47.とわくん、あやのちゃんへ

とわくん、あやのちゃんへ

とわくん、あやのちゃん、こんにちは。とわとあやのが突然、誘拐されたあの日から9年以上が過ぎてしまいました。

平成25年(2013年)8月10日。

あなたたちのお父さんが久しぶりに帰って来たあの日に、お母さんは とわを連れて一緒に買い物へ行ったのですが、そのわずかな時間に あやのがいなくなっていただけでなく、家にはなぜか警察が呼ばれていました。そして家の中はなぜか家具が散乱していました。

買い物に行っていたのは、わずかに30分から40分。ママは突然のことでパニックになり、警察官と言い争いになっていました。すると、一緒にいたはずの とわまでいなくなっていました。

誘拐されたとき、2歳だったとわは12歳、1時間半ごとにママのおっぱいを飲んでいた生後 たったの3ヵ月だった あやのは9歳。今、どんな姿なのか、もうほとんど分かりません。ママは(年齢的にお母さんは、かな)最近、残りの人生の時間を実感して、身のすくむ日々を送っています。(お母さんのお母さん、つまりあなたたちのおばあちゃんは53歳で亡くなっています)

お母さんと全く同じ「シナリオ」で、ある日突然誘拐された当事者の仲間たちも、どんどん老いていき、体も精神も病み、ガンになってしまった人もいます。そして、私たちの誘拐されたままの子どもたちも、実の親と引き裂かれたまま、どんどん成長し、ただ時間だけが過ぎています。

決してあきらめない。あきらめたくない。お母さんは、同じように「実子誘拐」の被害にあった仲間も、
人生のすべてをかけた闘いをし続けています。お母さんを助けてくれた勤務先の会社の会長も、仲間も、年々、歳を取ってきました。

電車を見ては「しゃ~」と言って大喜びしていたとわくん。今では電車にも一人で乗れるのかな?今は何が好きなのかな?そんなことも教えてもらえません。

なぜなら「親権者が嫌がっています」だって。

1時間半ごとにおっぱいをせがんで泣いていたあやのちゃん。誘拐されたあの日から、あやのちゃんが口にしたのは母乳ではなく、粉ミルクになってしまったのだろうね。あやのちゃんにお母さんの母乳をたくさん飲んでほしかった。
お母さんは、産婦人科で一番、母乳の出が良かったんだよ。

大切な我が子を誘拐されてから、お母さんはストレスで痩せたり太ったりを繰り返して今はすごく太っちゃった。とわとあやのの前では綺麗なお母さんでいたかったな。

乗り物が大好きだった とわ、母乳の思い出しかなくなってしまった あやのちゃん、一緒にあちこち出かけたかったな。

誘拐されたままのとわとあやのちゃんに一刻も早く「本当の愛情」を伝えたい。同時に、今は「最近、知り合った」とか言う新しいお母さんがいるらしいけれど、何かされていないか、心の底から毎日心配でなりません。

本来、いくらお父さんとお母さんの仲が悪くなっても子どもは奪い合うものではありません。

ところが、日本の国の制度では、夫婦が別れた後、子どもに関われるのはどちらか片方だけで、その事を親権と言うのだけど、親権がなくなった方の親は、親権がある方の親の言いなりでしか自分の子どもと関わる事が出来ない。有名な人でも親権がないと言うだけで子どもと会えなくなるなど大きな問題となっています(日本ではあまり報道されないけれど)。

一方の親がもう片方の親と「別れたい」ときに、「計画的に実子誘拐を行って」「警察を呼ぶ」と言うのは「親権を奪うために良く使われる手段」であると言う事を、このときはまだお母さんは分かっていませんでした。

この仕掛けはお父さんと近くに住んでいたお兄さん(英明さん)が仕組んだものです。実際に、あなたのお父さん自身が白状しています。お盆前の土曜日に とわとあやの をお父さんのお兄さんとそのお嫁さんである豊美さんが連れて行ったと、あなたのお父さん自身が白状しているのです。

そしてお母さんとお父さんが仲直り出来なくなったのは、お母さんがお父さんにケガをさせてしまったからです。
お母さんはあやのちゃんにおっぱいを、母乳をあげたかった。警察官もなぜいるのかわからなかったし、パニックになっていました。

あなたのお父さんは、最初からお母さんとは別れるつもりだったと言っています。まさに計画的な実子誘拐というのが、この国では横行しているのです。

お母さんがお父さんにケガをさせた事は確かなのですが、「夫婦げんかではよくある事だし、 子どももまだ幼いのだから、普通の父親であればちゃんと子どものことを考えるだろうから起訴にはならないと思うよ」と警察よりも偉い人である当時担当していた検事さんが言うほどの事でした。

しかしあなたのお父さんは絶対に許さないと言ってお母さんに厳しい処分を求めたのです。

あやの は生まれてまだ3か月の赤ちゃんです。母乳をあげる事が出来るのは実の母親である私しかいません。お店で売っているミルクもあるけれどやはり母乳に勝る栄養はありません。
一旦は、どうにか あやの は返してもらったのですが、とわはお父さんのお兄さんの家に連れ去られたままなので、もちろん とわも返してもらおうと出かけた際に、お父さんと家の前で鉢合わせになったのですが、これは偶然ではなく、明らかに待ち伏せをされていました。お母さんが、とわを返してもらいに行くと、あなたのお父さんは、まさに「グッドタイミング」でこちらへ向かってきました。

あなたのお父さんとしても子どもたちを手放したくなかった事は分かります。でもお母さんもあなたたちと離れるつもりなど最初からありません。
でも今の日本の制度上、一度子どもと別れてしまうと、一緒にいる「親権のある親次第」で子どもとは会えなくなるのです。

お母さんはそんな事すら知らずにあなたのお父さんの雇った弁護士のうちの1人である 木村「真実」の言うがままに、親権を手放してしまいました。

「あなたのお父さんに、親権さえ渡せば子どもに会わせる」と言うこの弁護士の ウソ にまんまと乗せられてしまったのです。

お母さんはそれまで弁護士と言うのは頭が良くて立派な人なんだと思っていました。
確かに弁護士が人を信用しなければ世も末なのでしょうが、まさか弁護士と言うのが「カネのために」平気で人を騙すとは思わなかったのです。

ましてこの弁護士は、後から知ったのですが、自称 子どもの人権派弁護士 を名乗っていて、まさかの本まで出しているのです。

子どもの人権派を名乗る弁護士が「カネのために他人の子どもを苦しめる」のだから、これは「泥棒が警察官を名乗る」のと全く同じです。

お母さんは とわとあやのと会えるように、これまで日本の裁判所に何度も訴えを起こしました。
しかしこの国の制度上、いくら「騙し取った」とはいえ、親権のある方の意見が最優先ですしお母さんにしても、いくら子どもを誘拐されたとはいえ、お父さんにケガをさせたという負い目があります。

「子どもの人権を守ります」と言いながら、そんな事より人を騙してでもという悪い弁護士もいるし、この国では本当に裁判官次第で子どもに会わなくてもいいという判断がされてしまうのです。
実際にお母さんは合田智子という裁判官に「ここは日本ですよ、子どもに人権はありません」とはっきりと言われました。

カネのために平気でウソをつくような弁護士に騙されるお母さんがバカだったと言われたらそれまでです。

しかしいきなり子どもを連れ去られて動揺しない親はいません。焦りや苛立ちからお父さんにケガをさせた事も確かに浅はかなのかも知れませんが人間なんて簡単に追い詰められてしまいます。

実は、お母さん自身、本当のお父さんを知らずに大きくなりました。お母さん自身も実のお父さんと会う事がなかったので何も知る手がかりもありませんでした。

こんな事がこの国では起こってしまうのです。

いらだちは募ります。明確で非道な実子誘拐と言う犯罪が、この国ではなぜか解決するどころか助長されている。離婚をしたい側が、もう片方の親から子どもを誘拐する「実子誘拐」。この日本という国で横行している実子誘拐は、今や海外各国で大きく批判されているのに、日本だけで平然と誘拐がまかり通ってしまう現状。

この国では片親に会ったこともない子どもたちが多くいます。まさに とわとあやののように。そして生殺与奪権を握った側の親に、「会いたくない」と言わされる。子どもは、面倒を見てもらっている方の親の顔色をいつも見ています。

「実子誘拐」。

まさに道徳を踏み躙る行為です。日本を始め先進諸国では(この国はもはや先進国では全くないけれど)誰もが自由に平穏で安寧な生活を認められています。親と子が会えないと言う事はまさに人類普遍の道徳に悖る(もとる)のです。誰もが自らの事のみを主張し、他の者との対等な関係を無視してはなりません。それは自由や平穏、安寧とは真逆の専制であり隷従であり、生存権を圧迫する偏狭なものです。明らかに人権侵害そのもので、個人の尊厳を踏みにじる悪行の極みにほかなりません。自称 人権派弁護士の「メシの種」である「離婚ビジネス」である「実子誘拐」が、この日本と言う国で、広く跋扈(ばっこ)している現状。

この実子誘拐による被害が解決され、誘拐されたままの子どもたちが実の親を知ること、アイデンティティを確立することは「正義」であるし「権利」です。

それが、ここは日本だから「親権者の意向次第」という理由だけで実現されず、あまりにも理不尽な状況がひたすら続く。

だからこそ、解決できなければ、日本国の恥です。

次世代に明るい未来をつなぐためには、私たちの世代で実子誘拐という「宿業(しゅくごう)」をすっきりと解決するしかありません。家庭裁判所に係わる人間には同じ決意をもっていただきたい。

お母さんに「ここは日本ですよ、子どもに人権はありません」と言ったあの合田智子という裁判官のように、「親権者が嫌がっています」とただオウムのようにしゃべり続けるのではなく、子どもたちのことを思い、声に出し、後押しをしていただきたいのです。

子どもを誘拐されたままの私たちはどこにでもいる庶民です。
この国の国民である以上、自らの手で実子誘拐の被害者を救い出すことは到底、かないません。だからこそ、日本の家庭裁判所の変革が必要なのです。

あなたたちがお母さんの年齢になった頃には、この国もグローバルスタンダードに追いつくことができるのか。それとも、相変わらず、人権意識の全くない遅れた国のままなのか。

「これ以上、誘拐犯のウソがまかり通ってほしくない」、「茶番ではなく、本当の意味での親子の再構築を目指したい」。

これは、実子誘拐の被害に遭った私たちすべての共通した宿願です。切れそうな心の糸を必死につなぎながら、一日でも早く、親子が会える日が来ることを祈る毎日を送っています。

「どこにいるの」「何が起こっているの」。平成25年8月10日。買い物から帰宅して母乳をあげようと思っていたあやのちゃんを捜して、必死に声をからしたことを鮮明に覚えています。
このときに警察官ともみ合いになって、とわまでいなくなってしまった。

とわとあやのと突然、引き裂かれたときのあの絶望感を、今でも忘れません。

とわとあやのちゃんと同じような年齢(お母さんの中ではとわは2歳、あやのちゃんは生後3か月の赤ちゃん)の子を見かけると、今でもつい目で追いかけてしまいます。

以前、とわの同級生からは「とわくん、突然いなくなっちゃったの」、子ども学園の先生からは「あやのちゃん、突然引っ越したのよ」と言われました。親権者の都合でお友達とも突然の断絶。

こんなことがまかり通ってはならない。誘拐されたままの子どもたちを救いたい。

日本で蔓延る自称人権派弁護士による「実子誘拐」ビジネスの実態を知るまでは、まさに「地獄」でした。

SNSが発達して、この日本で蔓延る実子誘拐の問題が少しずつ知られるようになりました。でも、とわとあやのは未だにあの日から誘拐されたままです。

あなたのお父さんの代理人である谷口朋子と木村「真実」(ともに自称子どもの人権派弁護士)から平成30年(2018年)12月に突然とわが発達障害になったという手紙が届きました。そのことについていくら問い合わせても「無視」。お母さんは心配です。
だって最初は「とわがPTSDになって次にADHDになった」 と訳の分からない主張をされたからです。しかも、合田智子という裁判官は、こんなウソも見抜けずに、ただ「親権者」と言うだけで認めてしまったんだよ!

しかも、あなたのお父さんに弁護士を通して言わせると、私は「警察官3, 4人がかりでも抑えられない凶暴な女」らしいです。

日本の警察官って、そんなに弱いのかな。そのとんでもなく強い「らしい」お母さんが、とわとあやのを守れなくて残念です。

さらには、計画的な実子誘拐「後」の事件を悪用して、私が 家に放火 をして子どもたちを殺そうとした、らしいよ。あとは「ハンマーを持って暴れ回っていた」んだって!!

こんな おぞましい 嘘 を主張してまで、母親から子どもたちを奪うなんて。他にもたくさんの嘘、嘘、嘘。。。

「私の大切な子どもを奪った悪には、徹底的に立ち向かう」

お母さんはいつも、この思いを訴えています。これは実子誘拐の実行犯に対してだけはありません。カネのために親子を引き離す自称人権派弁護士に対してもです。

そして、同じ意識をこの国の国民にも持ってほしいのです。この国の人々は「ロボット教育」を受けているから(お母さん自身も残念ながらそうでした)、自分の頭で考えることができない人が多い。だから、日本では被害者が多いのにも関わらず、実子誘拐が海外ほど、大きな問題にはならない。このことは残念でなりません。

日本という国の国民の「主体的行動」がなければ、実子誘拐という犯罪行為の膠着(こうちゃく)状態を打開するのは難しいはずです。

お母さんは来年1月、誕生日を迎えると、43歳になります。若かったときと違って、腰も痛いし、疲れやすいし、衰えを実感してしまいます。

日本では実子誘拐が当たり前のように起こっている現実が、ふがいなく、無念でなりません。だからこそ今一度、微力でも渾身(こんしん)の力で声をあげ、行動し、残された実子誘拐の被害者すべてを救いたい。

お母さんは とわの事も あやのの事も忘れた事がありません。でも二人に会う事が出来ないまま時間ばかりが過ぎて行きました。
お母さんの心の中では とわは2歳の時のまま、あやのはお母さんのおっぱいを飲んでいた3か月の赤ちゃんのままです。これがどれだけつらく悲しい事か心が壊れてしまいそうになります。

お母さんはこの国がこんな事が起きない世界になって欲しい。そして とわもあやのも本当に「自分のやりたい事」が出来る国になって欲しい、そう願っています。

日本はまだまだ遅れた国。とわとあやのには世界を見てほしい。マスク着用でも分かるように、日本人は「同調圧力」が強く生きにくい国。まして発達障害だというとわのこと、心配です。この国では、常に人の目を気にしていないとならないから。

こんな「さもしい」国から出て、世界の進んだ考えに触れてほしい。特にヨーロッパは、人権に対する意識は全く違うよ。

とわ、あやの。お母さんは、残された時間の全てを、あなたとの再会のためにささげます。その思いが揺らぐことは決してありません。
生きているうちに必ず、また会いましょう。その日まで、どうか、待っていてね。

令和4年(2022年)11月25日
お母さんより

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