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フランス人から見た「日本っておかしいわ!」と思ったこと【5選!】

皆さん、ボンジュール!投資家Cuberです。

日本に来てから8年間になりますが、もう日本に慣れてきました。
逆に、慣れすぎて、今は特に日本に関しては「変だな」と思うことは本当になくなりました。
たまに、フランスに帰る時に、「日本って変なところがあるでしょう?」と聞かれますが、その時に思い出してみたら、確かに、僕も最初に日本に来た時に、「日本って変だな」と思ったことがいっぱいありました。

ということで、今日は、フランス人から見た「日本っておかしいわ!」と思ったことをご紹介していきたいと思います。

①はんこの文化

はんこって、要ります?普通にサインでダメですか?
それは、やっぱり、日本に来た時に、驚きました。
初めてアパートを借りることになった時に、毎月の家賃を振り込むために、日本の銀行口座を開設しないといけないと言われました。
なので、銀行に行って、「口座を開設したい」と言ってみたら、店員さんに「はんこをお持ちですか」と聞かれました。
フランス人ははんこを持つわけがないですね。
でも、はんこがないと、口座を開設できない、とのことでした。
仕方なく、はんこを作ってもらうしかありませんでしたので、ちょっと調べて、銀行の近くにあるはんこ屋さんに行ってきました。
1時間ぐらいかかりましたが、世界中に一つしかないはんこが出来上がりました。
1500円でした。
これで、銀行口座を開設できましたけど、どうしてもはんこの必要性に納得できませんね。

はんことしては、苗字だけでいいですが、日本では同じ苗字の人が多いし、しかもはんこは百均で売っています。
本人の証明になるものとしては、百均で買えるものは、本当にいいですか??
しかも、はんこって、朱肉がないと使えませんし、忘れたら何もサインできませんし、バッグがないと持ち歩きするのは面倒くさいです。
会社でも、テレワークの時代で、資料にサインするためだけに出社しないといけない、ということは、皆さんもあったことがないでしょうか?
とは言いつつ、「はんこを守る会」みたいな集まりもありますので、日本では中々はんこがしばらく続きそうです。
「日本の伝統です!」と言われても、伝統は古くなって、時代に合わなくなることが多いですよ。

②日本の果物がバカ高い

それは、絶対に、日本人も思っているでしょう!
メロン1個15,000円、りんご1個2,000円、ストロベリー12粒7,000円、さくらんぼ18粒15,000円、シャインマスカット1房(ふさ)10,000円。

果物

メロン1個で米国のアップルの株を買えますよ。
このメロンは劇うまくても、リターンがないので、絶対に株を買った方がいいでしょう。

皆さん、知っていますか、果物はほとんど水ですよ。
ただ、もちろん、ビタミン等が結構入っていますので、海外だったら気軽にビタミンを摂取(せっしゅ)するために、よく果物を食べていますが、日本では高すぎて日常的に果物を食べられません。
だから多くの日本人はビタミン不足になっているのですよ。

日本では、農業できる面積が少ないので、その影響で生産量が少なくて、果物が高くなるのはわかりますが、さすがに値段が高すぎるでしょう。

③包装はやりすぎ!

皆さんも、お土産を買う時に、そう思いませんか?
日本では、分別のルールがたくさんあるのに、過剰な包装のせいで出るごみの量が多くなってしまうのは、矛盾じゃないですか。
海外だったら、箱の中にお菓子がそのまま入っていることが多いです。
確かに、「包装が適当やな」と思ってしまうかもしれませんが、それ以上に包装するのは本当に必要でしょうか。

日本の場合は、お菓子の包装はすごいことになっていますね。
お菓子の箱を開けると、一つ一つが小さな袋に入って、プラスチック製のトレーに入って、それをまた包装されています。

過剰包装

また、先の果物の話に戻りますが、皮の固い果物を包装するのは、意味がなくないですか。
そもそも、その皮が高くなった理由は、自然に中身を守るためなので、その上に包装するのは無駄でしょう。
バナナとか、アボカドとか、オレンジとか。包装は要らないでしょう。

確かに、この包装は衛生的に抜群だし、デパートとかで買い物する時にラッピングしてくれて、キレイで丁寧というのは伝わりますが、環境に全くやさしくないですね。
しかも、この過剰包装のコストは、ものの値段にも含まれていますので、無くしてもらったら、安くなりますね。

④日本の就職活動

僕も日本で仕事を探すことになった時に、やっぱり、日本の就職活動のプロセスと期間は決まっていることに驚きました。
海外だったら、自由にいつでも求人を探して、興味のあるものがあれば、その会社に履歴書を送って、面接を2~3回やって、終了です。
でも、日本では、まあまあ長いし、在学中に就職活動をやらないといけません。
僕がやった時と比べたら、就職活動の時期が少しずれてきましたが、今は大学3年生か大学院1年生で、就職活動は3月からスタートです。
同時に、学生の皆さんが会社の説明会に行って、エントリーシートを書いて、入りたい会社にエントリーして、筆記(ひっき)試験を受けて、まずこのステージを通ったら、面接に行けます。
面接は6月からスタートで、2回から4回まであります。
全部通ったら、内定をもらうのは8月か9月ぐらいになります。
つまり、日本の就職活動は半年もかかります。
しかも、全ての企業は同じタイミングで募集していますので、一気に全部エントリーしなければなりません。
特に、このプロセスのせいで、一社だけエントリーしてみて、ダメだったら、次の会社をエントリーしてみる、ということはできなくなります。
なので、とりあえず、念のため、そんなに興味がないけどエントリーしておこう、という会社がいっぱい出てしまって、自分としてもただ単に就職活動の労働が増えるだけです。
特に、その期間で内定を頂かないと、次のチャンスは来年になります。
就職活動の半年間は、かなりのストレスです。

後は、最近のトレンドとして、インターンシップに参加したほうが、その会社に入りやすいと言われています。
インターンシップの時期は6月から翌年2月までなので、全部合わせますと、日本の就職活動は1年間かかることもあります。
その上で、就職活動をしている間に、大学に行くはずなのに、授業をサボるしかありませんね。
どうしても、おかしいシステムですね。

僕は、一応、日本に来てから1年間しかたっていないまま、日本人の皆さんと同じやり方で就職活動をしてきました。
中々苦労しましたけど、無事に内定を頂けました。

⑤「頑張る」の文化

皆さんは、「頑張る」という言葉を聞くと、おそらくいいイメージを持たれていると思います。
真面目に仕事している、成果を出そうとしている、ということも浮かぶかもしれません。
ただ、僕は、日本で仕事をし始めてから、その「頑張る」に大きな問題があるとわかってきました。
それは何かというと、「頑張る」ことは、別に「成果を出す」ということではありません。
とりあえず頑張ったら、つまり苦労したら、成果を出さなくても何も問題ありません。
逆に、やった分、「よう頑張ったな」と褒められます。

日本では、忙しくなくても、「暇です」というのは許されませんし、職場でよく使う言葉は、全部「苦労」を訴求しています:「頑張る」、「お疲れ様です」、「ご苦労様です」、「一生懸命」、「お忙しい中」など。
日本の生産性が上がらないのは、この「頑張る」の文化の影響です。
残業代も、定時後の「頑張った」分のご褒美です。
つまり、効率が悪い、生産性が低いほど、給料が高い、というのは今の日本の賃金制度です。
この文化を変えない限り、日本の生産性が上がりませんね。

・さいごに

それでは、今日は、フランス人から見た「日本っておかしいわ!」と思ったことをご紹介させて頂きました。
日本に来てから8年間にはなりますが、今は日本に慣れてしまって、特に驚くことが無くなりましたが、家族が日本に来る時に、一緒に色んなところを見に行ったら、「これ、おかしい!」と言われると、確かに、これは、日本にしかないなと思い出します。

2020年11月7日
投資家Cuber

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