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宇津保物語を読む

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宇津保物語を訳しながら読んでいきます。
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2022年5月の記事一覧

宇津保物語を読む2 藤原の君#8

正頼、宮の謀計を知り、偽あて宮を立てるこのようなことを、左大将殿は聞いて、お笑いになるこ…

宇津保物語を読む2 藤原の君#7

上野の宮、あて宮を望み、入手を画策する さて、また上野の宮という世間から忘れ去られた親王…

宇津保物語を読む2 藤原の君#6

兼雅、祐澄を介してあて宮に歌を贈る いっぽう、あの右大将兼雅のところから中将祐澄の君のも…

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宇津保物語を読む2 藤原の君#5

実忠、兵衛の君を介してあて宮に歌を贈る さて、源宰相(実忠)は、やはり諦めきれず、あの兵…

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宇津保物語を読む2 藤原の君#4

藤原兼雅、あて宮に懸想し、祐澄と語らう  こうして、また、右大将藤原兼雅という30歳ほどで…

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宇津保物語を読む2 藤原の君#3

源実忠、あて宮に懸想し兵衛の君を語らう こうして、どなたも美しくいらっしゃる中で、あて宮…

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宇津保物語を読む2 藤原の君#2

さて、藤原の君を読むと決めたからには、この試練を乗り越えねばなるまい。 正頼一家の紹介である。読者諸兄も御覚悟を。 正頼の子女たちの紹介一族の繁栄ぶり 正頼の母にあたる后の宮は、三条の大宮のあたりに、4町に渡るたいそう壮大な宮を持っていらっしゃった。朝廷は修理職にご命令なさり、左大弁に監督させて、4町を4つに分割し、町1つづつに、檜皮葺の御殿、廊、渡殿、蔵、板屋など、たいそう多くの建物を建てた。四つの中で、とくに趣深い場所を、本家の使うものとしてお建てになる。それは、本宅の

宇津保物語を読む2 藤原の君(再掲増補)

再掲にあたって 俊蔭が終わりましたので、どうしようかと思いましたが、書きかけだった「藤原…

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宇津保物語を読む 俊蔭Season5 #6(最終話)

いよいよ宇津保物語 俊蔭の巻の最後です。 兼雅と北の方、わが子仲忠の才芸をほめる こうし…

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宇津保物語を読む 俊蔭Season5 #5

仲忠、仲澄と兄弟の契りを結ぶ このようにすばらしい演奏が行われ、夜が更けたので、やっとの…

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宇津保物語を読む 俊蔭Season5 #4

正頼、娘を禄として、仲忠に琴を弾かせる こうしているうちに、仲忠の侍従は、ご褒美をいただ…

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