結婚て、みんな愛し合ってするものなのね。

19才の頃、私は工事現場の警備員の
バイトをしていました。
遊んでいた土地を離れて、
一人でアパートで暮らしていました。
朝起きて、お弁当をもって
工事現場に行く。
特に誰ともしゃべらず、
お昼には近くの公園で
一人でお弁当を食べ、午後また仕事をして
夕方に帰る。
そんな毎日の繰り返しでした。

ある日、いつも通り
近くの公園でお弁当を食べていると
おじさんが声をかけてきました。
同じ工事現場で働いている人です。
ニヤニヤしながら
私にジュースをくれました。
若い女の子と話したかった、と言って
私のとなりに座りました。
話していると、私のアパートと
その人の寮がとても近いことがわかりました。
そのおじさんは飽きずに
毎日毎日話しかけてきました。

休みの日、スーパーに行こうと出かけると
そのおじさんに出会いました。
飲みに行こう、としつこく誘われました。
ほんとは毎日話しかけられるのも
嫌でした。
何て言うか、ねっとりと絡み付くような
空気を醸し出していて
怖い感じがしました。
その日、そのおじさんから
レイプされました。
抵抗はできませんでした。
そのおじさんの持つ怖い感じが
私の体を固まらせ、
人形のように言いなりだったと思います。

「これからお前は、俺の女だ。」と
言われました。
そのおじさんは、私のアパートに
転がり込んできました。
一年もたたないうちに妊娠し、
入籍することになりました。

私に家族ができました。

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