20代最後の集大成は婚活パーティーで査定されたい。
ふと、婚活パーティーに行きたいと思い立った。
最後に行ったのは20歳の時で、参加費500円を握りしめて新宿の雑居ビルの中で開催されたお見合い形式のものだった。
すごく、緊張した。
周りの女性は少し年上で綺麗な色のワンピースを着こなしていたし、男性はみんなスーツ姿で品定めしていた。
20歳がちやほやされるかと思えばそうではなく、30歳以上の男性が多い中で全く相手にされなかった。
まだ結婚する気ないよね?
5分間ごとに回転寿司みたいに回って来る男性に聞かれた。
だから自分は若すぎるから選ばれないと思っていたけれど、一緒に行ったいつも彼氏を切らさない友達はすごくモテていた。
当たり前かのようにカップリングも成立させて、後日デートもしていた。
この差はなんだろう。
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圧倒的にモテる子というのは、確実に存在する。
彼女たちから見習うことも多いけど、一方で、彼女たちと並んで勝つ必要がある戦場(合コンという名で呼ばれる)もある。
この戦いに真っ向から挑んではいけない。
合コンに参加した回数が30回を超えた頃にようやく気付いたけど、わたしがどれだけメイクの研究をしても、ダイエットをしても、白いフワフワのブラウスで男ウケを狙っても、そういうのはだいたい無駄だった。
いつも決まった子が一番人気になる。
白いTシャツにデニムで行った方がモテる時もあるし、風邪気味で声が出ない日の方が連絡先を聞かれるし、どうしたら彼氏ができるのか分からなかった。
男女がお互いを好きになって、恋に落ちで結ばれるってどんな奇跡的なことなんだろう、そんなことを考えながら夜の電車に揺られながら帰宅する日々。
合コン50回を超える頃になると慣れが出てきて緊張しなくなる。
それはそれで可愛げがないらしい。
やっぱりモテなかった。
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そんなこんなで、
合コンは楽しいし、人脈も広がるけど彼氏は作れない
とようやく気づきマッチングアプリでの出会いに変えた。
最初からデートという土俵に立てるので楽しくて仕方がなかった。
デートについて50冊近い本を読み込んで挑んで、会話術や男性心理も学んだ。
なにより初対面の人と話すのは楽しいし、人より得意だと分かる。
こんなことばっかり研究していた20代なので、今なら彼女たちに勝てるか、並べるんじゃないかと思う。
初対面の人が5分ごとに入れ替わってきても動じないし、その5分でいかに楽しい人だと思わせるかの技術も今ならある。
話の引き出しも沢山あるし、向かうところ敵なしである。(謎の自信)
婚活パーティーっていいイメージなかったけど、自分の努力の成果を確認するには便利だと思う。
悲観的にではなくて、積極的に、前向きに。楽しむつもりで。
結婚に焦って参加していると、顔にも必死さがでてしまうから、そのくらいの楽な気持ちで行ったらいいと思う。
まだ参加してないんだけどね。
とりあえず婚活パーティーを物色してみた感じです。
来月あたり、パーティーで選ばれなくて心折れてる私を見かけたら、そっと励ましてください。
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