MMA Cycles Report Nov.10 2022 メリマンサイクルズレポート
1. 回顧と展望
読者の皆様がこのレポートをお読みになる頃、米国では中間選挙の投票が終わっている。恐らく、過去最大の投票率になっているのではないか。殆どのメディアは、共和党候補者を支持する大きな赤い波(a big red wave:共和党のカラーが赤である事に由来)が押し寄せる公算が高い―と報じている。
しかし、投票日当日は満月にして月食で、太陽や金星と土星/天王星ペアとのT字スクエアがこの月食を活性化される。まさに天王星を伴う天体位相が影響を及ぼすものには、通常、サプライズと動揺がつきものである。
今回、蠍座にいる太陽と金星は一緒になって、月や天王星とオポジション(180度)の関係になり、この4惑星全てが土星とそれぞれスクエア(90度)の関係になる。そしてこれこそが、11月8日を★★★重要変化日に設定した基本的な理由であり、その影響力のオーブ(許容範囲)は通常の±3営業日ではなく、±1週間は必要かもしれない。
今回の中間選挙は、米国民の“ムード”がどんなものかを多くを語ってくれるのではないか。米国における極端な考え方と、より穏健な考え方とが、どのような状態にあるのか教えてくれるかも知れない。天王星が太陽や金星とのオポジションを経由して、土星への「トランスレーション」を終了するため、最も過激な候補者が支持される―と考えるかも知れない。しかし、足掛け2年に及んだ土星・天王星ウェイニングスクエア(270度)が終わって両惑星はしばし袂を分かち、木星/土星ペアにおけるサイクルの最盛期を代表する「中庸」の道が解放されつつある点を鑑みると、政治や金融市場における「過激主義」からの動きが「中庸」に向かい始める可能性もある。
以上が、木星/土星ペアサイクルがコンジャンクション(0度:2020年12月21日)からオポジション(2029年12月22日~2030年11月20日)へと移行する歴史だが、この10年間の天体運行は動き出すまでに1~3年はかかる事が少なくない。つまり、最初の2年(時には3年)あたりから経済的・地政学的な危機が訪れるのが普通と考える。その後、極端な態度や政策が衰え始め(影響力を失い)、穏健な政治的アプローチが生まれ、株式市場は次の2~5年で良いパフォーマンスを示す傾向が…
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*メリマン氏の執筆時は、現地時間11月7日(海外マーケット)、
11月8日(日経、ドル/円)です。
* 次回のMMAサイクルズレポートは12月16日の発行予定です(遅延の場合はお知らせ致します)
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