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『世界最高のチーム』⑤働きやすい組織を見極める評価指標をもつ

『世界最高のチーム』
ピョートル・フェリクス・グジバチ (著)

「生産性が高いチームの特性」について解説した本書。経営者や管理者に向けの本書から、一般社員でも実践できそうな取り組みを紹介する。

本書から得られた一般社員でも実践できそうな取り組み
定期的な1 on 1 ミーティングを上司に依頼する
相手の価値観を引き出す会話を心がける
自身の言動が心理的安全性を下げていないかを意識する
働きやすい組織を見極める評価指標をもつ

働きやすい組織を見極める評価指標をもつ

本書で取り上げられている取り組みを実践し、「生産性の高いチーム」をつくることができるのであればそれに越したことはない。

しかし、組織文化や風土を変えることは並大抵のことではない。経営者や管理者にとっても難しいことなのに、一般社員にとってはなおさらだ。

一般社員にできることがあるとすれば、自分が置かれている環境が「生産性の高いチーム」であるかを自己評価することくらいだろう。本書で説明されている「生産性の高い職場」の特性を見ながら考えてみてほしい。

生産性の高いチームの特性
①チームの「心理的安全性」が高いこと
②チームに対する「信頼性」が高いこと
③チームの「構造」が「明瞭」であること
④チームの仕事に「意味」を見出していること
⑤チームの仕事が社会に対して「影響」をもたらすと考えていること

『世界最高のチーム』 
ピョートル・フェリクス・グジバチ (著) より抜粋

もしあなたがこれらの特性が全く当てはまらない組織にいるのだとしたら、所属している組織から逃げ出すことも現実的な選択肢として意識して良いだろう。

何をするかよりも誰と働くか

就職や転職のときには、業務内容や給料を重視して仕事を決める人が多いと思う。

だがそれらと同じくらい、いや、むしろそれ以上に「どんな環境で働くか」ということは重要だと僕は思っている。

実際に、「何をするかよりも誰と働くか」「誰バス理論」という言葉もあるくらいだ。

また、動機づけの研究として有名な「ハーズバーグの動機づけ」研究を紹介したい。組織の方針や管理・人間関係といった衛生的要因が満たされない限り、労働意識に対する不満足は取り除くことができない。

あなたの周囲の人間は、あなたの価値感を肯定してくれる人々だろうか?心理的安全性を高めることを、良いことだと考えてくれる人々だろうか?改めて考えてみてほしい。


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