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【投機の流儀 セレクション】景気の「後退期」に入ったならば、株は買い始める準備をしなければならないだろう。

昨年10月〜12月のGDPが発表になった(3月9日 内閣府)。速報値はプラス0.2%だったが、プラス0.0%に修正、ほぼ横ばい。昨年7月〜9月の成長率マイナス0.3%に続く横ばい。

昨年7月〜9月はマイナス0.3%に続いて日本経済の回復が弱い。底堅いとされていた個人消費も横ばい。民間投資はプラス0.1%に減速、民間部門に息切れ感が出た感じとされる。ただ、2月の景気ウォッチャー調査では値上げを警戒するコメントが多い中で、現状判断と先行判断はともに上昇し、判断基準の50を上回った。

しかし、ここで「回復」から「拡大」に入る勢いはなく、第17回の景気循環の「谷」は 2020年4〜6月だったから、そこから既に2年弱を経た今日では「回復」から「拡大期」に入り、「拡大期」も終り頃に居ると見る方が無難かもしれない。そうなれば、次は「山」を迎えて「後退期」に入る。「後退期」に入ったならば、株は買い始める準備をしなければならないだろう。株は長期的構えで、本格的に買い始める準備をしなければならないであろう。

【 今週号の目次 】
第1部;当面の市況
(1)先週の終わり方
(2)市況コメント
(3)日銀、政策微調整は6月半ば
(4)3月20日(月)日経平均VI(1ヶ月間の予想変動率)が、5ヶ月ぶりの水準になった。
(5)大和証券の木野内栄治氏「Market Tips 3月20日号」をそのまま転写する。
(6)証券市場に攪乱をもたらす海外要因
(7)景気の「後退期」に入ったならば、株は買い始める準備をしなければならないだろう。
(8)実体経済は、月ごとにそれほど変わるものではない。
(9)「植田日銀 嵐の船出」
(10)日銀総裁の出自別の優劣

第2部;中長期の見方
(1)「分配と成長の好循環」
(2)日本は確実に停滞または下降気味だが、それを突破する方法を考える。
(3)国交省発表の公示地価が15年ぶりの上昇率
(4)ウクライナ侵攻は、いつ終わるか?
(5)ウクライナ侵攻について─ロシアとウクライナが互いに軍事力では相手を負かせないと判れば、政治的解決を探るしかなくなる。
(6)米景気は後退せずに、好景気を加速するという見方
(7)本当の意味での「地殻変動」は税制改定を伴う。
(8)「国策銘柄東電」について─「原子力憲法」の改正を2月28日に閣議決定した。
(9)原発の処理水の海洋放出は安全だという理論が学者から出てきた。
(10)トルコ事情について

第3部;読者との交信蘭
(1)株式投資では出来ないが、外債と外資の組み合わせならできる「時間に稼がせるという方法」とそのリスク
(2)外債と外資とでの長期投資の旨味について、Y様との交信

【プロフィール】
山崎和邦(やまざき・かずくに)
1937年シンガポール生まれ。慶應義塾大学経済学部卒。野村證券入社後、1974年に同社支店長。退社後、三井ホーム九州支店長に、1990年、常務取締役・兼・三井ホームエンジニアリング社長。2001年、同社を退社し、産業能率大学講師、2004年武蔵野学院大学教授。現在同大学大学院教授、同大学名誉教授。大学院教授は世を忍ぶ仮の姿。実態は現職の投資家。投資歴57年、前半は野村証券で投資家の資金を運用、後半は自己資金で金融資産を構築、晩年は現役投資家で且つ「研究者」として大学院で実用経済学を講義。
趣味は狩猟(長野県下伊那郡で1シーズンに鹿、猪を3~5頭)、ゴルフ(オフィシャルHDCP12)、居合(古流4段、全日本剣道連盟3段)。一番の趣味は何と言っても金融市場で金融資産を増やすこと。
著書『投機学入門』『投資詐欺』(講談社)など多数。
ツイッター https://twitter.com/toukinoryugi

【著書】
『賢者の投資、愚者の投資』
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『投資で勝ち続ける賢者の習慣』
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その他、著書多数。以下よりご覧ください。
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