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週刊 マーケットを読み解くゼミナール 2021年7月5日



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週刊 マーケットを読み解くゼミナール

2021年7月5日号                     

講師:神代龍児(こうじろりゅうじ)


【先週と同様の動き;国内は一進一退、米国は底固い動き】
             
 今週の国内株式相場は、新型コロナの感染状況を見守りながら、引き続き一進一退の動きになりそうです。感染者数が再拡大すれば経済回復の時期がずれ込むだけでなく、今秋に実施される衆議院議員選挙(総選挙)での与党の得票数に影響を与える可能性が高いため、投資家は上値追いに慎重です。また、中国株式が神経質な値動きをしていることも、買い手控えにつながる可能性があります。さらに、週末(7月9日)の7月限オプション清算値(SQ)算出にかかる裁定取引業者のポジション整理が、戻り売りにつながることも想定されます。


 一方、間もなく発表が本格化する国内企業の四半期決算(4-6月期決算)への期待や、堅調な米国株式相場が日本株の下値を支えるとみられます。


 その米国株式市場には、米経済がコロナ禍から急速に回復していることに加えて米長期金利が落ち着いていることを背景に、投資資金が改めて流入しています。特に、今月の米企業決算の発表を通じて、好調な上半期業績が確認できれば、下半期の一段の業績拡大を期待した買いが活発化するとみられます。


 ただ、株式が一段と堅調な値動きになれば、一方で米連邦準備制度理事会(FRB)が景気過熱やインフレを警戒して、量的金融緩和の縮小(テーパリング)のタイミングを早めるとの思惑が強まり、これが利益の確定売りを誘う可能性があります。


なお、7月5日は米国の独立記念日(7月4日)の振替休日で米市場は休場です。

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