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【投機の流儀 セレクション】「成長・配当・割安」に着目した株式投資の王道

標題の3点を重点として長年運用してきて長年個人資金の流入超を続けてきた実績のある「インベスコ世界厳選株式オープン」という世界有数の独立系資産運用会社の話しを、週刊東洋経済誌12月3日号から私見を交えずに客観的に要約しよう。
同ファンドの運用ファンドは米アトランタ州を本拠とする。同ファンドは2017年1月以来2022年9月まで69ヶ月連続で資金流入超である。それだけ投資家に認められてきたという証拠である。資産運用は日本円換算で約188兆円にのぼる。独立系資産運用会社としての強みを活かしている。同ファンドは日本で日本株に投資し始めたのは1983年であるから来年で40年目を迎える。成長・配当・割安を株式投資の王道として実践する。成長と配当が見込めても高く買ってしまっては資産形成に寄与しないので「割安」を条件とする。日本の投資信託業界はこの数年の間、米国のグロース株を偏重した動きが続き、個人投資家もその流れに乗ってきたが、同ファンドの運用者は「この潮流は今、大きく変わろうとしている」と言っている。30年余りの長期に渡って続いてきたデフレからインフレへ移ろうとしている。以上が前掲紙からの客観的な要約である。
株式投資では「当たり屋につけ」「曲がり屋に迎え」というからこのファンドの動向を注視しておく必要があるだろう。

【今週号の目次】
第1部 当面の市況

(1)市況コメント
(2)「年末の日経平均は2万8,136円」
(3)「α(アルファ)を探せ!
(4)信用売り玉が減少、逆日歩銘柄が9ヶ月ぶりの少なさになった
(5)人が動けば経済も動く
(6)NY原油が年初来安値
(7)原油先物安によってプラス・マイナスになる銘柄群の動きが出た
(8)「成長・配当・割安」に着目した株式投資の王道
(9)霧は晴れなくても「峠は越した」?
(10)短期志向か長期志向か、プロセスか結果か
(11)防衛費2%に関する問題
(12)「昨今の状況は政治不信を招いた90年代に酷似していないか」(日本経済新聞12月7日の「大機小機」より)
第2部 中長期の見方
(1)岸田首相が標榜する「構造的な賃上げ」――賃上げを睨んで「マクロ系のヘッジファンドのような足の速いマネーがまず動いている」
(2)世界の政策金利の引き上げは来年夏には一服する
(3)株式市場・債券市場の「はしゃぎすぎ」をFRBは警戒している
(4)米FRBのホンネ
(5)今回は米住宅市場が減速してもリーマンショックの原因となったようなことは起きない
(6)家計での金融資産と金融所得―売買益に掛かる20%課税は労働所得から見ると極めて高い
(7)野口悠紀雄・一橋大学名誉教授の『日本が先進国から脱落する日』“円安という麻薬”が日本を貧しくした!! (プレシデント社)
(8)トルコ・リラ相場の行方
第3部 地政学の見地から観る中国・米中・独中
(1)中国の問題
(2)中国経済が抱える四重苦――まもなく衰退が始まる。大国の衰亡は古代から例外なく経済の衰退から始まる
(3)米中関係は実際にはほとんど進んでいない
(4)変貌する独裁政治の歩み方
(5)何故ドイツは中ロという敵対勢力に甘く、最も重要な同盟国をしばしば遠ざけてきたのか?
第4部 読者との交信蘭

【プロフィール】
山崎和邦(やまざき・かずくに)
1937年シンガポール生まれ。慶應義塾大学経済学部卒。野村證券入社後、1974年に同社支店長。退社後、三井ホーム九州支店長に、1990年、常務取締役・兼・三井ホームエンジニアリング社長。2001年、同社を退社し、産業能率大学講師、2004年武蔵野学院大学教授。現在同大学大学院教授、同大学名誉教授。大学院教授は世を忍ぶ仮の姿。実態は現職の投資家。投資歴57年、前半は野村証券で投資家の資金を運用、後半は自己資金で金融資産を構築、晩年は現役投資家で且つ「研究者」として大学院で実用経済学を講義。
趣味は狩猟(長野県下伊那郡で1シーズンに鹿、猪を3~5頭)、ゴルフ(オフィシャルHDCP12)、居合(古流4段、全日本剣道連盟3段)。一番の趣味は何と言っても金融市場で金融資産を増やすこと。
著書『投機学入門』『投資詐欺』(講談社)など多数。
ツイッター https://twitter.com/toukinoryugi

【著書】
『賢者の投資、愚者の投資』
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『投資で勝ち続ける賢者の習慣』
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