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【投機の流儀】「裏の裏は表だった」による大いなる安堵感

【今週号の目次】
(1)米中間選挙後の株高をどう見るか
・米中間選挙の当日の動き
・当面の市況
・QUICK、5日発表の国内投資家見通し
(2)狭いレンジの動きで循環買い相場が続くと見られる日本市場
(3)欧米と比較した日本株の割安感
(4)不透明感がなくなった「ねじれ議会」
(5)「ねじれ議会」はトランプ政権に手かせ・足かせ
(6)「裏の裏は表だった」による大いなる安堵感
(7)景気拡大10年目を迎え試される米国経済の正念場――目先の効果を追うトランプ政権の行く末は見えている
(8)米中間選挙後に渦巻く不安と期待
(9)4~7月決算をひと言でまとめるとこうなる
(10)上方修正に素直に反映する日本企業
(11)ブラジルの事情とレアル相場、要約
(12)トルコリラの戻りについて
(13)米中の「新冷戦」について
(14)中間選挙後の外交内政はより過激になる
(15)公募投資信託の純資産総額について
(16)米中貿易戦争の落着見込みでの556円高は、前の項目で述べたように日本だけのハシャギ過ぎだった
(17)返信への返信;宇都宮のKさんとの東電株の御質問における交信につ
(18)DJ-【コラム】米中経済に「鉄のカーテン」元財務長官の警告

【来週以降に掲載予定の項目】
○華やかなりしもの久しからず――REIT市場での小型銘柄の凋落
○朝鮮半島の非核化が含む問題

(1)米中間選挙後の株高をどう見るか

●米中間選挙の当日の動き
11月7日(水)後場の前半に米中間選挙の概要が判った。市場での予想通り
のシナリオで展開された。予定通り「ねじれ議会」となった。両院がともに民主党多数である場合にトランプはレームダック化して行政が滞るであろうということで株はNY株は売られると見ていた、両院ともに民主党でない限りは市場は現状維持であるというのがおよその筋書きであった。11月7日(水)、日本株は高値から360円を下げて終わった。これは「ねじれ議会」でトランプがレームダック化するという意味の下げではなく、25日線が下げつつあるところに日経平均が上げて7日高嶺の上ヒゲが25日線に接した。そこで「25日線に敬意を表して」下げたということになる。市場内部要因だ。小型株指数は25日線を超えた。

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