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【全文】記憶する為に行うたった一つの事。【無料】

割引あり

どうも、とうトトです。
noteでたまたま暗記術のページを開いてみたのですが、皆さん色々試してるようで、読んでてとても面白いです。
ただ、学校の授業でなかなか記憶が出来ない方も多いのでは?と感じます。
そもそも授業で取るためのノートの取り方一つとっても、人によって合う合わないが当然あります。
覚えられない人はいくらノートを取っても覚えられません。

なので、今回は私が普段勉強する上で、行っている記憶法についてまとめさせていただきました。
6000文字ありますので、時間があればお茶などを用意して、ゆっくり読み進めていただけると幸いです。





前提知識編

記憶のやり方と言っても、物事には段階があります。
なので、記憶に関する情報をまとめております。

1.脳と意思は別行動している。

まず、「必死に勉強したのに忘れてしまう」というのはどういう事なのかについて話します。

そもそも脳は何かしらの情報が入った時、それが「必要」か「不要」かを常に判断しているそうです。「必要」な情報は当然残す選択をしていますが、「いらない」と思ったものは捨てている…とのこと。
なので、忘れてしまったのではなく、正確には脳によって「捨てられた」という表現になるかと思います。

なので、自分の意思では残せないものが「記憶」というものであり、脳に正しく覚えてもらう行動が必要になるのです。


2.短期記憶について

数秒~数時間、短い時間の中で人が覚えられるものが短期記憶です。
覚えられる数は7±2との事なので、個人差はあれど、5~9の事を記憶しているそうです。
その中でも、反復した単語や言葉に関しては、脳が「聞いたことあるぞ?」「見た事あるぞ?」と判断します。
更に多くの回数を重ねると、脳が「あ、これ必要なんだわ」と判断し、長期記憶へと持っていきます。

なので、何かを覚える際は、全て短期記憶から始まります。
その為、初めて見たものに関しては「捨てられて当然」という話なってしまうのです。


3.エビングハウスの忘却曲線

聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
20分で58%の節約率という話ですね。
分からない方の為にリンクを貼っておきます。

簡単に言うと、最初勉強した時間に対して、同じ内容を特定の時間に復習すると%分の時間を節約したという事です。

計算式で表すと30分間勉強した後、1時間後に同じ内容を復習すると44%となってますので、
30(分) × 0.44(%)= 13.2(%)。大体13分の節約です。

つまり、30分の勉強に対しては
20分後ならば 58% = 17.4分節約 → 復習する時間は12.6分必要
1時間後ならば 44% = 13.2分節約 → 復習する時間は16.8分必要
1時間半後ならば 35% = 10.5分節約 → 復習する時間は19.5分必要
となり、再び記憶が定着されるといった話です。

ただ、ここで大事なのは「復習する」という部分です。
いくら必死に覚えたとしても、短期記憶という事が前提となり、必ず忘れます。その為、「必ず復習が必要になる」というわけなんです。


前提知識編まとめ

1.脳と意思は別行動をしている。
2.何かを覚える際には全て短期記憶から始まる
3.必ず復習が必要となる。

つまりは、勉強しても忘れるのは当たり前という事なんです。
他にも脳の特性上「海馬のはたらき」やストレスや呼吸によって記憶が消えていく現象、一度学んだだけで覚えてしまった理由についてなど、多々あります。が、長くなるので今回は省きます。

結論を言うと、勉強してもどうせ忘れるなら
「忘れるのを前提に勉強をする」必要があるわけです。
そして、忘れるのを前提とするならば、記憶するためのノートの取り方次第で、後々「楽になるか」or「大変な思いをするか」と変わってくるのです。
次はその辺の話をしていきます。


ノートの取り方-知識編


主に話す内容は
1.メモ術。
2.分解力
3.マインドマップ

についてです。
この順番にも意味がありますので、なんとなくで良いので、イメージとして掴んでみてください。

1.メモの取り方

皆さんはメモを取った事がありますか?またその目的は知っていますか?
よく電話をしている際や、上司からの指示を受けた時など使用される場面は多いかと思います。
学生だとあまり使う機会は無いかもしれません。

メモは本来「忘れる為に取る」という目的があります。
脳に入る記憶物をメモ帳という外部に預ける作業なんです。
ですが、用途や使い方次第ではかなり役に立ちます。

メモ帳はとても小さく、持ち運びがしやすい反面、長い文章は書けません。
なら、メモを取る為に内容を「要約」するしか無いのです。
日本語の文章で言うと「つまり…」という接続詞になります。

では、この要約という作業はメモ帳において何をしてると思いますか?

これは「自分に伝わるように簡潔にまとめている」という事です。
動画や読書で勉強していたとしても、相手の話を切り抜くだけでは理解に繋がりません。
なので、いかに自分に分かりやすく伝えるか=脳に負担をかけずに理解させるか。という話になります。

これをノートに応用します。
勉強においてはここは大事だと思う場面が多々あるかと思いますが、文章や、先生の言う言葉をそのまま書き込んだとしても、自分で出した言葉では無いので覚えにくいです。
その為、自分に伝わるように要約し、書くのがポイントとなります。

要約は簡単そうで、かなり難しいです。
ですが、何度も試してみると、コツを掴めるタイミングがくるので、突然加速します。
練習が必要になりますので、頑張ってみてください。


2.分解力

これは私が勝手にそう呼んでるだけなので、多分ググっても出てきません。
この分解力についてですが、先ほど述べた短期記憶に関わってきます。
実は5~9までしか覚えられないという話をしましたが、これを理解しやすくする方法です。

例えばスマホの番号は11桁ありますよね。では、表示する際にはどうなっているかというと、
〇〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇
となります。
ハイフンにより区切りがあり、数字としては3-4-4の3グループに分かれており、圧倒的に理解しやすくなるのです。

理由としては、人間の心理が関わっております。
デザイナーなんかはよく使う技術ですが、
人は近いものや、似ている物同士を無意識にグループ化し、認識しやすくする傾向があります。
この心理を「ゲシュタルトの法則」と言います。
意思ではなく無意識なので、脳が勝手に行っているという事なのです。

なので、
長くて覚えにくいものや関連性の無いものに関しては、分解したり、まとめてグループ化させる事脳の負担を減らす事が出来るわけです。


3.マインドマップ

これも見た事がある方もいらっしゃるかもしれません。
これは情報の整理や記憶の整理など、何かと「整理」に役立つものです。
少しぐちゃぐちゃに見える図ですが、本人には理解出来る形のものとなります。
それこそルールもありますが、イラストだとかを同時に描き入れる事で、脳が通常よりも活発し、記憶しやすくなります。

本来は学びやノートには適さないものとされておりますが、
私自身が思うマインドマップの真骨頂は
「読解力に通じてるから」
なんです。

読解力とは文章などを読み解く力です。
ただ文章を読むだけの力と思われがちなんですが、読んでしっかりと理解出来ているという事は、「図に置き換えて考える事も出来る」ものなのです。
その為、マインドマップは配置や並べ替え、置き換えに最も適してるのでは?と考えております。

更には、マインドマップを使いこなすことで、整理した情報をそのままインプット出来るだけではなく、筋道や芋づる式で思い出せるのもメリットです。「イメージ図でも」「言葉でも」「イラストでも」思い出す起点として優秀なものとなります。


ノートの取り方-知識編まとめ

まとめると、
1.要約力
2.分解力
3.読解力
と話させていただきました。これらを踏まえると様々な勉強や記憶に役立てるかと思います。

※注意
よくPCやスマホでノートの代わりを行う方がいますが、ハッキリ言うとオススメ出来ません。
手書きのメリットは手を動かす事で、脳が自動的に活発化します。なので、多少面倒でも書いたほうが良いのです。
PCは情報の整理に向いている為、資料やデータを整理、長期保存するにはうってつけです。また、整理する事で俯瞰して全体を見られるので、考え事や問題解決には向いています。

ざっくり言うと
・手書き→メリット:記憶に向く。デメリット:資料の長期保存。
・PC→メリット:資料の長期保存に向く。デメリット:記憶する。
と逆位置の関係になります。

なので使い方としては、
①ノート作成後にスマホで写真を撮る。
②撮った写真を復習する為に整理し、まとめておく。

といった方法を取ると、どこでも復習が出来るので便利です。


ノートの取り方-実践編

ここからは、実践的な内容です。
ただ正直な話、私の雑なノートを見せても仕方ないと思うので省かせていただきました。

ここでは
1.ノートの取り方、2パターン
2.逆語呂合わせ
3.記憶出来てるか確認する為に
を紹介します。


1.ノートの取り方

1パターン目
①ノートを開きます。
②左ページに要約した内容を羅列させていきます。
③右ページには要約した内容達を活かして、マインドマップを作成します。
以上です。

2パターン目~量が増えてしまい、ノート両ページ分が埋まってしまった際
①次のノートのページ2枚分使ってマインドマップを作ります。

と、これだけです。それだけ?と思うかもしれませんが。

最も大事な事は、前提知識と知識編にて話しましたので、特に書く事が無いんです。すみません。

ただ、覚えておいてほしいのですが。
「忘れる前提での勉強」ということは、
「マインドマップを作る前提で覚えたいものを要約する」という事になります。
そしてこれは「記憶をする」ということなので、
「効率良く復習が出来るものを作成する技術を身につける」という形になります。

タイトルに設定した「覚えておく一つの事」というのはこの技術の事になります。
ようやくタイトル回収が出来たので良かったです。


2.逆語呂合わせ

これは昨日、この話をnoteに書くと決めた際に、ふと思った事があったので、実践してみたものです。

中学か高校の時、元素周期を覚えたと思い出したので考えてみました。
「水兵リーベー…」のやつですね。
私は学生だった当時、必死で覚えて記憶しました。
はずだったんですが。
なぜか語呂合わせは覚えていたのですが、肝心の元素周期は忘れてしまったのです。
そこでふと考えてみました。
「語呂合わせを覚えられるのなら、逆に語呂合わせをベースに考えようと。」
そこで図にしたものがこちら↓

元素周期

手書きは汚かったのでExcelで作り直しました。
芋づる式で思い出すなら思い出しの起点が多いほうが良いかなという理由で、特徴やイメージ出来そうなものも作ってあります。
また、高校の範囲は20個らしいので、
語呂に合わせて、左4-3-2の右2-1-2ですかね。
あとはこの図を元に反復で復習するだけなので、楽に覚えられそうです。
テストが無いので、覚える気は0ですが。


3.記憶出来てるか確認する為に


ここはざっくりいきます。
覚えたかどうか確認する為には誰かに話すのが良いとされております。
アウトプットが大事とも言われてますよね。

ただ、周りに同じ勉強をやっているのであればまだしも。
普通の社会人でかつ、同じ勉強をやっている方はそうそう近くにいなかったりします。
少なくとも私の周りで元素周期を覚え直そうとしてる社会人は0です。

なので、確認作業は「自分への問いかけ」になります。

問題を定義して、自分で答えるという工夫をいたします。
先ほどの元素周期でいくと
「問題:元素周期の4はなに?」
程度で大丈夫です。

ただし、答えは芋づるを利用します。
「答え:(水兵リー)ベ。ベリウム。Be。スピーカーとかで使われてるやつ」
くらいは答えられると良いかと思います。

ただし答えられない箇所があると、それは脳が既に捨てた情報です。
自分自身も不要と捉えるなら、それでも構いません。
が、必要と感じるのであればピンポイントで復習するのが良いと思います。

ノートの取り方-実践編まとめ

1.効率良く復習が出来るものを作成する技術を身につける
2.語呂をベースにする
3.自分に問いかける

あまり大したことでは無かったかもしれません。
自分にとってはこの方法がやりやすいので、参考になればと思います。


おわりに

ここまで本当にお疲れ様でした。いかがでしたでしょうか。
自分が勉強する上で実践している事でしたが、知識に関してはほんの一部です。
歴史や概念など学びによっては勉強法も変わってきますので、当然記憶法も変わってきます。
よくリスニングで英語を覚えたという方もいらっしゃいますが、あれはリスニングを聴いて同時に口で発音することをやっているそうです。なので、数式や理科の単語となると音声で聴いたところで、記憶出来るかどうかは別問題となります。
「遠回りが一番の近道」と元プロ野球選手のイチローさんも言ってましたので、楽だと思って始めたはいいが、全然身につかないという事が起こってしまうわけです。

ただ、他の方が試されてる方法でも十分にアリです。
理由としては、他人の型を学べるからです。

まず方法を見つけ、やりやすいと感じたら、続けてみる。
慣れてきた頃に自分がやりやすいよう変更を加えてみる。
更に他の人のやり方を学び、取り入れてみる。
これを一般的には「守破離」と呼びます。

他人の勉強の型や、記憶の型を学ぶのは自分の型を作る上でも大事なことだと思われますので、自分自身の勉強の型を作るつもりで探してみてください。

余談、「暗記と諳記。無限の記憶力。」


何も見ずに言えるようにするという意味で「暗記」という言葉があります。
ですが、読み方は同じでも今では使われていない言葉として、諳記という言葉があります。諳(そら)んじると書きます。
「空で読む」「何も見ずに言う」などの意味です。

この諳んじるは、知恵や記憶力を授けてくれる「虚空蔵菩薩」と呼ばれる菩薩様の「空」からきていると言われています。
エジプト神でいうところのトートでしょうか。

この虚空蔵菩薩の真言である「虚空蔵求聞持法(こくうぞうぐもんじほう)」は無限の記憶力が手に入る修行法だそうです。
やり方は簡単で虚空蔵菩薩の真言を「1日1万回×100日」唱えるだけです。
平安時代に活躍した僧である弘法大師「空海」という方は優れた頭脳を持っていたとされており、この虚空蔵求聞持法の修行にて手に入れたそうです。

なので無限の記憶力が欲しい方は是非………やってられるか!ですよね。
ですが構造としては、集中力に加え、復習+反復で手に入れたということなのでしょう。記憶を極めた事で、あらゆる記憶が可能になったというわけです。
まさに「一芸に秀でる者は多芸に通ず」ですね。

今回タイトルには【全文無料】とつけさせていただいております。
少しでも多くの方に読んでいただき、参考になるならと考えたからです。
なので、有料エリアから先はありません。
ご購入いただけると今後活動する上で励みになりますので、応援していただける方がいらっしゃいましたら、支援のほどよろしくお願いします。

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