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BBA軟骨ピアスを開ける

先週、初めて軟骨ピアスを開けました。
憧れのアンテナヘリックス!

まさか40過ぎてから新たにピアスを開けるなんて思ってもみなかったのですが
元気なうちにやりたい事はちゃんとやろうと思い
若い頃にやらずにいた心残りを消化する為
思い切ってやってみました。

そんなこんなで
なんだかワクワクしています。


私の父はピアスをしている

いまの若い子達だったらもしかしたら
そんなに珍しくないかもしれませんが
昭和生まれの私の父は
当時としては珍しく
ピアスをしているタイプの父親でした。
(父について色々書き出してみたのですが
後で読み返したら本題からかなりズレてるし
言わずもがなのような感じなので
やっぱり消しました。)
父の黒いピアスがいつもキラキラしていて
好きだったのを覚えています。

ちなみに母も人並みにピアスを開けていて 
(両耳一つずつ)
普通にオシャレを楽しんでいるタイプです。

姉は「痛いから絶対に開けたくない」派

私はというと開けたいけど規則は絶対に守りたい人間だったので
周りにはピアスを開けて透明なピアスで隠して登校する子が何人もいましたが
やはり見つかって先生に注意を受けている様子でしたので
「私は高校を卒業してから開けたいかな〜」
とぼんやり思っていました。

こういう環境なので
私のファーストピアスは卒業してしばらく経った18か19の時に父に開けてもらいました。
お店でピアッサーを買って両耳たぶに一つずつ。
(本当は他人が開けるのはダメみたいですね)
その数年後3つ目のピアスを左耳たぶに。

ピアッサーは当時とても痛かったです。
一瞬で装着できますが痛みがしばらく残りました。
本当はもう数個開けたいなと思っていましたが
痛かったのと
皮膚がとても弱く、すぐにかぶれてしまい
ファーストピアス以降のシルバー925製も樹脂もどちらも相性が悪くオシャレピアスはことごとくかぶれてグジュグジュした状態を繰り返していました。
めげずにオシャレを楽しんでいましたが
当時はそんなに品質の良いアクセサリーなんて気軽に買えなかったし
数年経ったあと子供の出産を期に「もういいや」と
アクセサリーを着ける事自体一切やめました。

そうこうしていたらあっという間に
15年ほど時が経ちまして

今はサージカルステンレス製のピアスが100均で手に入る時代になっているじゃありませんか!!

子供もそこそこ大きくなって
自分自身のオシャレが再び楽しめるように
なってきたので
試しに買ってみたのです。

若い頃の私の手入れが甘かっただけなのかもしれませんが
今は着けても酷くかぶれる事もなく(少しは痒いが)
あれだけ放置していたピアス穴も
幸いな事に塞がっていなかったので
再びピアスを着けられるようになりました。

しかも今はサージカルステンレス製の
シンプルなボールやリングのピアスがネットでも安い安い!
お菓子を数個買う値段で買えるなんて
主婦のささやかなお小遣いにとても優しい世界です。

こうなると少し欲が出てきてしまい
もう少し開けてみようか
若い頃やってみたかったけど怖くてできなかった
軟骨ピアスも開けてみようか
と思いはじめたのです。

歳を取ると、それまでに色んな痛い思いを経験します。
帝王切開の為の腰に打った麻酔注射
帝王切開した腹のデカい縫い傷
胸の腫瘍を取った時の縫い傷
大腸ポリープを取る時に腸を膨らませるガスを入れてカメラや小さなメス?でグリグリされた時の痛み
成分献血をする時に両腕に刺す太い針
(しかも90分針を挿しっぱなし!)
股関節を痛めた時の激痛
両脚を日焼けで大火傷した時の痛み
ああ!痛い!とんでもなく痛ーい!!

若い頃はピアスを開けるのは凄く痛いと思ってたけど
どれと比べても
ピアスなんて可愛い程度の痛みだったわ...
どちらかというと痛みよりも
開ける時の恐怖との闘いかな?!

ところで軟骨ピアスってどうやって開けるの?

webやYoutubeで調べると今までボンヤリとしか知らなかった種類や開け方が沢山出てきました。

確実に安全に開けるなら
病院かピアスのショップ(ピアッシングの免許?があるお店)
病院やお店に行くのはまた別の勇気が必要になるし
耳に穴開けるだけなのに随分と高くつくなぁ...
実家は遠方なので父に頼む事は出来ません
(今はもう老人だし...)
大人しくピアッサーを買って自分でやるか

そう思っていたら
「ニードルで開ける」
という新たな情報が目に飛び込んできました。
(以前からあったものですが私が知らなかっただけ)
しかもニードルの方が針先が鋭いのでピアッサーより痛くないらしい...
大好きな美容系YouTuberさんが
ニードルでピアスを開ける動画を投稿していたのでそれを見ながら
脳内リハーサルを何度も繰り返し
緊張で震えながらネットでニードルを注文しました。

「ば、、ババァがこんなもん買って...」

今更ながら自分に突っ込みまくりです。
でもいいのです。

何歳になっても始めていい!

誰かが言ってたよね?
え?違う?

念の為家族には先に報告し
ドラッグストアでチューブ型軟膏を買い
そうこうしているうちにニードルが自宅に到着!

薄手のゴム手袋
除菌ウェットティッシュ
ティッシュ

目印を書くペン
ニードルを耳の反対側から抑えるための消しゴム
ファーストピアス

等必要な物を揃えていざ!

手袋をはめ除菌、ペンで開けたい場所に目印をつけ
耳を除菌、消しゴム、ニードルも消毒軟膏で除菌

手汗握る中、大体この辺かな?と
ニードルをあてがった
と思ってたら、もう刺さってしまっていて

あ もうこれは戻れない

そう判断したのでそのままGOしました。

(ここから描写があるので少し読み飛ばしても良いかも)

耳元でプチっと小さな音を立てて
針が刺さってる感覚がはじまり
そのまま差し込むと痛みとともに血が出てきたのですが
軟骨なのでなかなかニードルが進まず
前にも後ろにも動かなくなってしまい
かいたことがないほどの汗が
顔から大量に吹き出し
手袋の中の手から流れるほどの手汗が出て
少しパニックになって
思わず ぐアァーッ!!と叫んでしまいました。
(一人の時で本当によかった...)

どうしよう
このまま引っこ抜いたらピアスが入れられない

でもニードルは5センチくらいあって
これを全部通さないといけない
そこまで痛いわけじゃないけど
突き通すのが怖い
思いっきり押してズレて
間違って頭に刺さったらどうしよう?

汗だくの中私は
ニードルを耳の軟骨に力一杯押し込みました

ブツんッ

少し大きめに音が鳴った瞬間
残りのニードルがスルスルと通るようになり
慌ててファーストピアスをニードルに装着し
最後まで押し込んでニードルを外し
震える手でキャッチをはめ込みました。

血だらけになった耳を再び消毒し
ピアッシングは完了

いや、初老が自力でやるもんじゃないて...

そうは思いつつ
ついにやってやったぞ!と
ものすごい達成感と爽快感が押し寄せてきました。

アドレナリン出過ぎました

ババアが急に過激な事をしたもんですから
アドレナリンが出過ぎてしまい
本来なら家で安静にしてた方がいいだろうに
胸のゾワゾワが止まらず
外に出て走ってこようかとか
ストレッチしまくろうかとか
色々と考えたのですが
そんな事をしたら流血待ったなしですので
とりあえず近場のお店にお出かけ
なんやかんや見ながら
ゆっくり歩いて過ごしました。
正確には歩き過ぎました。

ふと耳に手をやると
濡れた感触があり
手を見ると結構な血が...
慌ててティッシュを耳に当てがいながら
帰宅したのでした。
やっぱりお家でゆっくりしてなきゃダメですね。

それから数日が経ち
耳の調子は恐らく良好で
腫れや痒みは無く
このまま安定するまで
様子を見つつ
次にヘアカットや検診等
やらなければいけない事が発生する前に
とっとともう一つ開けてしまおうかと思っています。

後日談...

それからさらに数週間が経ちまして
穴は腫れたりする事もなく
アンテナヘリックスをさらに一つ開け
アウターコンクにも一つ
次はどこにしようかなと思っているところです。

とりあえず、常に耳や耳周りは清潔を保つのが
大事だなと感じています。
(私は皮膚が弱くちょっとしたことでもダメージが出るので結構気をつけます)
最初は引っかかりにくいボール型の方が良さそうですが
自己責任でちょっと長めのコーンを着けて
なかなかに強そうな見た目です。
何かが当たるとちょっと痛いので
シャンプー時はかなり慎重になります笑

耳に穴を開ける事の何がいいんだと言われそうな
なかなか理解してもらえない趣味ですが
もうババアなので、自分が楽しめていれば
それでいいかなと。
それより
しっかり安定した後
どんなピアスをつけようか
ワクワクしながら過ごしてます。

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