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投機の流儀 セレクション

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メールマガジン配信大手の「まぐまぐ」で好評を博し、堀江貴文氏(ホリエモン)と並んで2年連続「メルマガ大賞」を受賞、殿堂入りした週報「投機の流儀」。 人生の前場をセルサイドとして、…
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2022年12月の記事一覧

【投機の流儀 セレクション】円安局面の終焉

【投機の流儀 セレクション】円安局面の終焉 円の先高観が強まっている。今の円ドル相場は一国の経常収支とか貿易収支とか金利差などのファンダメンタルな条件ではなく、投機筋の動きに左右されていると思う。海外ヘッジファンドなどの投機筋が円売りの持ち高を解消している動きであろう。日銀の金融緩和の修正後に強まった円高の流れがここで一服し、政策決定会合の前の137円台を大きく上回ったままである。投機筋の動向が前後5~10円幅ぐらいはい左右するであろう。投機筋が本格的な円の買い越しに転ずる分

【投機の流儀 セレクション】「炭鉱のカナリア」が鳴き続けている

環境の悪化をいち早く感知する「炭鉱のカナリア」が泣き出したということは低格付け債、つまりジャンク債が暴れ出したということである。デフォルトの恐れがあるハイイールド債が上がり出したということは「まともな投資対象」に見切りを付けた投機資金が債務不履行の恐れがあるとデフォルト債券つまり格付けが下位の社債(利回りは恐ろしく高い)に資金が向いているということであり、これを環境悪化をいち早く察知する「炭鉱のカナリア」と呼んできた。今年の秋以降、この「炭鉱のカナリア」が鳴き続けている。特に

【投機の流儀 セレクション】「成長・配当・割安」に着目した株式投資の王道

標題の3点を重点として長年運用してきて長年個人資金の流入超を続けてきた実績のある「インベスコ世界厳選株式オープン」という世界有数の独立系資産運用会社の話しを、週刊東洋経済誌12月3日号から私見を交えずに客観的に要約しよう。 同ファンドの運用ファンドは米アトランタ州を本拠とする。同ファンドは2017年1月以来2022年9月まで69ヶ月連続で資金流入超である。それだけ投資家に認められてきたという証拠である。資産運用は日本円換算で約188兆円にのぼる。独立系資産運用会社としての強み

【投機の流儀 セレクション】我々は、長期的に、中期的に、目先的に、幾つもの難題を抱えた上での市場に居る

現在の株式市場・金融市場は、内部要因・外部要因ともに史上稀に見る難局に居る。これを自覚して臨みたい。但し、市場から全く離れてしまっては本当のチャンスはつかめない。どういう問題があるかということは常に脳裡にとどめておきたい。一応列挙すると、①1990年以降30年以上、衰退しつつある日本の中に我々は居る。今後大きな変革はあり得ると考えたい。②欧米と似たようなインフレが日本に来るだろうか。③グローバリズムはある意味で終わった。今後どう変わるか。④米中対立の行方。⑤中国経済の衰退。⑥