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“興味”には“引力”がある

はじめまして。
来年、2020年3月に独立して10周年を迎えます。
グラフィックデザイナーのホーリーです。
これを機にnoteをはじめました。

簡単な自己紹介を兼ねて、はじめての記事を書きました。
読んでいただけると嬉しいです。

デザインの専門学校を卒業して20代半ばまで、さほど広告やデザインに興味が持てず、仕事はお金を稼ぐ手段でしかなかった僕は、アルバイトや広告の制作会社を転々としていました。

そんな僕には、デザインの師匠と呼べる人がいません。

仕事もデザインの楽しさも、いまいち掴めない26歳の頃、資料を探しに立ち寄った本屋で偶然この本と出会いました。

当時の何も知らなかった僕に、広告がいかに自由で面白くて、人をワクワクさせる仕事であるかを、“これが広告だー!”と言わんばかりにこの本が教えてくれました。

そしてこの日から、書籍が僕のデザインの師匠になりました。

そこから広告やデザイン、アートディレクションに興味を持ち、当時は今ほど溢れていなかったデザインやアートディレクションと名のつく本を探して読み漁りました。

そしてこの本は、また別の幸運な出会いを引き寄せ、この一冊との出会いから数ヶ月後には拠点を大阪から東京へ移すチャンスをくれました。

この本と出会った事は小さな偶然でした。少しだけデザインに興味が湧いてきた頃に、自身の中に広告やデザインに対する小さなアンテナがはじめて立ち、「広告」→「デザイン」→「アートディレクター」→「大貫卓也」と関連する情報を辿って、この本のタイトルを僕がキャッチすることが出来たんだと思います。

その後、どんなに小さくても「人の興味には引力がある」という事に気づけた事が、今の自分をつくっています。

若手のデザイナーさんと話す機会がある時は、「広告やデザインを学ぶなら、その時その時で興味のある事に意識してアンテナを立てたほうが良いよ」と伝えています。それが何かのタイミングで情報をキャッチし、チャレンジする切っ掛けや頑張る目標になるからです。

また、その情報の鮮度はあまり関係なく「キャッチ出来たタイミングが、自分にとってベストなタイミング」とも伝えています。興味を持ってチャレンジすることに、早いも遅いも無いと思っているからです。

少しの興味が引力となり、出会った一冊が僕の人生を変えてくれました。

僕のバイブル「大貫卓也全仕事」

これからもあの時のワクワク・ドキドキした初心を忘れず、デザインと向き合っていきたいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


出典:大貫卓也全仕事 (広告批評の別冊)|大貫卓也 著(マドラ出版)|1992年

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