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作品を作る力が湧いてこないときには

書けない。どうしても書けない。そんな時がある。自分に自信が持てない。こんな出来では人に見せられない。でも、だけれど、いつかは夢を叶えたいーそんなときはどうすればいいのか?考えて漫画にしてみました。

続けるために

続けるために2

よく私の元に寄せられる悩みの多くが「自信がないから書けない」「周りの反応が気になって出せない」ので書けないという悩みだ。その気持ちはよくわかる。自分も毎回、「あれ、こんなに頑張ってこの出来なの?マジで?」と首をひねっている。そんなことはさておき、作品作りでは自分のメンタルをどう保つか、が問題に上がることが多い。

そんなときには、まずは「自信があるから書くのではなく、書くから自信と実績になる。怖くてもとりあえず書いて見て」とお伝えしている。メンタルが整うのを待っていたら、いつまで経っても書く機会がこないからだ。第一、初心者の頃に自信があるのも変だし(変に自信過剰になることはあるけれども)、それは天才的な才能があるごく一部の人たちだけだから、真似してもしょうがない。怖がらずにやってみよう。

描きたい、表現したい情熱が湧き出てきたら、どんなに下手でもやってみてほしい。何かに感動したらインスピレーションやネタのヒントが湧いてくるから、それを利用するのもいい。憧れる誰かを見つけられたら、頑張って勉強しようという気にもなる。うまくいっている人に嫉妬したら、「自分だってやればできるのに」という気にもなるだろう。

きっと誰にも言えないだろうけど、ひとり自己嫌悪に陥ることもある。でもそれも自分を進ませてくれる感情だから大切に。その感情は誰にも共有できなくても前に進むエネルギーになっているし、間違いなく作品にちゃんと反映されてくるから恥じることなんてない。

わずかに得られた称賛。それがあなたの心の支えになってくれる。どんなに心が死にかけても、いつか得られた称賛が心の奥底でピカリと光り、あなたを地の底から這い出させてくれる。わずかに得られた外側に認められた誇りが、自分のうちに篭らず人とつながりを持ちたい欲求を思い出させてくれるだろう。あなたをきっと外側に連れ出してくれるに違いない。

創作者のメンタルは誰にも語られることもなく、せいぜい愚痴としてしか語られることもないかもしれない。でもそれを上手に利用して、前に進んでほしい。嫉妬などのマイナスの感情も自分が何やどれに憧れているのか教えてくれているサインだ。

で、最後に重要なこと。それは「締め切り」だ。「いつか」「そのうち」「暇になったら」なんて言っているうちはまず無理だと思っていい。締め切りがあると人は引き締まるし、逆算してやる気も出てくる。これは自分の業務上でも感じることで、「原稿出しはいつでもいいですよ」と言われた作品ほど間延びして質が下がっていく

「いつか」は今にしてしまおう。「今週」でも「来週」でもいいけれど、具体的にな日時にするのが大事だ。限られた時間の中で作られたものなのだから、最初は出来に驚くかもしれない。でも最初はそんなもの。ダメならまた、書き直せばいい。2回目なら前よりも抵抗感も恥ずかしさもなくなるだろう。作るメンタルがついてこないなら、機械的に機会を(シャレではない)を設けてしまうのもお勧めだ。

時間が経つと自分に対するハードルが高くなる。そうなると書くことにどんどん抵抗感が増して来て完璧を求め、いつしか書けなくなってしまう。だから、下手でも今から書こうじゃないか。

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