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歴代最高にかっこよくてかわいいバットマン!【THE・BATMAN】

DCコミックスが誇る金字塔、バットマンの最新映画のBlu-ray/DVDが7月6日に発売されました。

映画館でも観たけど、予約して待ってたよ!!

私の中のバットマンは、クリストファー・ノーラン監督の「ダークナイト」が一番だった。
あれはもう、バットマンの映画というより、ジョーカーの映画だった。
(故)ヒース・レジャーの怪演が圧巻。
あんなに怖い狂人は初めて観ました。
圧倒的すぎて、ダークナイトを超えるバットマンはもう無い、そう思っていた時期もありました。

クリストファー・ノーラン監督の「TENET」でロバート・パティンソンの大ファンになり、彼が次のバットマンと知ってとてもびっくりした。
TENETでの、スマートでチャーミングなニール役と、いかついバットマンがどう考えて繋がらなかった。

映画館には「バットマンを観に行くため」ではなく、「ロバート・パティンソンを観に行くため」程度だった【THE・BATMAN】。
私の中で、「ダークナイト」を超えるバットマンでした。

ただ、「ダークナイト」はジョーカーの魅力、「THE・BATMAN」はバットマンの魅力が詰まっているため、正直どっちも好き。

■人間味のあるポンコツなバットマン

これまでの、いかにもスーパーヒーローなバットマンとは違い、「THE・BATMAN」のバットマンは、バットマンとして活動を始めて2年目という若さで、まだバットマンになりきっていない。

弱く、傷つき、そして疲れ果てている未熟なブルース・ウェインが、バットマンとして覚醒していく物語となっている。

復讐しか頭にない、とんでもなく根暗で引きこもりな坊ちゃんの誕生である。

その場での戦闘や謎解きは強くても、罠に引っかかるわリドラーの最後の仕掛けに気づかないわで、どうも後手に回りがち。
警察署からウイングスーツで滑空して逃走するシーンでは、見事に橋(?)に激突して派手にすっ転ぶ。

ケガを心配する執事のアルフレッドの気遣いにも塩対応。
反抗期かな。

お金も権力も頭脳も身体にも恵まれていながら、情緒不安定なブルースは迷子のよう。
怒って泣いて、自分では止められないくらいがむしゃらに走り回っている姿が、ヒーローというよりもただの青年で親近感がわく。
強さと弱さのアンバランスなキャラクターを見事に演じたロバート・パティンソンは本当に凄い。

TENETでのニールとはまた違った、かっこよさとかわいさを魅せてくれた。

■復讐と正義の映画

ロバート・パティンソン曰く、この映画は「復讐と正義の映画」だそう。
復讐vs正義、ではなく復讐&正義、なのがこの映画の面白いところだと思う。

自らを「復讐」と名乗り、恐怖と暴力で自分なりの正義を執行するバットマン。
対するリドラーの行動原理も、理不尽な目にあったことからの社会への復讐と、自分なりの正義です。

中二病が渋滞している。

とてもよく似ているバットマンとリドラー。

似ているといっても、二人には決定的な違いがある。
「犠牲を出さないか」と「犠牲を出すか」というポイントにおいて、バットマンとリドラーは正反対。

ブルースは過去の経験をこじらせまくっているが、決してむやみに人を傷つけることだけはしない。

「外」に向けた「怒り」と「復讐」を原動力として動いていた二人だが、最後、バットマンは自分自身に目を向けることで自分なりの「正義」を見つけたように見えた。

恐怖と暴力ではなく、手を差し伸べるという行動をとることで、正義を行った。
自分自身の行動を変えたバットマンの立ち姿は、清々しいほどにかっこよかた。

正義とは何か、と考えさせられますが、友人から「正義の反対は、また別の正義」という名言を教えてもらいました。
深いテーマです。

THE・BATMANも3部作だそう。
次回作以降もとても楽しみな1本です。






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