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ネットで意見の違う人に傷つけられたら、どうすればいいの?

こんにちは、お久しぶりです。作家のエージェントをしている遠山怜です。漫画の投稿がずいぶんと久しぶりになってしまいましたが、みなさんはお元気でしたか?引き続き、自分らしくやって行きましょう!

今回のテーマは「ネットで意見の違う人に傷つけられたらどうしたらいいの?」です。この記事にたどり着いたということは、読んでいるみなさんは自分の発信や発言を機に何かしら誰かの言葉や反応に傷つけられたり、そんな経験を経た方だと思うんです。そういう時って心が辛いですよね。安易にわかります、なんて言うのは本当は避けたいところですが、その気持ちは私も情報発信をしているために、よく経験します。

創作するにしろ、情報発信するにしろ、現代のネット社会では何かしら傷つけられることもあるでしょう。そもそも、意見の違う誰かに批評されたり意見をつけられるだけで、内心ショックを受けてしまう人もいるのではないでしょうか。でも、現代ではネットの発信を避けて通ることはできません。そんなとき、どうしたらいいのか、漫画にしてみました。

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そもそもなぜ傷ついてしまうのか

まず、なぜ私たちは他人と異なる意見を持っていることにこんなに敏感なのでしょうか。さすがに暴言を吐かれればカチンときたり傷つくのはわかりますが、自分と違う意見を目にしたりするだけで辛い、という人も内心多いのではないでしょうか。

その理由を色々と調べていたのですが、一般書籍のエージェントをさせてもらっている明治大学教授で進化心理学の第一人者、石川幹人先生がその答えを教えてくれました。私たちの祖先は長きに渡って100人程度の小さな社会の中で生き、その集団の中で暮らしていたのです。つまり、全員をよく知っていて、顔見知りで、同じ地域社会で意思決定しているためにみんなほぼ同じ価値観を持っていたと考えられます。小さな集落の中で外との情報交換もなく、閉じこもった世界の中で生きて同じものを食べ、同じことを考え、なんてしていたら価値観は等しくなりやすいですよね。そんな生活を人類史上97%以上続けてきたために、私たちの脳は「人は皆、同じ価値観を持っているはず」「持っていて欲しい」と思いがちなのです。

しかし実際は小さな集落の生活から農耕時代に突入し、急速に生活スタイルが激変し、人口が増え、村と村の交流が可能になり、多様な価値観を持つ人と交流しながら生活するようになりました。加えてインターネットの普及のおかげで国や地域といった差も乗り越えられるようになったのです。「私たちは同じ価値観である社会に慣れている」のに「実際には異なる価値観を持った人と交流しなくてはならない社会」に生きているのです。ですから、違いに敏感になったり傷つくのは社会構造と遺伝情報の食い違いに問題があると言えます。なので、ある程度苦しんでしまうのはやむなし、という悲しい背景があります。

希望を失う必要はない

傷ついてしまうのは自分が弱いから、ではなく遺伝情報と現代社会の構造が異なることにあると先に述べました。ですから、自分の弱さを嘆く必要はありません。ネットでは他者の攻撃に強くてなんぼ、みたいな文化がありますがそんなに強くなる必要もありません。

むしろ、あなたには強みがあるのだと思います。誰かに届いたということは、この情報社会で、自分と異なる人に情報が届いて揺さぶることができた証拠です。(もちろん罵倒や攻撃ではないことが前提ですが)立派な能力の一つではないでしょうか。むしろ、その壁を飛び越える能力があったことを誇りに思いましょう。意見の違う人に出会ったら、別に戦う必要はありません。「そういう意見もありますね」で自分のテリトリーに戻ればいいんです。そして、傷ついたらその手当をしましょう。あなたは自分の考えを恐れずに伝えることができたのですから、その努力を自分で認めてあげて欲しいのです。

そもそも同じ価値観を持った人の集落で暮らしていた、と先に書きました。ですから、いまだにどこかに似たような価値観を持っている人もどこかにいるかもしれません。創作も情報発信も長い旅のようなものです。そう簡単に同じ考えの人や方向性の人に会えるとは限りません。

それでも続けましょう。続けていけば、理解してくれたり見てくれる人も増えていきます。異なることを恐れずに。異なるのは当然なのです。異なることを都日超えていく存在になりましょう。傷ついた経験のあるあなたなら、違いを飛び越える力が潜在的にあるのだと私は信じています。

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