【投機の流儀 セレクション】「2023年、目覚めよ『万年割安株』」
これは古い話だが、日経新聞12月31日号の証券欄「スクランブル」の大見出しの文言である。
昨年は2万6094円で終え、年足としては4年ぶりに陰線を形成した。経済の相対的な安定感から、海外勢の間で日本株優位の期待が年末年始にあった。「万年割安株で放置されてきた銘柄の資産効率の改善が起爆剤になり得る」というような文言であった。昨今のグロース株に勝るバリュー株の活躍や、先々週に活発になった低PBR株の大幅上昇などはその一例であろう。三菱系に一社しかない三菱製紙がPBR0.2倍、つま