【国家公務員失業の危機】組織再編は近い
こんにちは。
東京ヤクルトスワローズを応援し続けるとよぞうです。
国家公務員失業の危機について考えます。
中央省庁再編からの現在
2001年3月、中央省庁の再編により1府12省庁体制がスタートしました。
戦後の行政システムから21世紀にふさわしい国家行政を構築していくことを念頭に、縦割り行政の弊害を解消するべく各省が政策の調整を図れるようにという目的から内閣府を新設するなどそれぞれの役割が見直されました。
新しい中央省庁では政策の企画立案を主に本省で行い、実施機関は可能な限り外局、独立行政法人等の組織に分離することとし、組織の機能不全と行政の肥大化を招かぬように政策側と実施側との調整が重要とされ、国民のニーズに即した効率的な行政サービスの提供を目指すなか、「官から民へ」「国から地方へ」という基本原則を元に、行政のスリム化を図るためのアウトソーシングも取り入れ始めた。
政策の効果を検証し、その結果を迅速に適切に反映させていく仕組みと体制作り。
すべては国家の存続のため…
現在に至る…
中央省庁が再編されこれまでの20年を見てみると…
どれだけ効果に繋がっているのか。
ぶっちゃけ先が見通せない現在。手詰まり感。
国民は不安しかない。
既得権にしがみつくしかない保守政党を支持する高齢者層。
年金をもらえるのか不安と不満の中高年層。
生活していくのに精いっぱいの働き盛り層。
もはや政府を信用せず自分たちが生きていく術を見つけにいく若年層。
輝ける未来ある日本。
選挙活動の時だけ聞こえる虚しいフレーズ。
それでも連日連夜、霞が関で調整業務に忙殺される国家公務員。
続々と発足される新設組織…存続できなければいずれ民営化されるのでしょうか。
日本再生に打つ手を無くした行きつく先は。
…省庁再編は再び行われるだろう。
いよいよそういう時期も近いと思う。今日この頃。
その時各省庁で働く公務員はどう動いたらよいのか。
そろそろ考えておくべきだと思う。
社保庁解体の体験から言えること
組織が変わるとき、国家公務員の身分がそのまま保証される場合は省庁間配転です。
これに乗れるかどうかで人生がだいぶ変わる。
組織が民営化された場合、そのタイミングで関連省庁へ行ければめでたく公務員の身分は保証されます。
しかし、民営化された新しい組織へ行く場合は一旦退職して新組織へ採用という形になる。
つまり一度公務員の身分が無くなり民間人になります。
このとき新組織へ行けないと失業の可能性が。
公務員って解雇の心配ないって言われますが、組織あっての公務員です。
組織に守られているうちは免職処分にならない限り解雇されませんが、この場合は合法的な解雇が現実となってしまう。
ちなみに社会保険庁解体の際は…
1・厚生労働省等へ省庁間配転→国家公務員
2・日本年金機構→準公務員的な身分保障された民間人
3・協会けんぽ→準公務員的な身分保障された民間人
4・希望退職者→退職金上乗せ
5・懲戒処分歴がある者→上記の2以外のいずれかもしくはそれぞれ
1の場合においても限られた者以外は面接を受けて配属されるため決してスムーズではない。
2,3においては希望による書類審査。
5については定かではないが、国家公務員であったにもかかわらずとてつもない絶望感の中からそれぞれの道へ進んだことだろう。
社会保険庁の場合はその経緯が特殊でいわば組織の自滅といえますが、組織が変わる場合に考えられる身分については参考になると思います。
平時の今準備できること
一生安泰だと思われた国家公務員もひとたび組織が変わるとなれば失業しかねない。
これまでにもJRや日本郵政など民営化に伴い公務員の身分を失った人は大勢いる。
もはや何が起こっても不思議でないぐらい不安定な我が国において国家公務員とていつまでも対岸の火事ではいられない。と思う。
私のつたない経験から言わせていただくと、ことが起きてからでは遅いということ。
保険のCMみたいになってしまうが、これだけは言える。
動揺した精神状態は正しい判断を見いだせず、思い込みを強くする。
これはいわばオレオレ詐欺にあってしまう精神状況に酷似しています。
平常心のときは「そんなのに騙されるわけない」「自分は大丈夫」という人は多い。しかし思いもよらない動揺を与えられた精神状態は想像を超えるほど狼狽します。
「もうどうしたらいいんだろう」人に何を言われても冷静を保てない。そんなときほど思い込みだけが先走る。より悪いほうへ。
「自分はどこへ行けるだろう」「公務員じゃなくなっちゃうかも」
仕事への集中もままならない、とにかく焦りだけが精神を支配する。一部の人を除いて。
心の担保を持つことの大切さ
生計を維持していく事に関して、何が起きても問題ないという人は私の周りに結構います。
そういう人は自信に満ち、人の顔色をうかがうこともなければ堂々と言いたいことも言う。
そうした態度と行動が伴えば上下関係なく信頼される人物になっていく。
そして自信の裏側には必ず何かを持っている。
コネ
パートナーが高収入
高いスキルと資格
親が地主
組織の弱み…etc
「いざとなれば」というとき何かしらの武器(心の担保)があれば生き方も変わる。
弱みに付け込まれることもなく一目置かれる存在となる。
もし組織が変わるとしても、組織の中核に位置付けられる人や幹部か上記の何かしら持っている人であれば慌てることはないだろう。
しかし現在何も持たずに定年までしがみつく予定の方はぜひ考えてみてもらいたい。
一番リアルな「高いスキルと資格」と資格について。
公務員が資格を持つ意味
転職予定のない国家公務員の方で国家資格を持つ人は少数でしょう。
しかしいざ自分の履歴書や職務経歴書を作ろうとしたとき、自身の歩んできた物語を説明するうえで、これほど効果的なものはありません。
どんなに実績があろうが、評価を受けようがそれを理解できない人にはピンと来ない。
自分という人間を説明するうえで、キャリアとキャリアをストーリーとして繋げてくれる誰もがわかりやすく努力経過を見て取れるのが国家資格です。
省庁間配転時の優先パスを持たない人にとっては関係省庁での面接時において効果的なアイテムになるでしょう。
自分の係わってきた業務に関係のある国家資格を持つことは大きな保険になる。
転職するためではない、独立するためでもない、国家公務員の身分を失わないために取得しておくことを強くお勧めします。
心の担保を一つでも多く持っていることが自分を救ってくれます。
どうか誠実な志を持った公務員が一人でも多く救われますように。
もし、職務に不誠実な公務員がいたらこれを機会に頑張れるようになってもらいたい。
経験者からのメッセージでした。
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