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花火

ぽうっぽうっとあたたかい
花火に照らされた彼女を見ていた
鴨川の草の上にしゃがんでいた

赤やオレンジや白や、青や緑
生まれたばかりの光が咲いて散る
瞬間のうちに僕らの心にまぎれ入ってき
まぎれた途端に死ぬ
豊かな水源のそばにいて、渇きと潤いを繰り返す
さざなみのような波動が残される

花火が消えているとき
僕らは何を見ていても自由だった
お互いの自由があった
君は、そのとき僕を見ていた
僕は、光があったところをずっと見ていた

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