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【参加レポート】移住者交流会「移住のそのご」in 黒部市(2022/12/10)

とやま移住note管理者スタッフの一人「N」と申します。
県主催による第4回移住者交流会が12月10日に黒部市で開催されましたので、その模様をお伝えします。
この移住者交流会は、富山県に移住された方を対象に、地域や移住者どうしの交流を深めていただき、移住後の不安やモヤモヤの解消の場になればとの思いで企画されています。
当日は好天にも恵まれ、幅広い年代の皆さんが移住後の富山生活を語り合い、交流を深める場になりました。

【参考】第1回交流会(立山町開催)のレポートはこちらから
https://note.com/toyama_ijyu/n/n366ff8f16312
第2回交流会(南砺市開催)のレポートはこちらから
https://note.com/toyama_ijyu/n/n6e3b9b3d05a0
第3回交流会(富山市市開催)のレポートはこちらから
https://note.com/toyama_ijyu/n/nb3e92305bb44

仮)黒部の未完なゲストハウス サン 見学

黒部市地域おこし協力隊OBの小澤泰史(こざわ・たいし)さんの案内のもと、小澤さんが目下準備中のゲストハウス見学からスタート。
愛知県出身の小澤さんは青春18きっぷなどを使って各地を旅する中、富山県との出会いに導かれ、2018年に黒部市地域おこし協力隊に着任。2021年の任期満了直前に購入した空き家を、ゲストハウスとして開業すべく、現在リノベーション中です。
訪問したこの日も室内には、積まれた床材がどっさり。オープンは12月24日ということですが……。
「間に合わない、という言い訳もありながら(笑)、常に更新されていく場所という意味も込めて」と「未完なゲストハウス」の名づけの由来を語る小澤さん。ちなみに「サン」は、小澤さんの愛猫の名前だそうです(残念ながら今回は会うことができませんでした)。

ゲストハウスのリノベーションに対する小澤さんのこだわりポイントをお聞きしました。
お部屋のフローリングには、ちょっと高くつくけれど、触れた時の暖かみが良いとのことで無垢材を選んだとのこと。大工歴約25年の地元大工さんに教わりながら、自分でも床貼りをしているそうです。
壁はクロスをはがして漆喰を塗られました。壁に付着したクロスを完璧に取るのはとても難しい、と小澤さんは言います。

内装で黒部や東布施の魅力を表現したい、という思いから、随所に小澤さんの豊かな発想が活かされています。玄関は富山湾に浮かぶ夕陽のイメージを出すため、漆喰に色をつけ、淡いオレンジのグラデーションが表現されています。
2階は3部屋。とても景色が良く、立山連峰北端の僧ケ岳を拝むこともできるそう。
「楽しく暮らしている、いっぱい地域の人たちに助けられてやっている。」と小澤さん。

いい風合いの玄関扉は、廃材を利用したもの。昨年、小澤さんのご実家を解体した際に出た廃材を、元同僚の大工さんの助けを借り、富山に運んだそうです。「廃材はいい味がある、ぬくもりがある。」と小澤さんは言います。

廃材をリメイクして作った玄関扉

ゲストハウス=宿泊施設のイメージをぶち壊して、地元の人にもどんどん入ってきてもらいたい。地元の方々とのイベントやワークショップも考えていきたい、と今後の展開も語っていただきました。
参加者の方からは、「ゲストハウスをやろうと思ったきっかけは?」という質問が。
小澤さんがかつて出会ったゲストハウスのオーナーさんの言葉、「俺自身も旅が好き、居ながらにして旅をしとるよ。旅が世界を平和にする。」に感銘を受けたそうです。

お魚お雑煮作り体験

小澤さんとは一旦お別れして、東布施公民館へ。ここで、地元のお母さんたち3人に教わりながらお雑煮作りを体験します。

東布施公民館は今年6月にオープンしたばかり。
イベントの開催、地域で開催された行事の記録なども展示されています。

今回お料理を教えてくださったお母さんたちは、地区で料理教室の活動をされています。優しい笑顔でご指導いただき、楽しみながら郷土料理を作ります。

お母さんたちに各テーブルを回っていただき、調理が進んでいきます。
それぞれのテーブルには人参とごぼうのささがきを準備してくださっていました。そして、お餅は交流会前日についてくださったそうです。

今回のお魚は、サバとふくらぎの2種。素焼きしてあるものをほぐします。だし汁、にんじん、ごぼう、こんにゃくを大鍋に入れて5分ほど煮たあとは、ほぐした魚と焼き豆腐、かまぼこを鍋に入れ、灰汁を取ったら調味料を入れて、煮詰めます。「具材の切り方は自由。それぞれの個性を出して切ってね。」とお母さんから。

赤と青のぐるぐる巻きの模様のものは、富山ではおなじみのかまぼこです
(富山では板つきのかまぼこの方が珍しいんですよ)。

煮込みの時間を利用して県内各地域のお雑煮事情をリサーチ。
白地図に各地のお雑煮事情を書き込んでいきます。呉東・呉西(ごとう・ごせい/富山県の東部、西部を指す言葉です)で文化が少し異なるのは知られるところですが、やはりお雑煮にも地域性が反映され、奥が深いです。鶏肉は定番の具材のようですが、立山町は油揚げ、高岡は里芋、などその土地の名物が入ることも(小矢部には具材がねぎだけのお雑煮があるとか??)。
また、参加者の皆さんの出身地のお雑煮についてもお伺いしました。お餅の形も丸餅だったり、切り餅だったり様々。土地の歴史や文化と、それらを取り込んで、各家庭それぞれの一杯になっていることがうかがえます。

皆さんの意見を集めてお雑煮マップができあがりました。

自己紹介&お食事タイム

お食事前に参加者の皆さんの自己紹介&「不安・不満・その他言いたいこと」を話していただきます。
スタッフの自己紹介も含めて、和やかに進んでいきました。

冬が不安、立山連峰に惹きつけられた、道がガタガタ、車道が暗い、富山の自然がいい、イベント参加が移住のきっかけ、結婚を機に移住、友達を作りたい、大型モールがあればいいな~、など、人により悩みや不安、移住のきっかけは様々。
道が暗い、冬は雪が降る、というのは地元富山の人からすると当たり前のことすぎて、あまり気にはならないことだけど、それが県外の人たちにとって不安要素になる、というのは今回の交流会の発見の一つでした。

参加者の皆さんの似顔絵+一言コメントを書きだしてもらいました。

黒部市の武隈義一市長も参加され、皆さんと交流されました。武隈市長はUターン経験者。高校卒業後は東京に。群馬、北海道を経て、中国の北京へ。そして黒部にUターンされたそうです。

待望のお食事タイムです。
まずはサバのお雑煮から。お椀に具材をたくさん入れてもらい、お餅を。「お餅がでかい!美味しそう。」、など、楽し気な声が飛び交っています。小皿に盛り付けられた山菜料理も一緒にいただきます。サバのお雑煮はとてもうまみがあり、やみつきになるお味です。

サバのあとはふくらぎのお雑煮をいただきます。こちらはさっぱりとした上品なお味です。
山菜を採りに行っていただいたお母さんに山菜の中味を伺いました。
ウド、あざみ、そして、ふきの塩漬け、こごみの油いためと並びます。アルミホイルに入っているのは、大根の酢づけとわらびのお漬けものです。

黒部市宇奈月温泉街にあるHOLO家さんから。
自家製ジンジャーエール、梅ソーダ、コーヒーがふるまわれます。どれも美味しそうで、何を飲もうか迷います。

お食事タイムを終えて、地元のお母さんから、
「今日は生地(いくじ)の魚、黒部かまぼこといった、地元のものを食べていただきました。サバとふくらぎの食べ比べも面白いかなと思いやってみました。お餅もせっかくだからと前日について、山菜も前日におかあさんの1人にお願いして取ってきてもらいました。みなさん、今日は本当にありがとうございます。これからもよろしく!東布施にぜひまた遊びにきてください!」と、お話しいただきました。

参加の皆さんで記念撮影(撮影時のみマスクをオフしています)
写真に入らずに、ご参加いただくことも可能ですよ。

移住者交流会は次回が最終回。来年2月、氷見市で開催予定です。おひとりでも、ご友人、ご家族連れでもお気軽にご参加ください。

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