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【投機の流儀 セレクション】我々は、長期的に、中期的に、目先的に、幾つもの難題を抱えた上での市場に居る

現在の株式市場・金融市場は、内部要因・外部要因ともに史上稀に見る難局に居る。これを自覚して臨みたい。但し、市場から全く離れてしまっては本当のチャンスはつかめない。どういう問題があるかということは常に脳裡にとどめておきたい。一応列挙すると、①1990年以降30年以上、衰退しつつある日本の中に我々は居る。今後大きな変革はあり得ると考えたい。②欧米と似たようなインフレが日本に来るだろうか。③グローバリズムはある意味で終わった。今後どう変わるか。④米中対立の行方。⑤中国経済の衰退。⑥岸田首相の唱える「新しい資本主義」の中身とその具現方法はどうなるか。⑦日本だけが唯一金融緩和国、今後どうなるのか。
長期的に、中期的に、目先的に、このような問題を抱えた上での市場に居る。 それではこの霧が全部晴れるまで待っているというならば、半世紀はかかるかもしれない。したがって、一足一刀の間境(まざかい)に居て、機が熟したら争わずして勝つというスタンスをとっていたい。

【目次】
第1部 当面の市況

(1)市況コメント
(2)当面の市況
(3)予想変動率(日経平均ボラティリティ・インデックス:VI)が日米とも縮小した
(4)国内個人投資家のストックマインドが旺盛
(5)黒田総裁VS野田氏(立憲民主党最高顧問)との論争
(6)米国国内事情―大統領選の前年は1回の例外があっがNYは年足で陽線になる
(7)「高配当株指数」が日経平均と逆行高
(8)個人投資家の物色対象が賑わった
(9)騰落レシオと25日線との乖離
(10)内閣府支持率低下の諸原因
(11)支持率低迷の岸田首相に残された有力な選択肢
(12)徹底した規制改革・撤廃が要る
(13)トランプの納税疑惑
第2部 中長期の見方
(1)我々は、長期的に、中期的に、目先的に、幾つもの難題を抱えた上での市場に居る
(2)複雑な状況が絡み合っているからこそ日本株式に妙味が生まれる可能性がある
(3)11月の米金融市場の「過剰反応」を牽制したいFRB
(4)「インフレは終わるのか」
(5)インフレは長引く
(6)但し、価格高騰圧力は 最終需要との兼ね合いでは変化率のピークは越えた
(7)「FRBは株価や債券価格がもっと下がる必要があると考えている」――このFRB当局と現在の市場感覚とのズレは今後とも株式市場・債券価格に大きな変動をもたらす一因になるだろう
(8)政策金利の天井が見えた
(9)米はGDPの7割が消費が占める米消費は堅調
(10)企業決算好調(過去最高益)、23年3月期通期でも最高益の見通し
(11)海外事情
(12)脱トランプは再来年まで進むか?トランプこそ米国分断の象徴
(13)原発運転期間に関する議論
(14)経産省案、原子力発電所の再開を念頭に電力の安全供給と脱炭素を目指す
(15)ウライナ侵攻でトルコの出番がますます増えてきた
(16)トランプが再び米大統領になるということはあり得ない
(17)再来年の米大統領選にバイデン大統領が出馬するであろう

【プロフィール】
山崎和邦(やまざき・かずくに)
1937年シンガポール生まれ。慶應義塾大学経済学部卒。野村證券入社後、1974年に同社支店長。退社後、三井ホーム九州支店長に、1990年、常務取締役・兼・三井ホームエンジニアリング社長。2001年、同社を退社し、産業能率大学講師、2004年武蔵野学院大学教授。現在同大学大学院教授、同大学名誉教授。大学院教授は世を忍ぶ仮の姿。実態は現職の投資家。投資歴57年、前半は野村証券で投資家の資金を運用、後半は自己資金で金融資産を構築、晩年は現役投資家で且つ「研究者」として大学院で実用経済学を講義。
趣味は狩猟(長野県下伊那郡で1シーズンに鹿、猪を3~5頭)、ゴルフ(オフィシャルHDCP12)、居合(古流4段、全日本剣道連盟3段)。一番の趣味は何と言っても金融市場で金融資産を増やすこと。
著書『投機学入門』『投資詐欺』(講談社)など多数。
ツイッター https://twitter.com/toukinoryugi

【著書】
『賢者の投資、愚者の投資』
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