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一限は空きコマ。感染症が蔓延する以前からある自習室のパーテーションは、視界をぼやけさせる。綺麗すぎる校舎はどこか無機質で、今日もマスクの中はどんよりしている。

無思考と盲信が合格への近道だと、去年の僕は言った。予備校は今日も、その無思考と盲信を当たり前のように助長する。通いたくない場所に毎日足を運ぶことの空しさよ。志望理由は、いつのまにか「変える理由がないから」になっていないだろうか?


もしもこの苦しい浪人生活を、ユーモアで乗り越えられたなら、ちょっとやさしくなれるかな。

受験勉強を続ける意味だってわからない。人生の意味だってわからない。親孝行はしたいのに、ほんとうは働きたくない。それでも、やさしくなりたい。

解放を目指すだけの一年にはしたくないし、安定した生活なんて送りたくない。無思考と盲信に、抗っていたい。日常に敏感になって、感情の機微に気づいて、それを受け止めて、どんな自分でも受け容れられたなら。今を生きていけたなら。

やさしくなりたいから、また始めることにしました。毎日投稿!

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