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醜い自分との向き合い方


あの有名なテレビ番組の主題歌を初めてしっかり聞いた。

「僕らは位置について〜」しか知らなかった。


つまずいているあいつのこと見て
本当はシメシメと思っていた
progress/kokua


この歌詞を聞いた時に、無意識のうちにすごく安心した。



人の不幸を聞いて喜んでしまうときがある。

こんな醜い考えをしてしまうのは、自分だけじゃないんだと。
それを恥じて息苦しくなるのも、自分だけじゃないんだと。

前回書いたnoteに「不幸なのは自分だけ」って思うということを書いたが、人間として醜い感情を抱いてしまうのも自分だけかもしれないと、浅ましい自分に恥ずかしさでいっぱいだった。


仲良しな友人はいても、こんなことは話せない。
「人の不幸を聞いて喜んだ」なんて、言えない。

逆に、友人にそんなことをカミングアウトされたら、少し身構えてしまうかもしれない。

もしかしたら私の幸せも疎ましいのでは、と思ってしまうかもしれない。



それが歌詞として耳に入ることで、安心できた。

友人でも知り合いでもない他人が、曲にのせて歌う言葉だからこそ、すんなり認められた。


仲が良ければなんでも話せる訳では無い。

仲が良いからこそ、気を使ったり隠してしまうこともある。

増して今のネット社会、どんなに仲が良くても陰で批判されるかもというリスクはついてまわる。




汚い自分を見ることも、見せることも、受け入れることも、とても難しい。

それでも向き合っていかなきゃいけない。
自分の感情は自分で認めて消化していかなきゃいけない。

誰かに話すのもひとつの方法として、何度も助けられてきた。

しかし自分の状況と似た詩を見つけることでも、私は落ち着ける。


もし、人に話すことも憚られる内容に息詰まったとき、音楽に頼ってみるのもきっと1つの解決法だと思う。

歌詞を書いているのはいつだって同じ人間。
生まれた時代や性別や宗教は違っても、思考ができる人間。

「同じ考えの人がいる」と知ることだけで大きな支えになることもある。


強く生きてこうね。

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