間として、他人と接するようにリスペクトを忘れず・・・。そうだ、リスペクトを忘れないことだね!もう一人の自分も1つの人格を持つ人間なんだ。だから自分の中で対話して、対話して、お互いが納得できる共通の答えを見つけ出す・・・。他人との関わりと同じなんだ。これが一番大事なことだと思うな」
👦Pu「言葉の重みが段違いだ・・・。ありがとうございます!!では最後に生き辛さを抱えている皆さんにメッセージなどあるでしょうか?」
😄バナー「誰にでも、もう一人の自分は存在する。僕みたいにはっきり出てきてくれれば良いけど、残念ながらそうじゃない場合が多いんだ。だけど彼らはふとした時に出てくる。苦手な友達に投影されて出てくることもあるし、独り言として出てくることもある。そういったものに常にアンテナを張り、もう一人の自分の主張が何なのかに気づくことが対話の始まりだ。だから、まずは耳を傾けることから始めると、生き辛さを解消する第一歩になるんじゃないかな!」
👦Pu 「バナー博士、今回はお忙しい中ありがとうございました!!」
○まとめ
まとめると・・・
✅人には「人格系」と「発達系」が存在する
✅自分の中にはもう一人の自分がいて、自分とは全く正反対の性質を持っている
✅自分ともう一人の自分に意見の相違が生まれた時、人は生き辛さを感じる
✅もう一人の自分はふとした時に出てくる。それを見逃さず対話する
✅対話して同じ方向を見ることが生き辛さの解消に繋がる!
って感じですかね!
すごく概念的で難しいですね。私もまだもう一人の自分に出会えていないです。ですが、納得できる内容だったのでこうやって感想文的なものを書いて見ました。
私のこの記事だけではきっと納得できないと思いますし、そもそも私が解釈を間違っている可能性もあります。ですので、ぜひ気になった方は手にとって読んでいただければなと思います。
ここまで読んでくれてありがとうございました!!
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?