名古屋と中央線、フィンランド、そして北欧
2024年のノーベル生理学・医学賞は、「microRNAとその転写後遺伝子制御における役割の発見」の業績により、Victor Ambros博士とGary Ruvkun博士に授与された。最初の発見は1993年に線虫を用いたCell誌の論文で報告され、ヒトにおける初の報告は2000年のNature誌の論文で行われた。現在では、1000種類以上のmicroRNAが同定されている。
去年のmRNAワクチンに続き、2年連続のRNA関連だった!
地元名古屋の高校の先輩である竹市雅俊先生もいつか受賞してほしい。自分も大阪での大学院時代、竹市先生が発見された細胞接着分子「カドヘリン」のスーパーファミリーの遺伝子制御(DNAのメチル化)について研究していた。竹市先生が受賞されたら、益川敏英先生に続いて母校二人目の受賞者誕生になる。来年に期待!
フィンランド留学時代には、本庶佑先生のノーベルレクチャーを聴きにストックホルムまで行ったことがある。ヘルシンキからだと名古屋から東京に行くような感覚で行けて、近かった。ノーベルウィークは12月上旬に開催される。留学前の山梨にいた時は大村智先生が受賞され、韮崎にある大村先生が作った温泉には何度か行った。あそこの温泉は気持ちよかった。大村先生のキャリアはユニークで、そう考えるとまだまだいろんな可能性があるのかもしれない。
中央線の千種駅前で彼岸花が咲いていた。村上春樹さんの小説『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』では、名古屋出身の「つくる」が東京に出て、中央線のシーンが登場し、さらにフィンランドへの巡礼が描かれている。自分の心の中でも、名古屋と中央線、フィンランド、そして北欧はつながっている。
来週の『情熱大陸』は、睡眠研究で有名な柳沢正史先生の回で、楽しみだ。予告編によると、やっぱり「暇」が重要らしい!
赤い花の後ろに白い花が隠れている。生き物の開花や模様にも実はエピジェネティクスが結構関わっている。中央線つながりで、山梨のシャインマスカットを買ってみた。美味い!
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