Slackはいまさらながら非常に筋のいいプロダクトかもしれない (2/)

Slackの名前を聞くことが多くなってきた気がします。Unicorn企業かつ創業者はflickrをつくったStewart Butterfieldです。

IPOを控えているみたいですが、ビジネス的にはまだうまくいってないですね。一時期のSpotifyを感じさせます。ただユーザーのリテンションレートが素晴らしいので、時間の問題、、、の様な気もしますが、
Slack’s business is reliable. Its IPO-less IPO plan is risky.
https://www.recode.net/2019/4/26/18517990/slack-ipo-direct-listing-s1-spotify

(以下引用)
Slack on Friday unsealed its paperwork with the SEC and revealed about $400 million in revenue in the fiscal year that ended this January — 80 percent more than it took in the year before. Revenue grew by about 110 percent in the year prior. The company is still turning a profit, but losses have been relatively stable — read: not declining — over the last three years, at about $140 million. So its path to profitability is uncertain.
(引用終わり)

本格的な活用方法について、考えています。G-suiteが思ったほどでもないというのが大きな要因です。Slackは「皆の評判がいいプロダクト」というのがホントに確立されてるなあと思います。g-suiteは「まあ、別にそんな問題ないんじゃない?」くらいの感想がほとんどな中で印象的です。余談ですが、ZoomもIPOしていい結果を出していますが、google duoがほとんど見向きもされないなか非常に印象的です。

ぼくがSlackに惹かれるのは大きく2点です。

1. そもそも使いたいという人がいる
2. ユーザーの時間を増やすプロダクトであること

1.についてはgoogleですら、というかgoogleこそ「もうそんなのいらないんだけど、、、」というプロダクトを押し付けてくる時代になりました。これはgoogleが変わったというよりも、ユーザーが変わったのだと思います。時間的な意味でも、認知的な意味でももうユーザーに空白はないのです。そんな中で、使いたいと言われるって凄いことです。ぼくがクライアントから使いたいと言われたプロダクトってここ数年ではAWS/GCP, Salesforce, Slackだけです。

2.については、非常に素晴らしいです。いまのランドスケープではNetflixを代表格として、ユーザーの時間を奪おう奪おうとするproductばかりです。ぼくはこれが好きではありません。やっぱりユーザーの人生を毀損しているなと思ってしまいます。(SNSについてはtwitterは情報収集ツールとして非常に優れているのでユーザー貢献性の面でイケてます。facebookは本当にもう駄目かもしれませんね)

Slackについては、活用方法の伸びしろが非常に大きいので、色々ワクワクしてしまいます。Slackは自社のプロダクトをBusiness collaboration hubとしていますが、正しいです。Slackの活用はBusiness requirementとCommunication designの両方が絡まっていて、ぼく好みです。

活用方法のblogも始まってますね。こういうのちゃんと読んで、理解して、活用することは非常に重要です。
Slack を徹底的に使いこなす!Slack 活用ガイド「Office Hours」シリーズを日本語でお届けします slack Japan
https://slackhq.com/slack-in-japan
Getting started slack
https://get.slack.help/hc/en-us/categories/360000049043

Skackの期待効果は主に下記3点の様です。

1. コミュニケーションおよび情報共有の効率・円滑化
2. ユーザーの行動変容ひいてはそこからの企業文化の変容
3. google drive, zoomなどの外部プロダクトとの連携・一本化


しかしこれだけ書いてもなんでこんなにユーザーからの評判がいいのかはわかりませんね。g-suiteでもMicrosoft365でも似たような構成や同じ機能はあるわけなんですけれど愛されるのはslackなので、これは様々な要素が絡み合った上でのMagicなわけですね。data, element and structureでプロダクトがヒットするならばgoogleのつくるproductの成功率はもっと高いはずなのです。

Slackは非常に使いやすいプロダクトなのでただ使うだけならば簡単なのですが、そのポテンシャルを最大に引き出そうとすると綿密なデザインが必要です。その点探って行きたいと思います。
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過去記事
1. Slackはいまさらながら非常に筋のいいプロダクトかもしれない (1/)
https://touya-fujitani.blogspot.com/2019/04/slack1.html

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