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投機の流儀 セレクション

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メールマガジン配信大手の「まぐまぐ」で好評を博し、堀江貴文氏(ホリエモン)と並んで2年連続「メルマガ大賞」を受賞、殿堂入りした週報「投機の流儀」。 人生の前場をセルサイドとして、…
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2022年11月の記事一覧

【投機の流儀 セレクション】今は臆病でいい

日経平均は2万8,000円前後の狭いレンジ相場が続いている。FRBの利上げ鈍化の観測が事実であれば、例年の年末高への期待が出てくるはずだが、日本株はそこまで強気にはなれないだろう。期待していて期待はずれになるよりは用心深くありたい。それは場合によっては「臆病だ」ということになるが、臆病ということは病いではない。株式市場に臨むうえでは大切な要素であると筆者は考えている。 【今週の目次】 第1部 当面の市況 (1)市況コメント (2)米FRB、利上げ減速を示唆 (3)東証プライ

【投機の流儀 セレクション】バリュー株の優位は崩れず、成長株先行は難しい相場となるだろう

昨年から本流となったバリュー株(割安株)が優位の相場が続いている。それに対して成長株(グロース株)のパフォーマンスは相対的にバリュー株よりも劣る。グロース株は何倍にもなるものもあるが総合した平均のことを本稿では言っている。株価指数の動きや投信の運用成績を見るとバリュー株優位の流れは変わっていないように思う。また、今後も続くであろうと思う。21年のTOPIXのバリュー株指数のリターンは14.5%だったのに対してグロース株指数のプラスは6.6%だった。主に日本株で運用する国内公募

【投機の流儀 セレクション】日最大の成長の余地を残す産業は農業だ

この言い分は10年ほど前から本稿で言い続けてきたことであったが、数年前の野村證券のOB会で農林水産省副大臣をやっていた小里泰弘氏(野村を退職してから父の労働大臣就任に伴い大臣秘書官に就任。2005年9月11日の第44回衆議院議員総選挙では父の引退に伴い、鹿児島4区から自由民主党公認で出馬)が「この数年で2倍になった」と言っていたが、当時は1兆円だった。本稿でも時折書いてきたが、オランダは日本の四国よりも小さい面積なのに 7兆を輸出している。10年前までの日本の農産物の輸出は年

【投機の流儀 セレクション】株を中長期持続計画で買う局面は如何に判断するのか

2021年3月から始まった仮称「コロナ相場」は1万6,500円から3万700円まで1.85倍を示現したが、そこが大天井だと本稿では仮定してきている。 しかし、どんな趨勢的な下げ相場でも必ず中間反騰は何度もある。そしてその中間反騰の最後に調整完了の大きなチャンスがある。ここが大底となるだろう。それをどうやって見分けるか。それは日本の景気が収縮期に入った途中である。景気動向指数が「谷」を付ければ既に株は20%ぐらいは反発しているものだ。このプロセスを「不景気の株高」と言ってきた。