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回復 私のような人間は過去が無かった人として生きていくしかないという結論

ここ連日、回顧録のようなものをつけている。むしゃくしゃして吐き出しているのではない。どう言うわけか、数週間前から心は穏やかになってきているのだ。

自分の頭の中を整理し、スキを押してもらえると、この手の話を理解してくれる人が自分の他にこの世にいる、ということが確認できて、と嬉しくなるのだ。

スキしてくれた方々、ありがとうございました。

心穏やかになってきたきっかけといえば、たぶん、子供も夫もいない2週間の間に、普段全く見ない映画やドラマの類を一日10時間以上見続けたことだ。食事と睡眠は、映画鑑賞の合間に済ませ、起きている時間のほとんどで、恋愛コメディーやハッピーエンドの映画を見続けていた。

久しぶりに、感情が揺さぶられるのを感じたのだ。そんな毎日を2週間も送っていたら、気分が上向いてきた。

明るいキャラクターの主人公の物語を見た後は、「明るい性格って、いいもんだなあ。暗くていいこと無いもんね。」と、暗い性格の私は思った。

ちなみに、母親とのエピソードが原因で、私は映画やドラマを見る習慣がない。映画やドラマで心が動くことは、私の幼少期はダメなことだったのだ。だから、起きているほとんどの時間で映画を観るだなんて、40年以上生きてきて初めてのことだった。

気分が上向いてくると、さらに、過去のことも、自分から切り離されていく感覚が訪れた。

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要するに、雑にまとめると「大事な幼児期に両親から間違ったメッセージを受け取らされ続けた結果、生きにくくなってしまった」ということだ。

自分の家庭が普通ではない、ということは12歳の時に気づいた。アダルトチルドレンという言葉を知ったのは大学1年性の時。ずっと耐えていたが、1年前にはとうとう絶縁した。

それから、毒親のパターンを分析したり、自分の記憶を掘り起こすことで、自分がなぜ病んでいるのか、少しずつわかってきた。

それでも、生きづらい。いつまでこんなことを続けるのか?

実は、最近、親のことを考えることに少し飽き始めてきたのだ。

もしかして、こんなことを続けているのは、自分の意思なのかもしれない。

結局のところ、過去のあれこれをあげつらって、夫に話して同情してもらったり、普通の家庭育ちの夫に自己愛性人格障害や毒親やアダルトチルドレンのことを勉強してもらっても、(今はもう通っていないけど)カウンセラーにかかっても、自分の考えや気持ちの持ちよう以外の何かが良くなるわけではないのだ。毒親に関わる話はエンドレスだ。あれもこれもあげつらってみても、夫の負担が増え、カウンセラーに払うお金がかかるだけだ。

夫が私の症状をより理解してくれれば、私は嬉しくなるだろう。しかし、それで何か改善するのか?多分、私が嬉しくなるだけのことだ。

だから、私のような人間は、過去が無かった人間として、両親がいなくて、ただ、今存在しているというだけの人間として、生きていくしかないのではないだろうか。

過去は全て、無かったことにすればいいのではないだろうか。

そうすれば、私が見えるのは、今の住処と、今の家族(夫と子供)になる。これさえ大事にしておけばいいのだ。これに集中すればいいのだ。親は、今の私に何の影響も与えていないのだから。

そんなことを、思い始めている。

しばらく、実験してみることにする。

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