見出し画像

手や指をフルに使って、創作したときのよろこび

デジタル感度が高く、ゲーム志向が強い現在の子どもたちですが、アナログの機械を使ってモノを創作することもじつは大好きなのです。材料を加工しながら、それが少しずつ形になっていく過程に心を奪われるのです。

この木製おもちゃ『手おり(機織り)』は、アルゴイヤー・ヴェブラーメン(Allgauer Webrahmen)社、旧ヘルムート・ミューラー(Helmut Muller)社の製造です。
ヘルムート・ミューラー社は1899 年の創業。現在のアルゴイヤー・ヴェブラーメン社は、ドイツの手織り織機のメーカーです。


機織りは旧石器時代には行われていた証拠が見つかっています。旧約聖書にも古代の機織りについて数多くの記述があります。日本でも、手織り機の開発に心血を注いだのが豊田佐吉でした。トヨタ自動車の源流である会社を創業した人です。

画像1

古代エジプトで描かれた織り 

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


そんなに古くからある機織りの技術を取り入れて、ドイツや北欧には木製の織り機のおもちゃが数多くあります。

機を織ることは難しそうに思えますが、織りたい幅にセットした縦糸に横糸を通していくだけでマフラーやテーブルクロスなどがかんたんに作れます。
少し手間がかかったとしても、できあがったものが後で使えることを思いながら創作するのは楽しいことです。また、苦労して織り上げたときの喜びはひとしおです。


自由に織っていくと、思いもよらなかったような優れた作品ができあがることがあります。糸を編み込んでいく作業をとおして、手や指の巧緻性を育み、集中力や創造性を養う織機です。

この記事が参加している募集

おじいちゃんおばあちゃんへ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?