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美肌薬膳 イタリア料理編

今週の薬膳は、美肌を目的としたイタリア薬膳料理講座に参加してきたので、そちらのご紹介をいたします。

私が薬膳の勉強をしているところ、本草薬膳学院様にて参加してきました。
本草薬膳学院様のHP
https://honzou.jp/

講座を担当してくださったのは、国際薬膳資格を持ち、イタリア食文化に精通している新田 玲子(にった れいこ)先生です。
新田先生のインスタ
https://www.instagram.com/reiko_nitta/?hl=ja
新田先生はイタリア料理家でありながら、薬膳を結び付けて、イタリア薬膳という分野を開拓しようとしている先生です。
今回のイタリア料理でも薬膳という固いイメージを払拭してくれるような料理でしたので、本記事にて紹介させていただきます。

1. 美肌について

一般に美肌とは、
皮膚と筋肉に張り、弾力、潤い、つや、透明感があり、きめが細かく、しみやそばかす、くすみがない肌のことです。
皮膚が水分を保ち、皮脂腺の分泌や血液循環がよく、表皮の新陳代謝がスムーズである状態が理想の肌となります。

では薬膳で美肌を保つためにはどうするか。
最も多く取られる方法は補益法(ほえきほう)となります。
補益法を用いることで、血流の改善や皮膚の乾燥、むくみの改善をしていくことで綺麗な肌にしていくことが目的です。
次項では実際に先生と作った料理についてご紹介します。

2. 美肌のためのレシピ

今回は時間の関係上フルコースではないですが、前菜、スープ、メイン、デザートの4品を作成しました。それぞれに違った効果があるので、解説していきます。

2-a) カリフラワーとにんじんのマリネ(前菜)

2021.10.25 美肌薬膳前菜

とてもきれいですね!私一人ではできる気がいたしません(笑)

これは補気養血(ほきようけつ)作用を目的としています。
気と血を補うことで、しわやむくみの改善、顔色が良くなるといった効果が期待できます。

2-b) じゃがいもと白きくらげのズッパ(スープ)

2021.10.25 美肌薬膳スープ

ちょっとパンが焦げてしまいました(笑)
味はジャガイモが溶けていて甘くて美味しかったです!

こちらは、益気養陰(えっきよういん)作用を目的としています。
陰を養うことで、乾燥やしわ、肌荒れの改善を狙っています。

陰を養う理由ですが、陰が不足している状態を陰虚証(いんきょしょう)といい、陰虚証の症状に発熱や汗をかくという症状があります。
それらの症状から発展して肌トラブルに繋がるため、陰を養うことも重要になります。

2-ⅽ) スペアリブの赤ワイン煮込み(メイン)

2021.10.25 美肌薬膳メイン2

お肉が柔らかくて最高でした!味もしっかりと染み込んでいて美味しかったです。

こちらは滋陰潤燥(じいんじゅんそう)作用を目的としています。
陰を養う部分は先ほどと同様なのですが、さらに肌に潤い作用も期待しています。
スペアリブは豚肉を使用しているのですが、豚肉には滋陰潤燥作用があるとされています。
そこに生薬の山査子(さんざし)を加えることで、効果UPを期待しています。さらに山査子には消化促進作用もありますので、胃にも優しくていいですね!

2-ⅾ) ビーツとチョコレートのケーキ

2021.10.25 美肌薬膳デザート

ほろ苦くてこちらも美味しかったです。

こちらは活血化瘀(かっけつかお)作用を目的としています。
漢字が難しいですが、血の流れを改善し、瘀血を改善する作用を意味します。
血流が改善されると、顔色も良くなり、乾燥やしみにも効果があります。

3. まとめ

今回はイタリア料理と薬膳を結び付けたレシピを新田先生よりご紹介いただきました。

美肌の薬膳として
・潤いを与える
・気や血を補う
・血流を良くする
の3点を中心に食材が組み立てられていました。

その上でイタリア料理としても成立するような献立でしたので、とても勉強になりました。
講座を受講して思ったのは、やはり薬膳は色々な料理に応用できるのだという確信です。

もちろん食べる人の体質や状態にもよりますが、薬膳という要素を絡めることで美味しい料理に健康をプラスすることは決して不可能ではないと思います。

日々の食事で健康を保てるのなら最高ですね(笑)
そんな薬膳が作れるように今後もメニュー開発に尽力していきます!

以上となります。
今週も最後までありがとうございました!
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