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【第55話】秋の信州ツーリング③ 松本城と大王わさび農場

こんにちは。
10月3連休を使った信州ツーリング。
2日間かけてビーナスラインを走破し、美ヶ原スカイラインを下って松本市街へとやって来ました。今日はせっかく松本へ来たので、街のシンボル・松本城を登ってみたいと思います!
それから20㎞ほど走り安曇野へ。安曇野といえば大王わさび農場ですね。わさびに特化した観光施設で、わさび田やわさびソフトなど、わさびを堪能したいと思います。

さらに、次なる信州の絶景スポットを目指して、今度は山梨へ向かいます!
今回は、どんな景色が待っているのでしょうか。

▼前回のおはなし▼

国宝・松本城を登ってみよう

ネットカフェで迎える朝。フラット床の個室は、対角線で寝そべってもギリギリ身体が伸ばせないで寝覚めはイマイチ。チェックアウトしたのはもう朝8時頃、何という落ちぶれ様だ。さっそく松本城へ向かってみよう。国宝にも指定されている天守は、堂々とした佇まいで水濠に漆黒のボディを映している。入城料700円を払い、天守の中へ。建造物としての優れた価値もさることながら、五重六階の最上層からの眺望は見事だ。迫り来る山々に抱かれた松本の市街を360°見渡すことができる。松本の見どころはまだたくさんあるが、1日に視界に入れていい人間の数の上限を超えてしまいそうだったので、次の目的地である安曇野へ向かうことにした。

松本城は日本国内に12城ある現存天守の一つで、国宝天守5城の一つでもある
朝8時30分開場にもかかわらず、すでに数え切れない観光客の数が押し寄せていた

安曇野のわさびを食べよう

松本からJR篠ノ井線に沿って北上すると、国道19号と合流。さすが2桁国道だけあって交通量は割と多い。やがて左手側に河川が合流。秋空の青さを映した犀川は、豊かな水を湛えながら進行方向へと流れている。わさび農場までもう少しのところで、国道から外れ田園地帯を抜けていく。しばらくすると「大王わさび農場」と書かれた小さな看板を発見。完全に裏口から来てしまったが、何はともあれ到着。松本を出発して約1時間、川あり田園ありで、ゆったりとしたサイクリングにはちょうど良いコースだった。大王わさび農場は、なんと入場無料! どれだけ歩いてもお金がかからない。まぁ、さすがに少しくらいお金を落としていきましょう。

犀川と国道19号をこのまま進むと、ウネウネとした谷間を抜けて長野市街へと抜けるらしい
水温を15℃以下にキープするために張られた「寒冷紗」は、わさび田を象徴する風景だ
水車小屋の横を流れる蓼川。ボートに乗ることもできる(乗らなかった)
わさびソフト360円。バニラの優しい甘さの中に、わさびの爽やかな香りがほのかに感じられる。ウマイ!

再び名もなき田園を進むこと約15分、JR大糸線・柏矢町駅へとゴールした。特急も止まらないこんな小さな駅へ来たのは理由があって、「以前に走ったルートと一本の道でつなぐ」というマイルールに基づき、過去に白馬方面へ走った時のスタート地点だった柏矢町駅を今回のゴール地点に選んだのでした。これで諏訪湖→ビーナスライン→松本→白馬→飯山→草津→軽井沢が一本の道で繋がりました。完全に自己満足です。もはやどうでもいい世界です。まだ昼12時前ですが、キリがいいので家へ帰ることにしましょう。

信州らしい、一本道と山岳の一枚絵
柏矢町駅。時代に取り残されたような年季ある外観がたまらない

秋の信州ツーリング - 第二章

安曇野の話だけだと尺が足りないので、秋の信州ツーリング、もういっちょやります。ビーナスラインのツーリングから2週間空けて、再び諏訪湖にやってきました。今回はここから南下し、山梨県へ向かいます。目指すは標高1200mに広がる清里高原。というわけで旅のスタートはJR中央線・岡谷駅。駅に着いたのは昼12時過ぎ。今回ものんびりとしたスケジュールに思えるけど、都内の自宅から輪行だけで5時間もかかるのだから、かなり離れているのをお分かりいただきたい。実は清里へ行くだけなら、小淵沢駅で途中下車すれば4時間で済んだものの、例によって「前回走った道の続き」ルールのため、再び諏訪湖をスタート地点に選んだ訳です。今回は大学時代の後輩(相棒)とのランでしたが、何とか誤魔化して余計に37㎞、一緒に走ってもらうことにしました。

新宿駅から小淵沢駅まで、全二階建ての「ホリデー快速ビューやまなし」で。2020年に惜しまれつつも運行を終了した
JR岡谷駅。レンガ造のクラシックな外観の駅舎
2週間ぶりに諏訪湖を訪れると、すでに秋の色に染まっていた
諏訪大社 上社へ立ち寄り。山麓の鬱蒼とした森に、木造の本宮が鎮座する

素晴らしい道の駅 信州蔦木宿

諏訪大社を過ぎて茅野市街を着くと国道20号に合流。今日の目的地はここから20㎞先にある道の駅 信州蔦木宿。清里高原へと至る県道11号の起点であり、施設の規模も大きめなので、野営するにはぴったりだ。道中、特に見どころもないので、一直線に向かった。ロードサイドのスーパーで休憩をしたりで約2時間、道の駅に到着したのは16時頃だった。曇り空のせいか、あるいは10月下旬だからか、辺りはだいぶ暗くなっていた。道の駅に食事処があるのは当たり前だが、ここにはなんと日帰り温泉も併設している。すなわち、「メシ」「風呂」「寝る」の三拍子すべてが揃っているのだ。「寝る」はどうするだって? 大丈夫、相棒がテントを持って来てくれている。駐車場付近に適当に張れば、寝床も簡単に確保できるという訳です。温泉で冷えた身体を癒し、熱いラーメンでお腹を満たし、山梨ワインのワンカップでほろ酔い気分になったところで、狭いテントの中で眠りについたのでした。

茅野市街を走る。この辺りで雨に降られた
国道20号は写真のように走りやすい山道と、道幅の狭い住宅地がいくつも連続する
江戸時代は信州の玄関口だった蔦木宿。道の駅には建物は宿場町をイメージした木造の平屋が並ぶ
何の変哲のない醤油ラーメンが、五臓六腑に染み渡る
ちょっと分かりにくいけど、テントを張っている

秋の信州ツーリング第二章。初日は無事に清里高原への玄関口へ辿り着くことができました。明日は標高1200mの高原へ登ります。どんな景色が待っているのでしょうか。

では、おやすみなさい(すでに寒い)。

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