か、勝手が掴めん...!飲食人間が印刷屋さんへ 紙カフェレター その2

印刷のこと、うちの会社こと。① by妹ともぞう

大阪堺で印刷会社「ホウユウ株式会社」を立ち上げて45年。いつのまにかそんなに経ってしまいましたが、そもそも「印刷」という業界はとっても歴史が古く、奥が深いのです。2世紀に中国で紙が発明されて、7~8世紀には木版印刷が行われていたのでは、といわれています。日本では平安時代に経典などの仏教書類を普及するため印刷技術が進化していきました。
令和の現在、気体以外はすべてに印刷ができると言われているほど、印刷の分野は幅広いんです。

《ホウユウ株式会社HP》


小さな印刷会社には珍しく、うちは食用プリンターがあるので、クッキーとかお饅頭とかどら焼きとかにも印刷できちゃうんです。すごいでしょ。

印刷は最先端のものでいえばボタンを押すだけで印刷、断裁、帳合、製本、梱包、発送先の仕分けまでできちゃったりします。うちじゃないですけどね。そこの会社さんに工場見学行ったらまさに近未来ですよ。
ボタンを押すまでのプログラミング作業が一番困難なんですが、その前にも「組み版」といわれる作業があって、その前に「入力」っていう作業があって、その前には「原稿整理」っていう作業があって、ほかにも色々…本当に難しくて細かい作業の連続です。
専門技術や資格が必要なものもたくさんあるんですが、とにかく「慣れ」が一番なのかもしれないなと思う今日この頃。あああ「校正」の作業も目がくらむ…

私は実家の印刷会社に帰る前はずっと飲食店で働いていたので、基本、接客が好きだったり得意だったりします。飲食店のサービスってとても外向きで、その場その場の相手の感情がわかりやすかったんです。

が、うちの会社の人たちはというと、これがとっても、おとなしくて内向き
職人気質の集団なので、目で見て盗め的なこともある。「これってどうなの!!??」と姉に泣きついたことも。
「アンタなあ、あの人らが機嫌よう働いてくれてるからうちは仕事が回ってるねん。優秀やねんから、一面だけ見て人を判断したらあかん。うちの会社は一人一人がプロフェッショナル揃いやねんから。
うちみたいな小さい会社が優秀でなおかつ愛想も良い社員なんか雇えるわけないがな。がっはっは~」
そんな姉は、筋金入りの人見知り…。
50代になってもそれは治りません。でも、確かにめっちゃくちゃ仕事はできる。
そう。みんなとってもマイペースに仕事をしてる

だんだん打ち解けていって仲良くなれてきたかなと思っても、次の日にはまた距離を感じたり。それが当たり前なので「気にすることはない」のだそうな。
「距離取ってる気なんてないよ~大丈夫」という姉を信じていると、あちらの方から喋ってきてくれたりもして。
仕事の回し方さえきちんと解ってくれば、期限前には必ず仕上げてくれたり、無理もきいてくれるようになる。それでやっと「仲間に近づけたかな?」と思うわけです。
帰ってきてから8年、やっと距離感とペースが掴めてきた、って感じ(長いな!)。


長くなりそうなので続きは「紙カフェレター その3」にて。


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