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言葉の力を信じています

私たちは言葉を広めているのですが、それは言葉の力を信じているからです。このnoteでは言葉の力のお話を少しできたらいいなと思っています。

言葉の力を実感してみよう

まずは、体感していただくことが大切ですので、ひとつ質問をさせてください。

あなたには親友と呼べる人はいますか?

ビクッとした人、笑顔でうなづいた人、顔を傾けて友達を手当たり次第思い浮かべた人…。いろんな人がいらっしゃると思いますが、

自分の【親友】を探しましたよね?

これこそが、言葉の力だと思うのです。いろんな関係性の人がいる中で、最も親しくて、心の友を探そうとしたと思うのです。
親友と呼べる人がいなくて心寂しくなったり、親友がいる自分にニヤけてみたり。
言葉には、その現象を探し、サーチライトのように明るく照らす機能があるのです。

ここから学びました(本の紹介)

すみません、ちょっと偉そうに話しました。というのは、勝手に後ろ盾だと思っている本に出会ったからです。

この本ですね。おもしろいので、ぜひ一読を^^

ツーリストシップの普及を始めてから1年後くらいにある大学の先生にご紹介いただきまして、「そうだそうだ、これが言いたかったんだ」と一気に読んでしまいました。頭の中をどんどん言語化してくださって、とてもとても感謝している一冊です。

ちなみに、この本では、親友ではなく、「リア充」「女子力」「加齢臭」で考えます。いやーーおもしろいですね。だって、「リア充」という言葉があるから、リア充か非リアか考えちゃいますし、「女子力」があるから高校生はかわいい絆創膏を持ち歩くし、「加齢臭」があるからおじさま方は匂いを気にするし。これらの言葉がない時代は、そんなことを真剣に考える人はあまりいなかったでしょう。

ツーリストシップの言葉に期待していること

スポーツには、フェアプレイとか、勝ち負けを超えた心温まる友情のプレイとかを、スポーツマンシップと称するではないですか。

例えば、上の記事。スポーツマンシップだーーーって読むとなりますものね。

でも、観光界にはないんです。そういう言葉が。
「あの人の旅行スタイル素敵!」と思っても、指す言葉がないので、その現象は大きく取り上げられることもなく、日々の暮らしの中に埋もれていってしまいます。
そもそも、「あの人の旅行スタイル素敵!」と思うことすらないと思うんです。だって、そんなこと考えるの?っていう感じですよね。なぜなら、言葉がないから。

ツーリストシップという言葉が、普段から使われるようになれば、そういった現象に光が当たり…

事前調べをしっかりした人が「私、ツーリストシップあるでしょ(ニヤ)」とか、ごみをかばんにしまう人が「俺ツーリストシップあるからゴミなんて捨てないよ」とか、写真撮影禁止エリアで写真を撮っている人を見て「あいつツーリストシップねーな、かっこわるいぞ」なんて感じで。

…え、説教っぽい?
違うんです。

店員さんに話しかけて楽しい会話をして思い出を作るのも「私ツーリストシップあるでしょ(ニヤッ)」ですし、たまたま居合わせた旅人同士でおしゃべりを楽しむのも「おれらのツーリストシップやべえ(ニヤニヤッ)」なんです。

ツーリストシップは、かっこいい旅行者のことですから。そのかっこいいというのは、環境問題から楽しい思い出作りまで旅行にまつわるかっこいい振る舞いすべてを指すんです。

そんなツーリストシップをみんなが意識しだしたら、、観光・旅行・旅って変わると思いませんか?

どんちゃん騒ぎをして帰る「消費型」の観光から、地域の人や自然や文化と共生し新たに地域の価値を生み出す「創生型」の観光へ、人類の旅の形を楽しくアップデートできる可能性を秘めていると思うのです。
だって、その方が、ツーリストシップがあってかっこいいですからね。

だから、ツーリストシップを合言葉に、そんなトレンドを作っていきませんか。



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