音信不通の別居中、まさかの住所不定に

こんにちは、豊宵みさです。
夫と本格的に音信不通になって3ヶ月ほど経った頃、一時的に住所不定となった時のお話です。(これまでのお話はこちら)

1.住所がない?

夫と別居して半年が経ったある日、所用でマイナンバーカードを用いてコンビニで住民票を取得しようとしたところ、何故かエラーになってしまい、取得することができませんでした。

仕方がないので、所用で元住んでいた家の駅に赴いた際に、区役所に立ち寄ることにしたのですが、その日は何だか嫌な予感と胸騒ぎがして、区役所に寄る前に、住んでいたマンションの駐車場を覗きました。

そこで私が目にしたのは、
夫の乗っていた白い軽自動車ではなく、見知らぬ赤い車でした。

瞬時に事の全容を察知した私は、小走りで区役所へ行き、住民票を取得すべく、窓口で申請書を提出しました。

暫くして、窓口の担当者が言いづらそうに私に告げた言葉は

「お客様の住民票は、この住所にはありません」 でした。

…一体何を言っているのか?

勿論、きちんと住民票を移さぬまま、別居先に住んでいた私にも非はあります。それでも、「住民票がない」なんてこれまで聞いたこともありませんでした。

そうは思いつつも先程までの嫌な予感がどんどん確信に変わり、「やられた…」と呆然とする気持ちと焦りでいっぱいでした。

そう。夫は私の知らぬ間に、引っ越していたのです。

そして、夫の引っ越し先や私の現住所がどうなっているのか等は個人情報ということで教えてもらうことはできず、直後にマンションの管理会社へも足を運び、事情を説明しましたが、対応は似たようなものでした。

寧ろ、あまりにおかしな事態に冷ややかな目を向けられた(ように感じた)ことで精神的にかなりのダメージを被ってしまいました。

2.夫の居場所を知るために

とはいえ、役所の方も完全に門前払いというわけではなく、いくつか考えられる手段は教えてくれました。

 ・籍が抜けていなければ、本籍地の役所で戸籍の戸籍の附表を取得し、
  そこから夫と私の現住所が分かるかもしれないということ
 ・夫は、1ヶ月近く前には引っ越していたということ
 ・夫が引越す際に私の住民票を転出しているが、転入届が出されていないため、
  おそらく住民票が宙に浮いている状態であるということ でした。

家に帰ると、私は早速本籍地の役所に電話で問い合わせ、事情を説明しました。

こちらの役所の方は、突拍子もない話をしたにもかかわらず親身に話を聞いて下さり、必要書類を送付すると、とてもスムーズに対応をしてくれました。

こうして無事に戸籍の附票を手に入れ、夫と自分の現住所を把握し、自分の住民票を適切に移動させたのですが、もし離婚届の不受理届を出しておらず、籍が抜けていた場合、私の戸籍はどうなっていたのだろうとぞっとしました。

それにしても、今回はたまたま勘が働いて、約1ヶ月半ほどで自分が住所不定になっていることを知れましたが、もしそれがなければ一体いつまで住所不定だったのか…

別居はあくまで一時的なもので、元さやに戻るつもりで住民票を動かさずにいましたが、とんだ大失敗でした。

3.夫の行動の真意とは?

結局、夫は元々勤めていた会社を辞め、東京に引っ越していました。
あまりの行動力に空いた口が塞がりませんでしたが、よくよく考えてみれば、最後に会った時にうっすらそんな話をしていたのでした。

ちなみに夫は、私が家を出た時点で「離婚に合意した」と勘違いしていたため(そのことが発覚したのは3ヶ月後)、私が離婚に合意していないと知った時には、諸々の手続きが進んでいて、既に後戻りできなかったのかもしれません。

それにしても、引っ越したと連絡することや、住民票の手続きの連絡をすることくらいはできたのではないかと思ってしまいますが、当時の夫からすれば、そんな連絡をすれば私から猛烈に非難され、何を言われるか分からないと思ったのでしょう。

音信不通の間、自分の気持ちとじっくり向き合い、ただ夫を信じて待つという選択を取ったことに後悔はありませんが、諦めずにもっと根気強く夫の気持ちに働きかけても良かったのかもしれないな、と今となっては少し思ったりもします。

そんな私は、新たな学びを経て再び価値観がぐるっと変わり、前向きな日々を送り始めるのですが、その直後にまたしても夫の行動に感情を振り回されることとなります。

その話は、また次の機会に。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

豊宵 みさ

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