9 間引き・和紙壁紙・本と商店街
トロロアオイの間引き
1ヶ月前種まきをしたトロロアオイの芽が出たので、間引きをしました。
密集して生えている箇所の芽を取り除いて、全ての芽に日光や栄養が行き渡るようにする作業です。
農作業をしているとより感じますが、既に6月の東北とは信じられない程の暑さです。朝晩は結構温度が下がって過ごしやすいんですけどね。
トロロアオイを育てている横でらっきょう、長芋、里芋を育てているんだよと教えて頂き、畑の活用の上手さに慄く…。
和紙壁紙
大東町の京津畑地区の協力隊、丸谷夫婦を訪問。
お二人は着任して一年弱なので協力隊としても先輩であり、人生の先輩でもあります。
空き家改修の一環として、和室の壁に東山和紙を貼りました。和室の砂壁は触れるとボロボロ剥がれてしまい、かなり劣化している状態。
壁を乾かしつつ、和紙を壁のサイズに合わせてカットします。
今回は一枚厚を貼ったのですが薄くて貼り付けが難しく、ムラが出てしまったので次回全体に貼る際は二枚厚(紙漉き後2枚重ねて乾かしたもの)で進めます。
丸谷夫婦のnoteはこちら
丸谷留奈の、一関市地域おこし協力隊奮闘記
一関市自伐型林業地域おこし協力隊M
毎週更新&わかりやすく充実した内容で、参考にしたいnoteのひとつです…!
帰る前に、お宅の前にある大きな桑の木にたくさん成っていた桑の実を収穫させて頂きました。
指が紫に染まったので、「和紙を染めてもいいですね〜」なんて素敵な提案をしつつお土産に持ち帰りました。が、夕食後のデザートに少し摘んだら美味しくてパクパク食べてしまい、気づいた時にはもうなくなっていました。おそろしい!
本と商店街
休日に、岩手県紫波町の日詰商店街で開催されたイベント「本と商店街」に参加しました。
古くは江戸時代から馬の中継地、宿場として商家や職人が軒を連ねた、盛岡市の隣町「紫波町」にある日詰商店街。その日詰商店街を会場に、2日間にわたり開催する「本とローカリテイ」をテーマにしたイベントです。全国各地の書店や版元、飲食店や小売店などが出店します。
(公式Instagramから引用)
装丁家矢萩多聞さんのトーク、盛岡の本屋「BOOKNERD」店主の早坂さんと出版社「夏葉社」島田さんのトークセッションにも参加しました。
なぜ本が好きなのか?読書によって自分に何が起きているのか?曖昧な感覚が言語化され、良い本を2冊読み終わったような充足感が広がりました。
所感↓
幼い頃に読んでいた本はファンタジーが多く、読書は世界を空想する現実からの逃避行でした。しかし大人になるにつれて選ぶ本も変わり、自分の脳内にある既知の事柄を捉え直し見方を変えてくれるような、世界を広げて余白を作ってくれるような本を読むようになったなあと感じます。私にとって読書は、食べて出して身体中に栄養を循環させる食事と同じくらいなくてはならない行為です。それは本を読まない人にとっては、誰かと話すことや映画を観ることかもしれません。でもやっぱり本、それも紙の本からでないと得られない栄養がある気がしてしまうのです。
特に心に残っているのは矢萩さんの「本は永遠に生きるもの」という言葉。そして島田さんが最近読んだ本から引用していた「信頼と希望とは、ものの持続性を通じて存続していくこと」という言葉です。本がずらっと並ぶ空間で感じる満ち足りた気分になるのは、単に知識欲が刺激されるだけでなく、永遠に生きる本たちに信頼と希望があるからなのでしょう。
この日は近くの商業施設「オガール」でもマルシェが開催されていて、東山和紙を使った作品を販売する「心和温」さんが出店されていたのでそちらにも伺いました。
心和温さんともお話しして、東山和紙の歴史を伝える必要性を感じました。
先月末に東山和紙に関する貴重な資料を「いわて東山歴史文化振興会長」佐藤育郎さんから託されたのですが、まとまった時間が取れず着手出来ていませんでした。来週から読み解いて着手していく予定だったので、更に気合いが入りました!
最後に…
6月から東山町にもう1人の協力隊が着任しました。
私は物産の担当ですが、商店街や猊鼻渓など東山の観光を担当されます。前職でデザインの経験もある方で私にとっても心強い助っ人です!
そしてなんといっても大の本好き、いや本オタクという点で共鳴しました。
Instagramはこちら ←毎日の暮らしを投稿されています。小麦アレルギーなので差し入れの際は避けること!(メモ)
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