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【投機の流儀】「グローバル・システミック・リスク」「世界のカオス化」を予言する“欧州の知の巨人”

【今週号の目次】
(1)当面の市況―過去を振り返り現象を見て考える
●先週末の一時400円安の続落は、中国の成長減速に振り回された
●2015年8月末の壮年期相場の終焉予兆の下げと同じく老年期相場終焉の予兆である可能性
●VIX指数が急上昇した後の共通現象
●信用買い残2週間連続増加
(2)今回の大幅下落の3分の1戻りは約23,000円、黄金分割の小なるほう38%戻りは約23,100円、半値戻りは約23,350円、黄金分割の大なるほう68%戻りは23,613円、25日平均は週末現在で23,387円(半値戻りに稍々近い)。彼岸底が3日あとずれした今年最安値をとれば20,347円
(3)先々週までの大幅安の主因は「ロングショート戦略のヘッジファンド」(★註)の売りか
(4)「世界の株式市場で日本株が最も有望」という見方
(5)当面の市況と中期的問題
①米中貿易摩擦について
②米国経済そのものの問題
③新興国の債務過剰
(6)KYB即ち萱場工業について
(7)原油高と円安
(8)近付く米国中間選挙
(9)米は大型減税で好景気、株高、但し財政赤字は1兆ドル超
(10)「ドル危機が2年以内に来る」
ヘッジファンドの帝王ことレイ・ダリオ氏の予言(★註)
(11)「グローバル・システミック・リスク」「世界のカオス化」を予言する“欧州の知の巨人”
(12)日経ヴェリタス紙」10月14日号
(13)米中貿易戦争とその後の中国
(14)W・バフェット氏の提言
(15)退職世代の金融資産運用
(16)「平成ITデフレ」
(17)我が国の個人所得課税は他国に比べて低い
(18)読者Hさんとの交信(17日返信)

【来週以降に掲載予定の項目】
○「景気は循環し、株価は景気循環に先行する」という本稿の中心命題の含意を汲み取ればリーマンショックの兆候は事前に読めたという事実
○本稿の中心命題の含意を見誤った者たち

(1)当面の市況―過去を振り返り現象を見て考える

大幅下落の前の10月7日号で「10月は暴落が多い年だった」と述べ、1929年大恐慌の引き金となった大暴落を始めとして87年のブラックマンデーその他、今までの10大暴落の中の5回は10月だった旨を述べた。

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