「なぜ観光資源も名産品もない郊外ニュータウンに移住者が集まるのか」-地域を活性化する公共施設マネジメント 移住者インタビュー編② 山川綾菜さん-
こんにちは。
RFAまちづくりデザイン室の本家です。
私がディレクターを務めるコミュニティ型公共施設「コミュニティ・マルシェ」での活動をもとに地域を活性化する施設マネジメントのノウハウを同じように地域での活動をされる方々の参考になればとまとめています。
(コミュニティ・マルシェ活動概要はこちら・・・)
第3章 〜移住者インタビュー編② 山川綾菜さん〜
本章ではコミュニティ・マルシェが活動を展開している鳩山ニュータウンに移住した移住者達はなぜ移住を決めたのか、移住をしてどのような活動をしているのかを取り上げていきます。
移住者インタビュー No.2
山川綾菜さん
2000年生まれ
東京大学 法学部3年
本家:「山川さんはなぜ鳩山ニュータウンに移住しようと思ったんですか?」
山川:
2021年の3月に株式会社温泉道場でのインターンが決まり、比企郡のエリアで家を探していました。
シェアハウスに住んでみたいなと思っていて、いろいろと物件を探すなかではとやまハウスの事を知り、興味を持ち、コミュニティ・マルシェに電話をしました。
当初は短期滞在の予定であったため、はとやまハウスの入居条件には合わなかったんですが、たまたま電話に出た菅沼さんがこれからシェアアトリエ兼シェアハウスの活動を始めようとしている小西さんを繋いでくれて話が始まりました。
その後日、小西さんと連絡を取り、鳩山ニュータウンを訪れ、小西さんの運営するシェアアトリエ「niu」をはじめ、コミュニティ・マルシェ、ニュー喫茶幻、はとやまハウスなどの活動拠点を案内してもらいました。
niuだけでなく、町のなかでさまざまに活動している場所や人を見て、面白そうだなと思いましたし、自分もこの中で活動できそうだなとイメージを持つことができました。
実はこのとき別のシェアハウスで入居を決めかけていたんですが、そちらは辞めて鳩山ニュータウンに行ってみようと思いました。
本家:「その後、もともと短期滞在の予定であったところが長く活動することになりましたがどのような変化があったのでしょうか?」
山川:
最初は2か月間だけの滞在のつもりであったのですが、コロナで授業がほとんどオンラインになり、東京に行く必要があまりなくなり、インターンも順調で期間が伸び、鳩山でのライフスタイルにも慣れてきて、自分自身も鳩山に滞在中に何か活動をしてみたい意欲が出てきたので延長を決めました。
本家:「シェアハウスでの生活、シェアアトリエでの活動はどうでしたか?」
山川:
以前から「シェア」という概念に興味があり、「シェア」することによりコストも下がったり、楽しみが増えたり。
シェアにも時間・人・空間、色々な捉え方があり、シェアすることによる新たな価値創造ができるのではと考えていました。
ですが、意外とそれを体験できる機会が少ないんです。
だから私は楽しみながら生活が出来ました。
niuのアート活動では、小西さん花岡さんが制作したZINE「.plan」では寄稿をすることにより、自分の考え方をアウトプット出来て面白かったし、展覧会では様々な地域から様々な人達が観覧に訪れてくれるのは新鮮で楽しかったです。
花岡さんが秋に留学に出発してからは、小西さんと「シェア」について色々と議論をしたり、実践の場として地域の方々をお招きして忘年会を企画したりもしました。
本家:「コミュニティ・マルシェのシェアキッチンを利用してワンデイシェフのチャレンジもしましたね。そちらの活動はどうでしたか?」
山川:
シェアキッチンでの活動によって、ようやくしっかりと町の人と交流ができました。
他の運営者さんとも世代を超えて交流をすることでき、とても有意義でした。
自分でサービスを提供することによって、地域との繋がりが強化できたと思います。
本家:「今は山川さんは鳩山ニュータウンをどのように捉えていますか?」
山川:
コミュニティ・マルシェを中心として「繋がりが繋がりを呼ぶ拠点」になっていると思います。
ここに来ることによって様々な人や活動に出会えたのでとても貴重な経験でした。
この後私は大学在学中に海外など様々な場所に行きたいと考えていますが、また鳩山に訪れたいと思っています。
本家:
ありがとうございました。
これからも山川さんの活動を楽しみにしています。
今後ともよろしくお願いします。
----インタビュー実施 2022年4月----
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