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測定機器メーカー「ミツトヨ」の資料が充実だった!

製造業はモノを作ることが注目されがちですが、それ以外にも重要なプロセスがあります。その代表例が「検査」です。

顧客要求に見合わないものを作ってしまっては売り物になりません。そのため、作ることと検査することはセットになっているといっても過言ではないのです。

で、ここからが本題。僕は検査に使う道具である測定機器について勉強していました。ノギス、ハイトゲージなど、測定機器についての知識は断片的にありますが、体系的に勉強するための資料を探していました。

『よくわかる測定機器』的な本を探したのですが、残念ながら見つけることができませんでした。しかしその代わり、精密機器メーカーであるミツトヨの充実していることに気づいたのです。

ミツトヨとは

製造業出身でない僕はこれまで聞いたことがない会社だったのですが、製造業界での知名度は抜群です。

ノギス、マイクロメータの日本国内シェアは約90%とのこと(!?)で、工業高校や工業系の大学出身の方にもおなじみの存在なようです。

前々から感じていたことですが、各メーカーの提供してくれているカタログ・技術資料は製造業を体系的に知るために非常に有益ですね。

ミツトヨも国内で圧倒的な計測機器のシェアを持っているだけあり、資料が充実しています。無料公開されている「精密測定機器の豆知識」をじっくりと読ませていただきました。

「精密測定機器の豆知識」

まず感想から。内容は「豆知識」のレベルをはるかに超えています。測定器具の種類、器具の形状やパーツの名前、使い方が体系的に整理されています。

もはや企業や学校の教科書にしてしまってよいのではないでしょうか?これさえあれば、自前で参考資料をこしらえる必要はまったくありません。非常にありがたい!

計測器具ごとに章立てがされており、これを見るだけでもどんな測定機器を、どのような目的で、どうやって使うかを理解することができます。

ミツトヨの資料に掲載されていた、主要な計測機器を順番に見てみましょう。

マイクロメーター
代表的な計測機器で、細かい精度まで長さを測定することができます。

内径測定器
いくつか種類がありますが、シリンダゲージ等が有名どころです。詳しくはミツトヨさんのホームページ見てくださいw

ノギス
長さを測定するという目的ではマイクロメーターと共通ですが、測定できる範囲が広いことが多いです。測高できる精度はマイクロメーターのほうが高いので、目的に応じて使い分けましょう。

ハイトゲージ
名前の通り、高さを測るための道具です。

デプスゲージ
これも名前の通り、深さを測るための道具です。

ゲージブロック
決められた長さで作られたブロックです。

ダイヤルゲージ
振れを測定するために使用します。

細かな説明はここでは割愛します。製造業に馴染みのある方々には身近な道具ばかりだと思いますが、未経験者にとっては「なにそれおいしいの?」から始まります。

僕はミツトヨの資料を見つけることができたおかげで、すぐに計測機器の名前と使い方を飲み込むことができました!圧倒的感謝です。

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