九州ファシスト党〈我々団〉座談会「現代美術シーンという“原子力ムラ”」(もくじ)

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 「九州ファシスト党〈我々団〉」の党員3名(外山、山本桜子、東野大地)による座談会である。2014年11月18日におこなわれ、紙版『人民の敵』第3号に掲載された。
 山本と東野は党内の「芸術部門」を称して、その機関誌『メインストリーム』の発行を2011年9月に開始した。彼らがとりあえず攻撃対象として設定したのが、「地域アート」などと総称される、行政などからの助成金に依存し、市街地活性化など“街おこし”“地域おこし”に貢献することを謳う全国各地の大小の芸術(とくに“現代美術”)イベントであり、その旗振り役とされる東京芸大教授・中村政人氏である。
 実は、2人が「地域アート」を問題視して何やら動き回っていること自体はもちろん外山も把握していたが、それが一体どのような“問題”なのか、そして彼らがその“頭目”と見なす中村政人氏とは一体どのような人物なのか、詳しい話を聞くのはこの時が初めてだったりする。したがって、この“問題”の入門用には最適のテキストでもあろうと思われる。
 運動史発掘インタビュー(コレとかコレとか)など最初から目的が明確なものを一部の例外として、『デルクイ』であれ紙版『人民の敵』であれ、外山がテープ起こしして公開する対談や座談会は、まずたいてい、成り行きまかせで雑談的に始まる。この座談会もそうで、まあその“雑談”部分も内容的には面白いはずだと自負するが、“本題”に入るのは「その1」の後半からである。「その2」の後半から「その3」にかけて、ファシストの面目躍如たる外山の悪辣でオソロシー陰謀家ぶりが爆発する。

 その1(原稿用紙換算23枚・うち冒頭11枚分は無料で読める)
 “九州ファシスト党・芸術部門”の闘争(予定含む)
 桜子&東野、現代美術史を語る(笑)
 “ナチvsデモクラシー”という図式にはまる現代美術
 どいつもこいつも「インスタレーション」
 理屈次第で“ピンポンダッシュ”も現代アート
 自称芸術家の大半は芸術家ではなく工芸家
 助成金に依存するアート業界

 その2(原稿用紙換算28枚・うち冒頭12枚分は無料で読める)
 “街おこしアート”の首領?、中村政人氏
 怪しげな“アート”再生産システム
 “名のある芸術家”たちは関わらないが批判もしない
 芸術家は“原子力ムラ”より足元の利権構造批判を!
 “街おこしアート”批判の具体的闘争を始めよう
 「トランス・アーツ・トーキョー」への介入(失敗)
 外山恒一の“イベント粉砕闘争”入門
 どっかで何かとワーワー揉めないと盛り上がらない

 その3(原稿用紙換算29枚・うち冒頭12枚分は無料で読める)
 『メインストリーム』派の友好団体?、「新・方法」
 行政に補助金カットを求める運動!?
 前衛芸術を徹底弾圧する最も前衛的な前衛芸術運動
 敵に具体的な打撃を与えるべきである
 ナチスのように現代アートを弾圧しよう
 ゴミみたいな“芸術家”は革命運動の犠牲にすればいい

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